PANORAMA STORIES
毎日が勝負飯、「時には手抜きで」 Posted on 2026/04/16 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
静けさの中で、春の光を浴びながら、小説のゲラの直しをやっています。
なんにも予定のない一日なんですが、午前中にゲラ直し、昼ごはん、午後から絵のニス塗りとか、個展での配置を考えたり、さんちゃんが、吐いたので、掃除とか、少し、歌の練習をして、夕食は何にしようか、考えていると、もう、夜。
何にもしていないのですが、その積み重ねが、ライブとか、学校とか、コンサートとか、小説に繋がっているんで、そういうものが発表になっている時って、すでに。次の創作にむかってる父ちゃんなんですよね。あはは。
ループです、人生は・・・。
ということで、今日は何も食べる気が無かったので、4ユーロで勝ったチキンの冷凍食品を食べることにしたんですが、やっぱなんか作らないと「毎日が勝負飯」の名が廃るというものですからね、冷蔵庫と相談をした結果、焼きパスタにすることになりました。暗殺者のパスタってやつの手抜き版です。

で、もう手抜きですから、にんにくは、生ニンニクじゃなく、便利な、桃屋さんの「きざみにんにく」を使います。便利で、いいですよね。
これを適量、鷹の爪と一緒に、フライパンにいれ、35グラム程度のパスタを半分におって、均等に並べます。
その上に、トマトペーストをじゃじゃーっとぶっかけときます。
贅沢したければ、トマトケチャップとかも、どうぞ。
赤いのは、よくならしておきます。平坦に。
で、よく焦がします。なんか、麺の表面に火がかなり入って来た、パリパリな感じになったら、裏返します。
んで、そこに、水をいれてください。赤ワインも、ひたひたになるまで、・・・いいですよ、適当で、奥さん。
それが蒸発するまで、他のことやっておいてください。




あ、バターとか、ワインとかいれると味が整います。
そして、蒸発してきたら、よくかき混ぜて、麺のかたさのチェックをしてください。自分が好きな硬さになるまで、足りなければ水とか、いれましょう。この辺、ようは、窯で米を炊く感じです。
焦がした麺がふやけて、いい感じになったら、ブラックペッパーで、引き締めて、粉チーズですかね。
どうですか?
こんな感じになりました。
トマトペーストときざみニンニクだけでも出来ますが、適当に、好きなものぶっこんでいいですよ。醤油とか、アーモンド砕いた奴、とか、笑。
美味しいんですよ、こういう力抜いたものでも、・・・。
さ、三四郎を散歩に連れて行き、行きつけのカフェで少し、ステファンとだべってきます。
誰かと話をしないと、孤独に負けちゃうので・・・・。
えへへ。
ボナペティ!

近況のようなもの。
11月のライブなんですが、プロモーターさんの調子が悪いみたいで、決定までに、もう少し時間がかかりそうです。
頭痛がひどかったんですが、よくなってきました。こういう身体的な問題がですね、年齢的に、いざという時、誰かいないと困りますね。チャールズの奥さんのミハーさんが韓国系のフランス人で、日本語をちょっと理解してくださるので、困った時は、ミハーに頼っています。あとは、パトリックとか、ステファニーとか、みんさん、とか、あ、みんさんは、台湾人です。
日本人、いないんですよ。いても、なかなか、「こんにちは、辻です、なんかあったら、力かしてください」とは言い難いですよね。
おとなしく、絵を描いて生きていきます。
新グループ「歌う詩人」は着実に、世界観がまとまってきました。趣味の範囲で、活動範囲を広げていく予定です。また、時期がきたら、お知らせしますね。
16日は、20時から、島本先生が西洋美術史をパリから、生配信しますので、パリ事務所スタッフは、総出で、頑張るようです。ぼくはノルマンディにいます、校長なので。笑。
えいえいおー。



Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



