PANORAMA STORIES
今日の献立、ラタトゥイユとタブレサラダ Posted on 2025/07/17 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
毎日、暑いですねー。
なので、今日は暑い日にも最適なラタトゥイユとタブレサラダを作りましょうか。
一気に作って、キンキンに冷やしてから食べるのがおすすめであります。
ラタトゥイユは、南仏在住のナタリーおばさんに教えてもらった作り方でやります。
ナタリーおばさんは誰かって? 僕の友だちのおばあちゃんだけど、細かい説明は省きます、えへへ。
「ヒトナリさん、とにかく、美味しく作るコツはね、じっくり時間をかけることよ。それが一番のコツなのよ」
ナタリーおばあちゃんはかく語りきでありました。
ラタトゥイユというと、野菜をざっと炒めて煮込んだものと思われがちですが、ポイントは、野菜を個別に炒めることにこそ、あります。
これがコツの第二・・・。
野菜を一種類ずつ、オリーブオイルでしっかり炒め、個々の味を凝縮させます。
それをお鍋に合わせ、煮込むのです。
この一手間を怠らないことで味が全然違ってくるわけです。」ぜひこの作り方で作ってみて欲しい。
出来立てはそれぞれの野菜が主張しているのですが、一晩お鍋で寝かせることで野菜たちが仲良くなり、不思議なもので、それが味にも現れてくる、というわけです。
温かいのも美味しいが、冷たく冷やしたラタトゥイユはもっと良い。
いや、本当に美味しい。
一度に大量に作って、温かいのと冷たいの、どちらも楽しんでみられることをお勧めします。
さて、レシピだ!
ラタトゥイユの材料
ズッキーニ 2本
なすび 2個
パプリカ 1個
玉ねぎ 2個
トマト 4個
にんにく 2片
オリーブオイル、タイムもしくはローリエなどのハーブ、塩こしょう 適宜
1cmくらいの角切りにして、それぞれをオリーブオイルと塩少々加えて炒める。茄子はじっくりとよく火が通るまで。
ココットにオリーブオイルと潰したにんにくを入れ、弱火でにんにくの香りを出したら、炒めた野菜を次々と投入。最後にトマトを加え、ざっくり混ぜてハーブを加えたら、30分ほど煮込む。塩こしょうで味を整え完成となる。
タブレサラダは、クスクスを戻し、細かく切ったトマト、きゅうり、紫玉ねぎ、ミントを混ぜ、レモンとオリーブオイル、塩こしょうで味を整える。最後にちょこっと醤油を垂らしても美味しい。こちらもよく冷やしてから食べたい。
タブレ材料。
クスクス カップ1
トマト(小)2個
きゅうり 1/2本
紫玉ねぎ 1/2本
ミントの葉 適宜(子供には不人気かもしれないので別にしておくと良いかも)
レモン1/2個
オリーブオイル大さじ3
塩こしょう 適宜
醤油少々(お好みで)
ラタトゥイユもタブレサラダも、常備菜として作っておけば2、3日は楽しめますよ。
ローストポークやローストチキンの付け合わせにもなるし、ピクニックのようにローテーブルに並べてあげれば子供たちも楽しみながら野菜をたっぷり食べてくれます。
夏の食卓を楽しくする料理だ、お試しあれ!
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「Le Visiteur」展、
東京、7月9日から21日まで、三越日本橋本店、コンテンポラリーギャラリーにて。
岡山、7月23日から28日まで、岡山天満屋本店、美術画廊にて。
パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて。
問い合わせは、各画廊へお願いします。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。