PANORAMA STORIES

今日の献立、味噌田楽 Posted on 2025/12/04 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
最近、古いパソコンからデータを消す作業をしておりまして、出てくるんですね、古い写真が、とういことで、献立の推薦をする前に、またまた、見てみましょう。
父ちゃんの若い頃、これは重大ですね、まちがい、十代!
18歳くらいじゃないかな、と思います。
当時、田無市に住んでおりました、父さんと二人で、母さんと弟は函館にいたんです。
で、誰が撮影したのか、疑問ですが、こういうポーズの若い父ちゃん・・・・

今日の献立、味噌田楽

やっぱ、肌のつやつや感が凄いですねー。
髪の毛は、長かったんですよね。
今と同じくらい長かったんじゃないか、と思いますが、けっこう、ふさふさでしたね。
やっぱ、老けたなーと感じます。
仕方ないですね、半世紀・・・。
下の写真が、現在でして、ちょっと、面影、まちがい、雰囲気似てますかね。
半世紀が経っているというのに、あまり中身に変化ない気がするのは、わたしだけでしょうか? おバカですね・・・。
あはは。
きっと身長も体重もあんまり変化してない、と思います。中身もついでに・・・。
はい、くだらない話はさておいて、じゃあ、献立いってみましょうかね。

今日の献立、味噌田楽



今日の献立、味噌田楽

今日は豆ごはんと茄子田楽をですね、父ちゃんスタイルでご紹介したいと思いますよ。
豆ごはんはけっこう、頻繁に作ります。
茄子田楽は、フランス人が遊びにくると作って、驚かせてやる感じの、いわば、飛び道具的な料理ですな。
笑。

フランス人も茄子はもの凄くよく食べますが、日本風の食べ方は知りません。
だから、仏人の客が我が家に来る時に、必ず出すのがこちらの茄子田楽ということになります。
これはフランス人にかなり受けるんですよね。甘いし、味噌が好きですから・・・・。

逆に、豆ごはんはですね、なんでライスに豆? と、理解にちょっと苦しむようなんです。
グリーンピースはフランス人好きなんですが、だいたい、スープになりますものね・・・。
さっそく、豆ごはんと父ちゃん風茄子田楽の作り方をご紹介したいと思います。
ぜひ、お試しあれ。

今日の献立、味噌田楽

<茄子田楽>
材料:ナス1本、味噌大さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ1、水大さじ1、砂糖小さじ2
作り方。フライパンを熱しサラダ油(大さじ1)をひき、3センチくらいの厚さに切ったナスを焼く。中火でじっくり火が通るように焼き、きれいな焼き色がついたら裏面も同じように焼く。小鍋に味噌ソースの材料を入れ、火にかける。沸騰させ、良く混ざったら火からはずしておく。焼けた茄子の上に味噌ソースをのせ、ネギとゴマをふりかけて完成。

<豆ご飯>
材料:米1合、もち米1合、えんどう豆100g、昆布5cmほど、塩小さじ1、酒小さじ1
作り方。米ともち米を洗い、ざるに上げておく。お鍋に水2カップ半と塩小さじ1を沸騰させ、えんどう豆を入れて5分茹でる。
茹で上がったら火を止め、昆布を投入し、そのまま冷ます。
えんどう豆の茹で汁が冷めたら炊飯器に米と一緒に分量をいれ、普通炊きにする。炊きあがったら、先の茹でたエンドウ豆を入れ、なるべく豆が壊れないよう、よく混ぜる。ぼくはこれに茹蛸を小さくカットしていれたりもする。実に美味い。

どんな時代であろうと、キッチンは裏切らない。
ボナペティ。

今日の献立、味噌田楽

はい、来月、2026年の1月パリの日動画廊、グループ展に参加します。
1月15日から3月7日まで、パリ8区の日動画廊にて。
それから、8月前半に一週間程度、個展を開催いたいます。
今回のタイトルは「夢幻泡影」ですかね。(予定)
タイトルは突然かわることがございますので、ご注意ください。
そして、11月に3週間程度、リヨン市で個展を開催いたします。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
おたのしみに!

辻仁成 Art Gallery
自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

▷記事一覧

Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。