PANORAMA STORIES

熱血しげちゃんが行く、6 Posted on 2026/04/05 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
パリに戻る機内の中から失礼いたします。ちょうど、今、グリーンランド上空にいます。今回はアンカレッジ経由の飛行ルートですね。14時間以上かかる、長時間のルートですが、あちこち戦争中なので仕方ないです。グリーンランドを突っ切って、英国上空を経由し、フランスに入る形です。安全なコースです。
眼下の世界が、この憎しみだらけの世界なのに、美しすぎるんです。人間であることが恥ずかしくなるような光景が広がっていますよ。
御覧ください。高度、11000メートルからの眺めです。

熱血しげちゃんが行く、6

熱血しげちゃんが行く、6

熱血しげちゃんが行く、6


昨日、日本を離れる前に、熱血しげちゃんとミーティングする機会がありました。ぼくのリヨンでの個展、パリでのライブかトークなどを網羅するツアーを考えているのですが、実際に、実現できるのかは、世界情勢を見ながらだろうな、と思っていたところ、しげちゃんはやる気になっていて、
「だって、辻さん、あちし、こういう世界だからこそ、安全で楽しい意味のある学びのツアーをやることが大事だと思っているんでし」
と、のめり込んで語っておりました。夢しかないところが素晴らしいです。笑。
たたき台がすでに出来あがっていて、ぼくもタイトル名を含め、たくさんアイデアを出しまして、なかなか、いい形になりそうです。
あいかわらず、江戸っ子のしげちゃん、「わたし」が時折「あちし」になるんですよね。笑顔はめっちゃかわいいムッシュです。
「このツアーは、あちしが、パリで皆さんを待ち受け、添乗員をやらせてもらいますから、安心してもらえるんじゃないか、と思うんでし」
元ボクサーですからね、この人が添乗員をやってくれるなら心強いです。もちろん、リヨンには現地コーディネーターさんもいますし、パリとリヨンを国際ガイドの資格を持つユーチューバーの中村じゅんじさんが同行します。この人は人気者で、実は、TPAで歴史遺産コースの講師もやってくれています。ルーブル美術館のオンラインガイドで人気を博した人ですね。しかも、リヨンの大学を卒業していてリヨンに詳しく、彼も心強いですし、そのガイドはいい学びになることでしょう。

熱血しげちゃんが行く、6

※ しげちゃん、笑顔が戻ってきました。しげちゃんの横にいるのはしげちゃんの会社の元締め(しげちゃんがやり過ぎないように見張る)Aさんです。あはは。がんばれ、しげちゃん。

熱血しげちゃんが行く、6

リヨンでの個展はギャラリー48というチームが主催をしまして、リオンにある画廊を借りて行われますが、初日の早い時間に特別にツアー参加者だけのために画廊が開きます。ぼくが案内をしまして、作品を一緒に鑑賞をするという特別プログラムが含まれています。この個展は、3週間にわたって開催される、ぼくにとってはパリ以外でやるはじめての個展になります。画廊はリヨン中心部にありまして、現時点で一階では油絵を、地階ではパステル画の展示を予定しています。最近、本格的にパステル画にのめり込んでおりましてね、夜のパリの情景ばかり3~40点が並ぶ見込みです。陰影のある月夜のセーヌ河畔などを舞台に実際に、自分の足でそこを巡りスケッチした、センチメントなシリーズですよ。笑。リヨン個展ではそのパステルを中心におおくりします。
あと、リヨンは「食の都」なのですが、ぼくが大好きなレストランがありましてね、なんとか、そこをツアーの中に入れ込めないか、と検討中です。
「辻さん、あちし、頑張ります。レストランと交渉してみます」
ということで実現できると、素晴らしいものになりますね。予約が難しいレストランですから、もしかすると、二班に分かれることになるかもしれません。でも、現地コーディネーターさんもいますし、なんとかなるでしょう。
実はぼく、個人的にはツアーに参加した経験がないんですが、このような時代だと、しげちゃんのような専門家が同行してくれるツアーは安心ですよね。ここはプロに任せるしかないですね。 
しげちゃんと話し合って、ツアータイトルも決まりましたし、このフランスツアーを一つのレーベルにして、商標もとって、継続的にやっていけないか、と話し合っています。他では真似のできない学びの旅、しげちゃんの計画では、4月20日前後に、リリースを予定しているようです。申し込み人数がある程度、集まれば実現させたいと言っています。こういうのって、数十人集まらないと決行しないものが多いようですが、しげちゃんは少人数でもやってみたい、と意気込んでいます。そこが素敵。
ということで、「熱血しげちゃんがいく」も徐々に実現に向かって、突き進んでいるところです。生きているあいだ、しか、人生は楽しめませんので、実現にむかって、しげちゃんには熱血で突き進んでもらいたいですよね。人生の節目のご褒美に、あるいは人生を切り替えるきっかけの旅に、どうぞ、実現にこぎつけた際には、ご一考を。
まもなく、グリーンランドを抜け、アイスランドに差し掛かります。このあとは、パリから、お届けしますね。
それでは、みなさん、ご一緒に。
えいえいおー。

熱血しげちゃんが行く、6

「近況のようなもの」
フランスに戻りました。
文庫「父ちゃんの料理教室」が重版となり、新刊エッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」が追い上げている感じ。
8月5日から11日まで三越日本橋本店、特選画廊にて、個展。
集英社から9月4日発売小説「泡」。
夏の個展会場の三越特選画廊の下見も出来たので、ここから配置図を作ります。
えいえいおー。

帝京×パリ・オンラインアートカレッジ

熱血しげちゃんが行く、6

辻仁成 Art Gallery

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Posted by 辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。