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雨天曇天Melbourne 「ロックダウン出産その2 ホトケinザ・ヘル!」 Posted on 2020/06/28 ムラカミ ネハン 漫画家 メルボルン

雨天曇天Melbourne 「ロックダウン出産その2 ホトケinザ・ヘル!」

おかげさまでロックダウン中に無事第二子をリリースして、早二ヶ月が経ってしまったムラカミネハンです。
…って自分で書いててもう二ヶ月も経ったんかーい!という衝撃を産後のたるんだボディーにガッツリくらっております二人育児のタイムリープっぷりたるや、凄まじいですね!こうして人は一瞬にして浦島太郎化してゆくのですね…子育ては竜宮城の玉手箱や…!

雨天曇天Melbourne 「ロックダウン出産その2 ホトケinザ・ヘル!」

<Maccas(オーストラリア弁ではマクドナルドはマッカス)が外に見える病室>



そんなボヤキはさておき。前回はロックダウンで出産にまつわる全ての予定が狂いまクリスティーナ・アギレラで、それを調整するのに地獄を見たYO!っていうお話をさせていただいたんですが、実際その帝王切開日についてもよく考えたら色々どーすべ?案件がぼっ発でした。

とゆーのも、産婦人科医と手術日時を決めた時にはまだマイマザーがJapanから来る予定だったので、朝イチで「6時ごろ病院入り、8時手術スタートでどう?」と言われた時も「全然オッケーっす☆」ってヨユーこいてたんですが、ロックダウンなうの状況でハタと直面したのは「boyどこに預けるべ問題」でした。



【私の1人脳内会議〜異論!反論!オブジェクション】
元々のマイ・プランは「親にboyを見てもらい私とダンナシは病院へGO!産まれたらいい頃合いにジジババ&boyは後から病院に来てもらい、家族みんなで感動のご対面☆」のはずが→
親は来られないfromジャパン→「ヤバス!」
boyを一人置いて両親は病院に行く→「アリエンティー!」
Boyを一緒に連れて行く→「Covid19対策で産院はパートナー以外立ち入り禁止!てゆーかそもそも2歳児に出血大サービス☆オペレーションの立ち会いなんてトラウマ不可避!」
じゃあ一人で病院行って出産?→「boyの時は全米が泣いた感動の立ち会い出産だったのに、いくらコロナって言っても第二子はほっておかれるなんてロンリー・チャップリン!
仲のいい友達夫妻に泊まってもらってboyを見てもらう?→「打診したら快くOKしてくれたけど、平日は二人とも普通に仕事してるし、申し訳ないないシックスティーン!

♪ジタバタするなよ!♪世紀末が来るぜ!…と脳内にシブがき隊が鳴り響く中、とりあえずのソリューションは申し訳ないけど「友達にお願いする」でひとまず落ち着いた…かに思えた矢先。

最近boyが行き始めたデイケアのケアラーのシャミマ(インド系フィジー人)から「手術の日はどうするの?」との質問が。「友達に頼もうと思ってて…」と言ったらなんと、「うちに泊めてもいいのよ?」というすんばらしいオファーが…!しかも「チャージはしない、タダで大丈夫!」とのこと…ままま、マジすか学園…⁉︎

それでなくても、行き始めて色々と判明した神対応っぷりに感動しきりだったのに(ランチもスナックも向こうで用意してくれるし、私が断念して放置していたトイレトレーニングも始めてくれたし、帰りはboyを車でドロップオフしてくれるという至れり尽くせりセリーヌ・ディオン)、地獄にホトケとはまさにこの事…!
(ちなみに前に行ってたデイケアはランチ持参で、職場から迎えに行ってウチに帰るのに片道2時間近くかかってた(号泣))

「本当の本当に助かった!この助けがなかったらどうなっていたか!ユー・アー・マイ・エンジェル!(英語の語彙力ゼロ)」と熱い感謝のメッセージを送ったら、シャミマから「私は家族がフィジーにいて、オーストラリアで誰のヘルプも無く3人子育てして本当に大変だったから、人の役に立てて嬉しい」との返事が…
聖・人・君・子〜〜〜!!!(感涙)
シャミマはいつもヒジャブをしてるからムスリムなんだろうな…これはアッラーの神にも感謝するべきなのか…?ありがとうシャミマ、そしてアッラーの神!

雨天曇天Melbourne 「ロックダウン出産その2 ホトケinザ・ヘル!」

<「オーストラリアの納豆」とも言われるベジマイトがデフォでついてくる病院食>



とはいえ、boyは今まで私と離れてお泊まりをしたことは皆無。自分の家以外で寝る時は電気つけっぱなしじゃなきゃ泣いてしまって眠れないという、典型的な枕が変わるとダメなタイプ。そんなboyが果たして初めて泊まる家で一人で寝られるのか…?と超心配しながらいつも使ってるブランケットやベッドサイドライトを持たせて送り出し、最悪どうしても寝られなかったらダンナシが迎えに行くという手筈まで整えたものの、気になって手術前夜なのにほとんど眠れなかった私。
でも結局はシャミマが他の子供達もお泊まりに招いてくれて、みんなで楽しくディナーを食べ、お友達と一緒に朝までちゃんと寝れたとのことで、取り越し苦労に胸を撫で下ろして翌朝私はスーパー寝不足で病院へ

ちなみに私は第一子出産がブリーチ(逆子)→シーザリアン(帝王切開)だったため、今回も予定帝王切開で華麗に腹を捌かれたんですが、相変わらず意識がある中の半身麻酔は内臓えぐられてる感ゴリゴリ☆
そして麻酔科医がひたすら(多分私の気を紛らわせようと)「いつオーストラリア来たの?仕事何してるの?オーストラリアは好き?ずっと住みたい?」などと話しかけてきて、普段でさえ英語トークには自信がないのに、初対面の人と下半身がパックリ開いた状態でナイストゥーミーチューwith笑顔するのはマジで無理!察して!という私の心の声は彼に届くことはなく、支離滅裂な受け答えに終始したマイ・オペレーション…

しかしとにもかくにも無事に第二子が生まれ、未だオーストラリア市民ではないワタシが唯一受け取れるコロナ禍手当の「年金早期アクセス」も申請したらすぐに口座に振り込まれ、オンラインで産後3週目には日本語教師の仕事に復帰し、妊娠中に苦しんだ掻痒症や痔もなりを潜め、術後の傷も治り、バタバタしつつも「普通に動ける生活サイコー!こっからバリバリ頑張るゾ☆」と充実したエブリデイのスタート!…かと思いきや、今度はbaby登場により長男のメンタルがやばやばのやばになったり、私がマイ・ボーンをブレイク☆したりする事態に見舞われるのですが、それはまた次の機会に(涙)

雨天曇天Melbourne 「ロックダウン出産その2 ホトケinザ・ヘル!」

<赤子を抱き、腹を捌かれているワタシ>

Posted by ムラカミ ネハン

ムラカミ ネハン

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Nehan Murakami
漫画家。海外留学経験ゼロ、英語もほとんど話せない状態で2008年にオーストラリアはメルボルンへ。以来、日本語教師として教壇に立ってはいるものの、今だに英語は大の苦手。前職は全く畑違いの結婚式の音響スタッフ。ネコ中毒。Twitter:@murakami_nehan