PANORAMA STORIES

祝、新刊「キッチンとマルシェのあいだ」今日が発売日! Posted on 2026/03/18 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
いや、めでたいですね、新刊エッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」(光文社刊)がついに発売日をむかえたのですから、思い起こせば5年前、料理雑誌「ダンチュー」の巻頭でエッセイ連載がスタートしたのがはじまりでした。当時の編集長、植野広生さんから、辻さんエッセイの連載お願いします。冷静と情熱のあいだ、のような素敵なタイトルで巻頭でお願いします、と言われ、出てきたタイトルが、「キッチンとマルシェのあいだ」でしたからね、正直、これでいいんだろうか、と悩んだのも事実です。でも、その後、植野さんとは本当に友情が生まれて、一緒に料理会を開催したり、対談をしたり、時間があれば一緒に食べ歩きしたり、楽しい5年間でした。ところが、・・・植野さんが編集長をおやめになり、会社もやめて独立されたので、編集者がかわれば、連載は終わる、という轍を踏みまして、父ちゃんも、ダンチューさんから離れました。でも、命がけで書いたエッセイでしたから、巻頭ですしね、本にしたいという問い合わせが結構多くありまして、長年ぼくの本を手掛けている平井さんがつとめていた光文社さんから、出ることに。めでたいですね、今日がその発売日となりました。このあと、この日記を植野さんに送りたいと思います。感謝をこめて!!!

さて、どんな本なのか、というと、一例ですが、この回は、コロナ禍になった時に、フランス中からマルシェが消えたという話しで、息子と二人でならば、うち飯を作ろうと奮闘する様子がリズミカルに描かれてまして、中盤に、簡単なレシピというか、料理の流れのようなものがちょっと書かれていて、しめる、みたいな、芸風、ちがう、筆風になっております。

祝、新刊「キッチンとマルシェのあいだ」今日が発売日!

祝、新刊「キッチンとマルシェのあいだ」今日が発売日!



はい、本日、18日、全国の書店さんのどこかで、遭遇して貰いたいです。
表紙は、父ちゃんが自分の料理する姿を模写したもので、顔がぜんぜん似てない、という世の中のうわさですが、ま、味、ということで、お許しください。

思い出しましたが、福岡に仕事で行った時、映画スタッフのマダムとふらっと入ったフレンチレストランでランチをしていたら、帰りに、ぞろぞろとコック服を着た人たちが出て来て、
「辻さん、これ」
と、ダンチューの巻頭連載ページを見せられたんです。
「毎回、すごく楽しみにしています。辻さんがここにいる、とスタッフにきいて、すいません、素敵なマダムとお過ごしのところ、ぞろぞろと出て来て・・・」
ということで、最終的にお店の人が全員出て来て、握手をし、照れ笑いの父ちゃんでした。読まれている、しかも、料理人に読まれている、というのが分かって、何より、嬉しかったです。そこのフレンチ、名前が思い出せませんが、実家が近いので、探してまた、行きますね。今度は、母さんと・・・。笑。

はい、めっちゃ宣伝で、ごめんなさい。
じゃあ、本屋で。笑。
えいえいおー。

祝、新刊「キッチンとマルシェのあいだ」今日が発売日!

祝、新刊「キッチンとマルシェのあいだ」今日が発売日!



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Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。