PANORAMA STORIES

再び、熱血しげちゃんが行く、4 Posted on 2026/02/13 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
ぼくは旅が好きですが、ただ、史跡巡りをするような旅は好きじゃなかったんです。それで、この話が浮上してから、しげちゃんと語り合ってきたのは、
「学びながら旅するツアー」
というもの、・・・なになに。
分かります?
ただ、海外旅行に出るというのじゃなく、旅先で何か学びたい、じゃないですか。
そういうツアーを企画していこうよ、ということになり、11月に計画中の「リヨン・パリツアー」を単なる海外旅行というのじゃなく、新しい学びのための旅にしてしまおうという計画へ!
ほほー、すごいじゃないですか、だんだん、形が出来てきましたよ。
ぼくとしげちゃんの間で、むくむくと沸き起こっているこの計画、題して・・・。
もちろん、まだ仮タイトルですが、
「ツジスクーリングツアー」
学びながら、旅する。
そのツアーに、父ちゃんが時々参加して、その旅の意味を盛り上げていく、という前代未聞のツアー。
いいですね~、たいへんそう・・・。
まだ、ラインでのやりとりで盛り上がっているだけではありますが、これは、個人にも企業研修とかにも、幅広く提供できるのじゃないか、と思ったんですね。
たとえば、一つの例ですが、欧州のマルシェを巡るツアーとか、フランスやイタリアの料理人たちからご当地料理を学びながら回るツアーとか、パリの美術館を巡るツアーとか、建築とその歴史遺産を巡るツアーとか、枚挙に暇がないのですが、そういう中身のある学び旅が出来るツアーをやろうじゃないか、という考えで、盛り上がった、という次第です。
「あちし、おもうんです」
「いいね、あちし」
しげちゃんはわたしと発音しているんですけれど、江戸っ子ですからね、あちし、と聞こえる、そこがかわいいんですよね。
あはは。
「あちし、ツアーそのものも多様化している中で、お客様も特別なものを求めていると思うんです、だから、絶対に需要があると思うんでし」
ほらね、いい感じ。

再び、熱血しげちゃんが行く、4

再び、熱血しげちゃんが行く、4



しげちゃんは、コロナ禍の時期に、ぼくを進行役に大抜擢して、ヴェルサイユ宮殿オンラインツアーを成功させた実績があります。
なんと、15000人もの観客が、家から出ることが出来ない状態で、ヴェルサイユ宮殿を歩くことが出来たわけです。
その時、ヴェルサイユ宮殿の歴史も学ぶことができました。学びながら旅するスクーリングツアーに可能性が見えた瞬間でした。
「しげちゃん、今こそ、あの頃を思い出そうよ」
「あちし、やります」
常に前のめりで、だれも制御不能な男なんですね、しげちゃん。彼は私財をなげうってもこの企画を成し遂げようとすると思います。今までもずいぶんと私財をなげうってきました。でも、きっといつか成功するとぼくは信じています。可能性のある男だと踏んでいます。
「辻さん、なんか、あちし、目が開いた気がします」
「おお、いいね、開眼だね!」
こういう熱血のやりとりが出来るって、すっごく嬉しくないですか?
学びながら、旅をする、辻スクーリングツアー、3月中旬には第一回目の「リヨン・パリアートツアー」の全容を発表出来るところまで来ています。しげちゃんは、あの手この手で、旅行業界の中で、新機軸を作ろうとしているんです。父ちゃんは、そういう熱血人間に寄り添いたい。心の無い人間はいけません。
リヨンでぼくの個展を見て、まさにアートフェア期間中のリヨン市内を観光し、ユーチューバーとしても大人気な国際ガイドの中村さんからリヨンの歴史を学び、パリに移ってもさらに、父ちゃんのなんらかの勉強会(ライブ)もあって、さらに、歴史遺産ツアーもあり、いや、こんなにすごいことを計画するだなんて、しげちゃん、君は面白い!
面白き事なきこの世を面白くさせてやろうじゃないよ。
熱血!

今のところ、しげちゃん曰く、来週くらいにバスや列車の手配をやれるそうなので、3月中旬には募集開始できると思います、とのことです。こうご期待。
みなさん、11月4日~9日くらいのスケジュール、ぜひ、あけておいてくださいませ。企画がまとまったらここで発表しますから、条件がそろえば、レッツゴー!
えいえいおー。

再び、熱血しげちゃんが行く、4

再び、熱血しげちゃんが行く、4

ベルサイユ宮殿を歩く、父ちゃん!

再び、熱血しげちゃんが行く、4

右端が、しげちゃんです。普段は介護の必要な人たちのツアーをやっています。おじいちゃん、おばあちゃんにシラス丼を食べさせるツアーとか、やっている、真面目な男なんです、その、しげちゃんがリヨンで、パリで、添乗員をやります。大丈夫かな、あちし・・・。がんばれよ。父ちゃん、応援しているよ。私財を投げ売らないでも会社がうまくいくように、祈っているよ。心のある人間が好きだ。by 父ちゃん。




3月7日まで日動画廊でグループ展に参加中ですので、ぜひ!
電子書籍「海峡の光」
パリのオランピア劇場ライブ盤、各配信サイトで配信中。
3月11日に、文庫「父ちゃんの料理教室」大和書房。
3月18日に、エッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」光文社。
8月5日から三越日本橋本店特選画廊A全面で「辻仁成展、鏡花水月」。
10月、パリ、アートフェア出展の予定
同時期、「24時間日仏仏文学イベント」。詳細、決まり次第お知らせします。
11月、リヨンでの個展、決定。明日、打ち合わせがあるので、詳細またお知らせします。
同月、パリでの何かのイベント、予定・・・。
この頃、小説「泡」刊行予定。現在、校正作業中・・・。
他、予定多数・・・。あくまでも、予定ですが・・・。

自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。