PANORAMA STORIES

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8) Posted on 2025/09/20 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
出たんです。
虹がノルマンディの初秋の空にかかりました。
すっごく綺麗じゃないですか? 
海と山の狭間にアトリエがあることもあって、面白いくらいに、天候がものすごく変化します。
雨がざあざあ降っていたかと思うと、快晴になったり、その一時間後、再びどしゃぶり、とか、普通です。
そして、だからこそ、よく虹がかかるんですね。
ごらんください。
今日の虹を!!!!!

らるかんしえーる!!!!!

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)

屋根裏部屋をグルニエと言いますが、ここでは、主に小説を書いています。
ここに窓があって、そこから、虹を観察しています。
屋根が三角形なのは、屋根裏部屋だからです。
もともと、ボロボロな倉庫だったんですが、コツコツと片づけて、仕事ができる環境を整えました。
ま、時間だけは湯水のようにあるわけでして、ふふふ。

来週、息子くんが泊まりに来るから、片づけたんですよね。実は・・・。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)



さて、今日はフランス家庭料理の定番中の定番、コルドンブルーを一緒に作ってみませんか?
鶏肉の間にハムとチーズを挟んで揚げ焼きする料理で、別に、普通じゃん、という感じのしろものですが、フランスでは、定番中の定番となります。

コルドンブルーはスーパーで買えば、フランスでは安いし、らくちんなんですが、作る方がだんぜん美味しいです。
奥様、旦那様、ここは、家庭料理のレパートリーに一つ、添えてみてくださいまし。
日本の食材でもぜんぜん、出来るので、
「コルドンブルー作れるよ」
と自慢できますよ。

とにかく、美味しいですから、やってみましょ!!!

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)



はい、そしたらば、まずは、材料から。

材料(4人分)
・大きめの鶏むね肉、2枚
・ボンレスハム 2~4枚(肉感を出したい場合、ハムを倍増)
・とろけるチーズ 好きなだけ、多めがよい。父ちゃんはゴーダチーズを使用。
・塩胡椒 少々
・小麦粉 適量
・卵 1個
・パン粉 適量(フランスの超小粒のパン粉が推奨だが、なかなか手に入らないので、パン粉をミキサーなどで細粉化するとフレンチっぽくなる。写真の箱のが、フランスのパン粉)
・オリーブオイル 焼き上げるので、フライパンに数ミリ入る程度。

まず、鶏むね肉は包丁で開き、クッキングペーパーの上に置き、それで蓋をし、肉用のハンマー(麺棒でよい)でたたいて薄く倍くらいに伸ばし、塩胡椒をします。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)

開いた肉よりハムを少し小さめに揃えて肉の上に乗せ、その上にハムから飛び出さない程度にチーズをいれてくるっと丸めてね。(写真を参照にしてください)

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)

小麦粉、溶き卵、パン粉の順番に衣をつけます。
フライパンにオリーブオイルを多めに入れ、弱火から中火で両面を炒め焼きにします。
全体に焼き色が付いたら油をよく切り、ペンネをひいたお皿に盛りつけます
最後に、黒粒胡椒は、必須。さらにパルメジャーノ粉をふっとく。
で、完成となります。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)

※ 目の細かいこのパン粉は日本にはないので、日本のパン粉をミキサーで粉々にしたらこのフランスのパン粉風になりますよ。目が細かいことがコルドンブルーの魅力の一つですから、やってみてね。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)



辻仁成、個展情報。

パリ、10月13日から26日まで、パリ、ピカソ美術館そば、GALERIE20THORIGNYにて「辻仁成展」2週間、開催。

1月中旬から3月中旬まで、パリの日動画廊において、グループ展に参加し、6点ほどを出展させてもらいます。

何食べているの~、父ちゃんのノルマンディ飯(8)

※ ラジオ・ツジビルはこちらから、どうぞ~。

TSUJI VILLE
自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

▷記事一覧

Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。