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日本とこんなに違う、フランス人のマヨネーズ愛 Posted on 2022/06/19 ルイヤール 聖子 ライター パリ

フランスの人々はマヨネーズをこよなく愛しています。
フランスで生まれフランス育ちのマヨネーズ。日本でも大変愛されていますが、フランスのそれは日本と少し違います。
ではどんなところが日本と違うのか、本家本元のマヨネーズがどのように食されているのか、細かく検証したいと思います。

日本とこんなに違う、フランス人のマヨネーズ愛

地球カレッジ

まずは登場回数の多さです。
日本ですと、ゆで卵、たこ焼き、ポテトサラダ、ツナマヨおにぎりなどに使っているかと思います。ブロッコリーやスルメに添えても美味しいですね。
一方フランスでは、もう少し幅広い食べ物に「ソース」として登場してきます。
具体的には、卵料理全般、サラダ全般、小麦粉を使った料理(ケークサレなど)、肉料理、パスタ、魚介類全般などです。

フランスはやはりソース文化。日本のマヨネーズはこっくりしていて濃厚ですが、フランスのものはもっと緩くて、どちらかというとクリームソースの「ディップ」のように食されています。

私が少し驚いたのは、フライドポテトには絶対マヨネーズ!なフランス文化でしょうか。
自宅で揚げても、お店で注文しても、必ずマヨネーズが添えられます。
それから仏人の主人はオムレツにもマヨネーズをかけます。(これは主人だけかもしれません)
フライドポテトに限ってはケチャップでしょう、と思っていた自分ですが、聞けば「我々とベルギーが伝統的にそうしてきたから」とのことです。
マヨネーズが好き、という以上に、何か揺るぎない誇りを持っているように感じました。

日本とこんなに違う、フランス人のマヨネーズ愛



また、魚介類にも絶対マヨネーズが添えられます。
フランスには茹でたエビやつぶ貝、カニなどをのせた「シーフードプラッター」という名物料理があります。
ここで出てくるソースは、やはりマヨネーズ一択。
魚介といえば醬油、という思いは今でも変わっていませんが、これはこれで美味しく、同じシーフードが全く別の料理に思えたりしました。

自家製マヨネーズも大変多いです。毎回自家製だというお宅もあるとは思いますが、多くが市販のマヨネーズを1本常備していて、ホームパーティーなど特別な日に手作りする、といった家庭ではないでしょうか。

日本とこんなに違う、フランス人のマヨネーズ愛



容器の種類もさまざまです。たとえばマスタードで有名なマイユのマヨネーズは瓶入りです。瓶入りのものはよりソフトでディップに近く、味もさっぱり。ちなみに昔はアルミのチューブに入っていたそうです。
ところが問題は、一般的なチューブタイプのマヨネーズです。
日本のキューピーマヨネーズは華奢な形をしていて、手触りも大変ソフトでした。
フランスのマヨネーズはというと…容器が本当に、硬い!ハードなペットボトルのように硬くて、大きいんです。

日本とこんなに違う、フランス人のマヨネーズ愛



ただ利点はあって、写真のようにキャップ部分が太いため「立てやすい」というのがあります。
しかしそれでも、冷蔵庫に余裕がない時は寝かせて置くしかありません。
そんな時に決まって起こる現象が、「マヨネーズ飛び散り問題」です。容器が硬くて空気の通りが良すぎるのか、量が少なくなると「ブフッ」と音を立てて結構な範囲に飛び散ってしまうのです。

大したことではないのですが、日本の柔軟性の高いチューブに慣れていましたので、この飛び散りに関しては最初の頃、戸惑いました。そういうのも気にしないのがフランスらしいのでしょうね。
それからもう1つ、パッケージが透明でないことが小さな不満です。
もちろん残量が分からないので、振ったりして量を確かめます。ただそうすると、飛び散り問題がさらに大きくなってしまいます。
今では透明タイプも結構出回るようになったので、我が家では透明のものを率先して選ぶようにしています。

では、フランス人は日本のマヨネーズをどう思ったのでしょうか。
これは主人の意見ですが、「クセになるほど美味しい」と第一声で言っていました。
フランスのものはあっさりしているけど、日本のはパンチが効いていてちょっとの量で満足する、とのことです。
ただ容器については逆に「柔らかくてどう扱えば良いのか分からない」と言っていました。
どちらが良い、ということではないのですが、慣れから来る好みの違いは、このように日仏の間で本当に多く存在しています。食べ物だけでなく飲み物問題も多々ありますので、これからもご紹介したいと思います!

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Posted by ルイヤール 聖子

ルイヤール 聖子

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都内の調香学校でフレグランスデザインを学ぶ。香水の分析、嗅覚へのアプローチを中心に執筆中。