PANORAMA STORIES
今日の献立、海老のペペロンチーノ Posted on 2025/08/03 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日は、特大海老のペペロンチーノなんてものを作ってまいります。
海老は冷凍でもいいし、スーパーで買った茹で海老でいいですよ。できれば、歯ごたえのある、ちょっと大きめのやつ、笑。
さて、ペペロンチーノ効力において、最初にお話をしておきたいことが二点あります。
まず、ニンニクは包丁でみじん切りし続け、というか採取的には叩いて、超微塵にしてみてください。
もう微塵を通り越して、粉塵を通り越して、バクテリアくらいになるまで、細かくしろと教えられたので、これで、やってみてください。笑。
それから最後にゆで汁を加える、の二点です。
ゆで汁を加えることで乳化され、最高のトロミが出ます。
今日は最初に完成の写真をご覧頂き、そこへイメージを近づけて、お料理をしていただくという、新しい手法になります。
では、材料。二人前です。
材料はこちら。
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リングイネ、またはスパゲットーニ(バリラ社) 200g
オリーブオイル 大さじ3
塩 適量
にんにく 3片
鷹の爪 2本
白ワイン 50cc
レモン汁 大さじ2
生クリーム 大さじ3~4
エビ 150g
ミント 10枚~
黒胡椒 適量
続いて、目安レシピです。
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にんにくは芯をとって細かいみじん切りにし、最後はぬめりが少し出るくらい細かくしないとダメです。
これがペペロンチーノの重要なステップ。
これでもかというくらい細かくするのが美味しいペペロンのコツですよ。
次に、塩を加えた熱湯でリングイネを茹でますが、塩はかなり入れてください。
これが乳化に役立ちます。
表示の時間より1分短めにパスタを茹でる、するとアルデンテになります。
フライパンにオリーブオイルをさっとひと回し、それと塩をひとつまみ投入し、にんにくと種をとって半分に折った鷹の爪を加え、火にかけます。
弱火ね。
油に香りが移るまでじっくり火を入れてください。
まず、アルデンテに茹であがったリングイネを投入します。
続いて、白ワインを加えアルコール分を飛ばし、生クリームとレモン汁を加えます。
そこにお玉1杯の茹で汁を加え乳化させる。必要であれば塩で味を調えます。
これだけでも、十分美味しいのですが、今日は海老を使います。
あらかじめ茹でておいたエビとミントを盛付け黒胡椒を振って完成となります。
レモン、エビ、ミント、香り立つ海老ペペロンの完成となります。
ボナペティ!
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パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」開催します。
この秋の作品は、これまでにない、新しい世界となります。その第一歩という感じです。
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2026年、1月中旬から3月中旬まで、日動画廊パリにて、グループ展に参加します。秋頃に、詳細が決まります。
また、お知らせします。
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そして、毎月3回やっている人生を語り倒すラジオ・ツジビルはこちらから、です。どうぞ。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。