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フィンガーフードが楽しい!パリで感じるバスク・ピンチョス Posted on 2023/06/30 ルイヤール 聖子 ライター パリ

 
楽しいフィンガーフードのお店が、夏のパリで賑わっています。
気軽に寄れて、みんなでワイワイ、料理でも旅がしたい!
そんな気分にぴったりなのが、パリにあるバスク地方のタパス店です。
 

フィンガーフードが楽しい!パリで感じるバスク・ピンチョス



 
フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方は、バカンス先として今も昔も大人気。
タパスやピンチョスがずらっと並んだ「バル巡り」も、バスク旅の楽しみの一つとなっています。
パリではタパス店が以前から賑わっていましたが、夏を迎えた今では人がわんさか集まるようになりました。
 

フィンガーフードが楽しい!パリで感じるバスク・ピンチョス

 
屋内席に座る人はまったくのゼロ! 心地良い夕方の風を受けながら、皆がテラス席でアペロタイムを楽しんでいます。
アペロとは、夕食前の軽いおつまみのことです。
タパス店ではアペロと夕食が一緒でもOK、というのが楽しいですね。
前菜、メイン、デザート、と順番に頼む必要もなく、居酒屋風に一品一品オーダーできるのが日本人にも嬉しいところです。
 

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フィンガーフードが楽しい!パリで感じるバスク・ピンチョス

 
本場のように、カウンターにタパス・ピンチョスが並んでいる訳ではありませんが、サングリアの美味しさはさすがでした。
フランスでも愛されるサングリアは、やはり夏になると登場回数がぐっと増えます。
 

フィンガーフードが楽しい!パリで感じるバスク・ピンチョス

※3リットルのサングリア。

フィンガーフードが楽しい!パリで感じるバスク・ピンチョス

※バスク・ピンチョス。



 
バスク名物のピンチョスは、小さく切ったパンに食材を乗せて、楊枝で刺しているのが特徴です。
乗せる食材はさまざまで、生ハム&オリーブ、アンチョビ&青唐辛子の酢漬けなどに代表されます。
独創的な組み合わせも増えていて、お店によってはオリジナル性の高いピンチョスが見られることも。
こちらではタルティーヌ風が多く、自由度の高いピンチョスが並んでいました。
フランスの朝食で定番のタルティーヌも、実は自由度の高い食べ物です。
バターやジャムだけでなく、スリミ・クラブ(蟹のすり身)やトン・ピカン(ツナのピリ辛ペースト)をバゲットに塗って、家庭でのアペロや前菜として楽しむことがあります。
 

フィンガーフードが楽しい!パリで感じるバスク・ピンチョス



 
小皿料理のタパスも、欠かせない定番メニューです。
タパス・ショー(温かいタパス)、タパス・フロワ(冷たいタパス)と色々な組み合わせがあるため、目移りしてうっかり頼み過ぎるということも。
 

フィンガーフードが楽しい!パリで感じるバスク・ピンチョス

 
パリのお店は本場とは少し異なりますが、喧噪の中でワイワイしながら飲んで、食べて…というのは共通していると思います。
人数も多い方が楽しく、逆に賑やかな方が食事も美味しく感じられる。
またパリのバスク・タパス店では若いオーナーが多くて、オリジナリティ溢れるメニューが多いのも特徴です。
こうしたフィンガーフードのお店はパリで本当に増えました。
冬も春も秋も楽しいけれど、開放的な気分になれる夏のタパス店には今、たくさんの人が集まっています。
 

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Posted by ルイヤール 聖子

ルイヤール 聖子

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2018年渡仏。パリのディープな情報を発信。
猫と香りとアルザスの白ワインが好き。