PANORAMA STORIES

毎日が勝負飯、「シュークルート」 Posted on 2026/03/06 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
お腹すきました。
何で毎日、おなかがすくのか、神様はよく考えられたものです。そうやって、人間を生かそうとしているわけです。
まんまと神様の作戦にひっかかって、今日も美味しいものを作り、果敢に生きている、父ちゃんです。
昨夜の夢は、「パリごはん」の新作を撮影している夢で、あれ、料理上手になってるじゃん、とカメラ回しながら言ってました。幸せな人間ですね・・・。

さて、
アルザス地方の郷土料理に「シュークルート」というものがあります。
ドイツとか欧州各地で食べられている人気のキャベツ煮込み料理なのですが、アルザス風シュークルートというのは、千切りされたキャベツを塩であえ、乳酸発酵させたものの煮込み、ベーコンやソーセージ、じゃがいもを添えた一皿で、おいしいというよりも、うまい、というのが似合っているアルザスの郷土料理の一つであります。
育ち盛りの息子君が子供だった頃、一緒にアルザスを二人で旅行し、食べたことがあって、おいしいね、と笑顔になったので、それから何度か作ったことがありました。ま、辻家定番の一つです。
でも、ドイツにも似たようなものがあるが、起源を調べると、もともと、ザワークラフトはドイツで生まれ、アルザスに入って、シュークルートが確立され、それが再びドイツに戻って、ドイツでも広まった、とのこと。
ドイツのザワークラフトは酸っぱいキャベツのみを指しますが、シュークルートはそれにベーコンやソーセージ、豚肉などを加えて、料理として確立したものを指す、らしいです。笑。

シュークルートはワインとあわせ、ザワークラフトはビールが似合う、というこれもどうでもいい違いでありまして、でも、仲良く両者は存在しています。
で、ドイツではシュークルートのことを「シュラハトプラッテ」と呼ぶらしい。(ごめんなさい、間違えていたら、ドイツの皆さん、ご指摘ください!笑。そのくらい両者は影響しあった・・・、近い世界の料理、でいいですか? ローマ時代からあるらしい!!!!)

とくにレシピはないんです。写真をみて、真似てみてください。あるものぶちこんで、チキンスープでもいれて、味を調えればOKです。
ちなにみ、ポトフのレシピをこちらに載せておきます。それにザワークラフトを載せればいいわけです。

https://www.designstoriesinc.com/panorama/daily-7064/

毎日が勝負飯、「シュークルート」

毎日が勝負飯、「シュークルート」



ちなみに、ビタミンCが大変豊富で、大航海時代(15世紀半ば)には、船員たちの命を救うために、このザワークラフトが船に大量に運び込まれていたのだとか、ということで、身体にいいのです。
ということで、ビタミンC不足の皆さん、キャベツの発酵料理、シュークルートを作って食べましょう。

さて、そのシュークルートですが、その後、パリの辻家で進化を遂げまして、今日ご紹介する、シュークルートとポトフの仲介、父ちゃん発、「ポトクルート」、あはは、が日本人にはむいております。あまり、酸味もなく、食べやすい。笑。適当に述べておりますが。
要は、ポトフを作って、その横に、ザワークラフトを添えた、だけ。
でも、こうやると、酸っぱいだけのキャベツが、スープで緩和され、ほのかにまろやかな甘さが出てくるから不思議なのであります。
マスタードをつけて、バゲットと一緒に食べるのだけれど、ビールでも、ワインもでいいじゃないか、という感じになるので、「ポトクルート」おすすめいたします。
世界中が戦争渦巻く時代ですが、世界が平和であることを願って、ポトクルートの普及につとめたい、と思う、今日、この頃の父ちゃんでありました。
ぜひ、お試しあれ。
で、ザワークラフトは作るの手間がかかるので、日本のカルディで売ってます、瓶詰で!!! それをこのように盛って食べてみせください。え? それか! あはは。いや、ザワークラフトはフランス人も瓶詰を使います。作るにはめんどうくさいし、量があまっちゃうので、・・・。手抜きです。でも、ポトフの世界観で、作ったものに、ザワークラフト載せるとOKなんです。

毎日が勝負飯、「シュークルート」



毎日が勝負飯、「シュークルート」

その他のお知らせは、
3月18日に、エッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」光文社。
8月5日から三越日本橋本店特選画廊A全面で「辻仁成展、鏡花水月」。
9月4日、小説「泡」、集英社。
10月、パリ、アートフェア出展。
11月5日から22日まで、リヨンでの個展。会場の住所や、画廊連絡先については、また後日、ここで発表します。
11月、7か8日、パリでのライブ、予定、現在交渉中。それにあわせたツアーをしげちゃんが計画中。

そして、父ちゃんが校長をつとめる「帝京×パリ、オンラインアートカレッジ」のHPはこちらで

帝京×パリ・オンラインアートカレッジ

毎日が勝負飯、「シュークルート」



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

▷記事一覧

Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。