PANORAMA STORIES
毎日が勝負飯、「ニューヨーク・ミートローフ」 Posted on 2026/04/05 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
母親の見舞いのために福岡に行ったり、TPA(アートカレッジ)が開校したり、短い日本滞在でしたが、考えることがたくさんありました。
幾つになっても、人間は、人生山あり谷あり、ですね。
世界情勢も目まぐるしく動いていますが、早く平和になりますように、と願わない日はありません。

※ 中洲の行きつけのバーで、先生と弟と軽く呑んだのでした。

さて、今日は、ぼくの思い出の一品を、みなさんにご紹介したいと思います。
美味しそうでしょー!!!
☆
昔ですね、1999年くらいに一年間、ニューヨークのセントラルパークのすぐそばで暮らしたことがあったんです。
その頃、カフェレストランに行くと、みんなミートローフ食べてたんですよね。ご存じですか? ミートローフ!
最後にNYに行ったのは、2010年くらいで、音楽フェスに招かれて、東海岸ツアーをやりました。
そのツアー中、お弁当が出て、それも、ミートローフだったんです。
ニューヨークのミートローフって、柔らかくて、グレービーソースが酸味があって、甘くて、えぐいケチャップ味で、ジャンクなうまさがあって、フランスでは、滅多に出会うことがなくて、不意に、食べたくんることが、あるんですよね。
これがね、ハンバーグに似ているのに、微妙にというか、ぜんぜん、違う味、触感なのです。
ニューヨークのマミーの味と言えるのかもしれません。
めっちゃ、簡単だから、やってみよう。
はい、では、材料から。
主な材料、あくまでも、目安で・・・。
牛豚あいびき肉、500g
玉ねぎ大1
イタリアンパセリ、多めに。
にんにく2かけら
けちゃっぷ大匙2
牛乳、適当だけれど、半カップ超かな
ハーブ類は、プロヴァンス風ハーブなら、なんでもいい。イタリアンハーブでも、その辺、いい香りのもの、南仏の風みたいな、オレガノとか、ね・・・でも、いろいろとけっこう、入れてもいいと思います。
南仏ハーブセット瓶、みたいの売ってるけれど、そんなのでいいです。南仏シーズニングスパイス、みたいなやつ。
☆
グレーズ・ソースの材料、
ケチャップ、ホワイトビネガー(決め手)、マスタード(決め手)、ガーリックパウダー、オニオンパウダー、ブラウンシュガー、割合はね、ケチャップが大匙3だったら、残りは大匙1という感じですかね。酸味が強い方がおいしいので、ホワイトビネガーは大匙2くらいのバランスで。
これで、全体を調整し、胡椒とか、ハーブ類を入れると、いいかな。塩はここではあまり必要ありません。最後に食べる時に、フラードセルとか、ふりかけてもいい感じになりますよ。

まず、玉ねぎを微塵切りにして、炒めます、ハンバーグの要領で。

ボウルに、全材料をいれて、手でこねてください。こねこね。ハンバーグを作る要領で。

ハンバーグを作る要領で!

そしたら、18センチのケーキ型にクッキングシートを敷いて、詰め込みます。

それと、同時進行で、ジャガイモを塩胡椒&、にんにくの微塵切り、パセリ、パルメジャーノ・レジャーノ、パプリカ、オリーブオイル、でぐじゃぐじゃに混ぜてから、オーブンへ。

一緒に並んでオーブンに。
だいたい、あらかじめ熱しておいた180度のオーブンで、45分くらいかな…。それ以上かかるかもしれません。
で、オーブンが仕事をしている隙に、グレーズ・ソースを作るのであーる。
BBQソースともいうし、グレービーみたいな、ぼくはミートローフソースと呼んでいます。
ごめんなさい、ソースの名称、忘れた。グレーズかな?
でも、ぼくの作り方は、以下になります!

使うのはこの二つのパウダー。にんにくとオニオンのパウダーね。アメリカで暮らしていた時は、こればっかりでした。

材料を鍋にいれて、じっくりと煮る。


30分過ぎたら、一度、体温計(笑)で温度をはかり、その時に、ソースを刷毛で塗ります。

イイ感じ!!!! ほんと、こういうのを、幸せ、というんでしょうね。料理をする醍醐味はここにあり。

ケーキ型で焼くと、中まで火が入りにくいので、温度を測ります。
中心部、75度以上が推奨だけれど、温度計(温度計とはいわないよね、なんだろ? なんでもいいか、温度測るやつ)ない人は、フォークで刺して、肉汁が透き通っていれば、火が入っていることになります。
これ、ハンバーグの要領で。
おんなじです。
ただ、大きいから、火が入りにくいので、
気を付けてくださいまし。
はい、できたら、大きなお皿にうつして、食べる人の数、カットして、横にポテトを添えたら、完成。
うううう、相変わらず、美味しそう。
ということで、ボナペティ!!!!!!



美味しかった~、またいつか、ニューヨークに行きたいですね。
「近況のようなもの」
フランスに戻りました。今週は、パリで、ミーティングがあります。
ノルマンディのアトリエに戻るのは、いつになるかな~。
それから、文庫「父ちゃんの料理教室」が重版となり、新刊エッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」が追い上げている感じ。
集英社から9月4日発売小説「泡」のゲラを手渡されましたので、ここからひと月ほどかけて、校正の入ったゲラと向き合います。
夏の個展会場の三越特選画廊の下見も出来たので、ここから配置図を作ります。
えいえいおー。



Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



