おつかされまです。
自分のことを人がうわさして、まあ、悪口のようなものが、耳に届くことって、ありますよね？
ないですか？
ぼくは御存じのように、こういう人間ですから、悪口だらけです。
誹謗中傷というのもたまに受けます。
人間というのはおせっかいな生き物で、自分を棚に上げて、よくもまあ、人のことをとやかく言えると思いませんか？
ぼくの友たちの選び方なんですが、人の悪口を言う人間は信用しない、と決めていますし、そういう人とは付き合わないんです。
懸命じゃないですか？
誰かの悪口を言う人間なんだから、いつか、自分も悪口を言われるわけです。
ぼくが友だちの第一基準にしているのが、人のことを決して悪く言わない人、となっています。
☆
「口は禍の元」
と言いますよね。
うっかり言ったことが災いを招くことがあるぞ、という戒めです。
似たような言葉がたくさんあります。
「雉も鳴かずば撃たれまい」
「三寸の舌に五尺の身を滅ぼす」
「舌は災いの根」
それだけ、おしゃべりで失敗した人がたくさんいる、ということでしょうね。
かくいうぼくもそうでした。偉そうなことを言ってますが、若い頃は、やっぱり、口が先に飛び出し、余計なことを言ってしまい、それが相手の耳に入り、気まずくなったこと、一度や二度ではなし、なのです。笑。
今でこそ、笑いごとですが、その時は大変でした。
そういう失敗を繰り返すうちに、ある時、人の悪口を決して言わない人に出会ったのです。
信じられないことですが、これが結構、いるんですよ、悪口を絶対言わない人。
悪口を言わない人間って、珍しいですからね、それは間違いなく、人間関係の基準になります。
ぼく、今、仕事をしている人たち、悪口言わない人ばかりです。陰口も言わないです。何か意見があるのかな、と思うことはありますが、決して言葉にはしません。
そういう大人、尊敬できるんですよね。
そこで、ぼくは一緒に仕事をしてください、とお願いして、今のスタッフはほぼ、人の悪口を言わない人たちでかためた、という次第です。
ほぼ？
あはは。

英語に、
Keep your mouth shut and your eyes open.
というのがあります。
「口は閉じておけ、目は開けておけ」
ということばですね。
その通りですな。
余計なことはいわず（関わらず）、よーく世の中を観察しておきなさい、という教えですね。
おしゃべりで得をするのは芸人くらいでしょうね。
芸人といえば、ぼくも芸人のプロダクションと仕事をしておりますが、あそこの事務所のお笑い芸人の方々、・・・だれとはいいませんが、すごいことしゃべりますね。
でも、生で会うとものすごく気遣いの人なんですよ。え？　だれって、ま、一例です。
テレビカメラが回ると手が付けられなくなるのは商売ですから、しょうがないんでしょうな。あはは。
彼の場合は、超特別ですね。マネしないように。彼って、だれ？
ああいうのを世の中でやっちまったら、えらいことになりますね。ぼくは芸人にだけはなれないです。特殊能力でしょうね。
☆
言うべきことは言わないとなりませんが、基本は、口を閉じ、そして、よく相手をみておくのがいい、ということでしょう。
さすれば、難関を突破できます。
はい、今日もかまびすしい世界ですが、精一杯生きたりましょう。
えいえいおー。

今日のひとこと。
「口は禍の元」

お知らせです。
web版の辻仁成美術館が開館しましたよ。
下のURLをクリックください。画質的には、パソコンで入場していただくと、より美しい映像をお愉しみいただけます。
☟
https://tsuji-art.com/

今日のごはん。
「鶏ごぼうごはん」

展覧会のお知らせ。
・辻仁成の個展開催
７月９日から、三越日本橋本店、コンテンポラリーギャラリーで、※　初日、７月９日だけ、混雑をさけるために、入場抽選があります。それに関して、以下のURLからご確認ください。

☟
https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews0696.html
☆
７月２３日から、岡山天満屋本店美術画廊にて。
１０月１３日から、パリ、マレ地区にある画廊、２０THORIGNYで２週間、開催いたします。出没しますよ！
・日々のことばを、生放送ラジオで、ツジビルは毎月３回、５の付く日にオンエアー中。
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