PANORAMA STORIES

なぜか、ラーメン開発をやめない父ちゃん Posted on 2026/02/11 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
今日も父ちゃんはなぜか、世界に二つとないラーメンの開発に余念がないのであります。なぜ、ラーメンなのか、まだ、その全貌については語ることが出来ません。
2月27日に情報解禁になりますが、それまでは、口が裂けても言うな、と偉い人から口止めをされており、怒られないために、極秘裏に、この記事を書いておりますので、皆様におかれましても、ご内密にお願いいたします。
もともと、パリの一風堂で社長をやっていた満岡力という謎の男がおりまして、通称「みっちゃん」といいますが、下の写真の右側の男です、左の男はシェフのしんくんです。
このみっちゃんが、今回のプロジェクトのかなめになります。なぜなら、彼は今、日本におりまして、この極秘計画の中心人物を担っております。
父ちゃんがアイデア、コンセプトをすべてだし、その実行部隊のトップですね。
しかし、そのさらにトップには、一風堂のもっと上の人物がいます。この方に関しては、少し先にご登場願いますが、この方と父ちゃんを繋ぐのがみっちゃんになるわけです。
なんだか、ものすごいプロジェクトのようですが、いや、まだ口が裂けても言っちゃいけないという指令が出ておりまして、日本のために、父ちゃんは極秘裏にラーメン作りに命をかけているわけです。

なぜか、ラーメン開発をやめない父ちゃん



それにしても、写真左の男、インパクトがありますな。飲食業界の人間たちはみんな強面でございます。父ちゃんのような優男には、叶わない連中ばかり。
とまれ、ラーメンです。
日本人をあっと驚かせるラーメンの開発を依頼された父ちゃん、日夜、ラーメンのスープ、そしてラーメンの麺、ラーメンのチャーシューの開発に心血を注いでいるという次第です。
そのアイデアを、満岡力が、日本の某所にあります、ラーメン作戦本部で、具体化させております。
「みっちゃん、麺は太麺だけれど、ちぢれ麺がいいんだ。この、わしのラーメンが世に出れば、世界は再び幸福に包まれるのにの~、早く、世に出したい」
「辻さん、まだ、情報解禁前ですからね、なにとぞ、ご内密にお願いします」
「みっちゃん、ぼくはそんなに口の軽い男じゃないんだよ。心配するな」
「ははー」
ということで、内緒で、開発は水面下で、水面下で、海より深く反省をしながら、続いているのです。
ふふふ。

なぜか、ラーメン開発をやめない父ちゃん

ごらんください、こっそりと。
満岡力は、今、日本国内の秘密工場で、ドローンではなく、麺、を作っています。
父ちゃんから、おくられた設計図に従って、日本人がかつて想像もしなかった麺を開発しているんです。
一風堂社内でもまだ知っているものは社長の河原さん以下数十名しかいません。
そのくらい、内密な情報ですので、みなさんは、口が裂けてもこの記事を他の人と共有なさらないようにお願いします。
スープと、チャーシューもかつて、日本のラーメン業界には存在しなかったものでございます。
この地下秘密工場でのラーメン開発も敵に知られてしまうとミサイルをぶち込まれる可能性がありますので、人知れず、開発をやっているというわけです。



なぜ?
なぜ、今、父ちゃんはラーメンを開発しているのでしょう?
この答えは、日本時間、27日の午後くらいに、日本国民の皆さんに知らされることになるでしょう。
現在はトップシークレットです。
昨夜、父ちゃんは、混ぜ麺を作って食べてみました。今まで食べたことのない、世界発の混ぜ麺でしたが、これも、秘密です。
何から何まで、ベールに包まれたこのラーメン開発の裏側に、日本の存亡に関する一大事が隠されているからです。
ふー、日本を楽しくさせる計画、まもなく、発表になります。
今は、父ちゃんが開発中のラーメンの威力を想像して、まだ、日本は大丈夫だ、と思っていただければ幸いです。
うううう、はやく、喋りたい。
えいえいおー。

なぜか、ラーメン開発をやめない父ちゃん



2026年の父ちゃんの世界戦略

3月7日まで日動画廊でグループ展に参加中ですので、ぜひ!
電子書籍「海峡の光」
パリのオランピア劇場ライブ盤、各配信サイトで配信中。
3月11日に、文庫「父ちゃんの料理教室」大和書房。
3月18日に、エッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」光文社。
8月5日から三越日本橋本店特選画廊A全面で「辻仁成展、鏡花水月」。
10月、パリ、アートフェア出展の予定
同時期、24時間日仏仏文学イベント。決まり次第お知らせします。
11月、リヨンでの個展、決定。
同月、パリでのライブ、予定・・・。
この頃、小説「泡」刊行予定。
他、予定多数・・・。あくまでも、予定ですが・・・。

なぜか、ラーメン開発をやめない父ちゃん

自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。