PANORAMA STORIES
毎日が勝負飯、「鍋をした翌日のリゾット」 Posted on 2026/02/22 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
昨日、夢で、フランス語で講演会をやることになり、喋りはじめるのですが、途中で言葉が続かなくなり、焦って汗びっしょりかいて、目が覚めましたら、フランス語の教科書を抱えて寝ていた、という、オチ・・・。
すごくないですか? おいら、苦学生?
いやはや、いい歳こいて、ものすごい経験をさせて頂きました。笑。
毎晩の愉しみなんです、勉強が・・・。
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しかも、余計なことですが、その教科書の日本語がひどくて(泣)、フランス語の先生はまず、日本語をちゃんと書かなきゃ、といつも思うんですよ。3冊くらい使っているんですが、例文も、どうなんだろうという文章で、その上、日本語訳が、そもそも「てにをは」に間違いがあって、そういう細かいところを指摘したくないんですが、教科書ですからね、やるせないな~と思いました。☜自分のことを棚において、言っています。ごめんなさい。自ら反省しておきます。
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昨日は、ノルマンディ界隈のアーティスト仲間が集まって、海辺のカフェで、芸術談義というのか、花が咲きました。アート最前線みたいな、意見交換というか、楽しかったです。こういう時に、カフェで頼むのが、シャクテリー、と呼ばれるハムの盛り合わせなんですが、いろんな種類のハムが載っていて、つまみながら、議論するのに最適です。ぼくはバゲットのハムとコーニッションを載せて、マヨを塗って齧りますが、うまいんですよね。バターも美味しいです。笑。


※ 真ん中のがバターです。ハムとの相性抜群です。赤い大きなのがロゼッタかな、チョリソーがあって、白い丸いのがニンニク入りのハムで、中央に普通のボンレスハムが鎮座しております。コーニッションと一緒にどうぞ~。
さて、その夜は、一人鍋にしたんですね。シイタケと白菜と豚肉で、茅乃舎さんの「味噌鍋のもと」みたいなものを利用させて頂き、軽めに済ませたんですが、スープが凄く美味しく出来たので、捨てずに、翌日の(今日の)昼に食べることにしたんです。
で、日本のスーパーで買った麦飯パックというのがあったので、卵と、チーズをいれて、オリーブオイル回し掛けして、リゾット風にしてみました。麦飯パックは「ちん」しないで、そのまま、ぼそぼそのを入れちゃうんです。シイタケが残っていたので、小さくカットして、加えたら、もう、最高~でございました。


これだけでもすっごくおいしかったんですが、マルシェで買った苦いルッコラがあったので、混ぜて食べてみたら、もうこれが、うっそ~、と声が出るほどに、美味しかった、というお話です。
何を言いたいか、と申しますと、鍋をやって、残った出汁? スープは翌日に、リゾットとか、おかゆにして、二倍楽しむと人生がそうとうに豊かになる、というオチでございました。パチパチ。
皆様、どうぞ、研究してみてくださいまし・・・。
ボナペティ!!!

実は、本サイトで連載をやりました小説「泡」が秋のはじめくらいに出版されるんですが、そのコミカライズも、前にちょっと話しましたけれど、進んでいるみたいで、担当編集者さんが決まった、とプロデューサーさんから連絡がありました。29歳の女性だそうで、なんでも、漫画の世界は、35歳でデスク、40歳過ぎると引退ということらしいです。す、すごくないですか??? 確かに、文芸の世界とは全然違いますよね。29歳が、あの作品をどう今の若い世代にパスするのか、めっちゃ、愉しみな、父ちゃんであります。初のコミカライズなので、もう、どうにでもしてくれよー、という身投げ丸投げ状態です。その前に、単行本を仕上げないとなりません。集英社は担当が鯉沼さんです。小説「日付変更線」でタッグを組んだ名編集者さんですからね、期待できると踏んでおります、これまた楽しみですな~。
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はい、2026年の父ちゃんのスケジュールになります。おおよその。
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3月7日までになりました。日動画廊でグループ展に参加中ですので、ぜひ!
電子書籍「海峡の光」
パリのオランピア劇場ライブ盤、各配信サイトで配信中。
3月11日に、文庫「父ちゃんの料理教室」大和書房。
3月18日に、エッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」光文社。
8月5日から三越日本橋本店特選画廊A全面で「辻仁成展、鏡花水月」。
9月、小説「泡」刊行予定、予定です。現在、校正作業中・・・。
10月、パリ、アートフェア出展の予定
。詳細、決まり次第お知らせします。
11月5日から22日まで、リヨンでの個展。会場の住所や、画廊連絡先については、また後日、ここで発表します。
11月、7か8日、パリでのライブ、予定、現在交渉中。
もう一冊、文庫が出ます。
他、予定多数・・・。あくまでも、予定ですが・・・。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


