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日本とこんなに違う、フランス女性のメイク方法 Posted on 2022/06/12 ルイヤール 聖子 ライター パリ

初めてパリを訪れた時、すれ違う女性たちの姿を見てあることに気づきました。
「すっぴんもしくはナチュラルメイクの比率が日本よりはるかに大きい」ということです。
フランスに定住するようになってからもその事実は変わっていません。

日本にいた頃は、ビューティー雑誌でよくパリジェンヌのメイクについての特集が組まれていたのを覚えています。その内容は主に、抜け感、自分らしさを追求する、ナチュラルな美しさを大事にする、などについて記述しているものが多かったかと思います。
大前提として、それらは本当のことだと感じます。ただこちらで暮らすようになってそれだけではない、何か違う角度でもってナチュラルを良しとする彼女らの本質が見えてきました。
個人的な意見は多々入りますが、ご紹介したいと思います。

日本とこんなに違う、フランス女性のメイク方法



まずは肌です。やはり日焼けを好むからでしょうか、こう言っては角が立ちますが肌にダメージを抱えている方は多いように見受けられます。
驚くのは、フランス女性がそれをまったく隠そうとしないことです。出勤時もすっぴんだ、という人はかなりの割合で存在します。塗ってBBクリーム。もちろんファンデーションも売られていますが、BBクリーム愛用者の方が圧倒的に多いと感じます。
塗り方もかなり薄く、素肌感を保ったまま、という印象を受けました。つまり「隠す」こと自体によほどの抵抗があるのだと思います。
それからフランス人は美容整形や美容皮膚科を極度に嫌う傾向があるように思います。(もちろんこれらも存在していますが、通うのは本当に一握り)
年齢を受け入れる、人の目を気にしない、自分の嫌いな部分を無理して改善したがらない、といった特徴があるようです。

すっぴんの方以外は、そんなBBクリームに足すのはマスカラだけ、といった女性が多いです。ブロンドの方などは眉毛もブロンドなので、これだけで目力がつくように思います。
ただ日本の「お湯で落とせるマスカラ」がこちらではないため、マスカラの質などは日本の方が優れているような気がしました。

日本とこんなに違う、フランス女性のメイク方法

地球カレッジ

それからチークも、口紅もほとんどのせません。職業にも(販売の方など)よりますが、カラフルなお顔を見かける機会が本当に少ないです。
フランス女性、特にパリジェンヌは女性の就業率も90%近いと聞きます。お子さんがいる人は送り迎えもあるので、朝の時間は大変貴重で時短が命です。ギリギリまで寝ていたい、という人も多いため、「ナチュラルメイクを心がけているというよりは地でナチュラルになっている、そして周りもみんなナチュラル」という構図が出来上がっているのだと思います。

そんなフランス女性が大変身するのは、決まってソワレ(夜)の時です。たとえば恋人や旦那さんとの記念日デート、各種パーティーの時など。皆さん見違えるくらいのフルメイクで現れます。ということで土曜の夜にそういった女性を見かける機会が一番多いように感じます。
気になるフランス男性の意見はというと、ほとんどが「全然気にしていない」。
女性のメイクについてジャッジする人が少ないというのはありがたいことです。
ただ、あまりにも素顔でいると「たまにはしたら」と言い、逆に毎日化粧をしていると「たまにはリラックスしたら」と言われたりもします。少々無いものねだりの気がある、というのは世界共通で言えることかもしれません。

その他、特に日本と違うなと思ったのは、「女性がコスメ販売員のお勧めを聞かない」というところでしょうか。
私は日本にいた頃恐れ多くも美容部員をしておりましたので、パリの化粧品売り場に行って店員さんとお客さんのやりとりをついつい見てしまいます。
ところがまあ、フランス女性は店員さんのお勧めを見事に無視します。自分がいい、といったカラーなり、アイテムなりを(ここでも)議論しながらあれやこれやと選んでいます。
店員さんも「でしょうね」といった感じで、お客さんを泳がせているような印象を受けました。
経験上、日本ではお勧めを聞かれたり、指南してほしいという女性の比率が多かったように思います。ところがフランスは真逆。これはファッションにも髪型にも言えることで、皆さん自分がどうありたいかというビジョンをはっきりと(それも頑なに)持っているように感じました。

日本とこんなに違う、フランス女性のメイク方法



何でもない日はすっぴん、もしくはBBクリーム+マスカラ、ほんのたまに口紅。特別なソワレだけはフルメイクで、、、というのが大方のフランス女性のメイク事情です。
もちろんここには人種から来るホリの深さも関係していると思います。しかし、パリを中心として最近ではどんどんフェミニンさが追求されなくなっており、より中性に近づいているような傾向もあります。
パリジェンヌ、奥深しと思っている次第です。



自分流×帝京大学

Posted by ルイヤール 聖子

ルイヤール 聖子

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都内の調香学校でフレグランスデザインを学ぶ。香水の分析、嗅覚へのアプローチを中心に執筆中。