自分流・日々のことば

日々のことば「先へ行こう」 Posted on 2025/11/02 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
小生がいつも煮詰まった時、裏切られた時、壁にぶつかった時などに、自分にいいきかせている最高のことばがありますよ。
人間は、自分のせいでもなく、様々な外的要因で、頭を抱えて動けなくなる瞬間というものがあるものです。
そんな時、小生は、必ず、このことばを呟いています。
「先へ行く」

これは故事でもことわざでもありませんが、実に有意義なことばです。
人間はつまづくとうじうじしがちなので、そういう時に自分の背中を自分のことばで押してやるのが一番なんですね。
もういつまでも、ここでぐずぐずしていられないじゃん、
「先に行こう」
ということです。

これはほんとうにいいことばで、人生の最高のリセットになります。
一生懸命積み上げてきた努力であっても、どうしようもない理由でうまくいかなくなることって、まま、あります。
人間っていうのは身勝手ですから、それに振り回されて人生をボロボロにするのは、もったいない。意味がない。
そういう時に大変有効なことばが、
「先へ行く」
になります。
先に行きませんか?
そんな暗い場所でうずくまってないで。

日々のことば「先へ行こう」



まず、時間がもったいない。
もう、こいつらあかんな、と思ったら、それを打開する方法は一つです。
さっさと先へ行くことに限ります。
力強く言わせて頂きますが、世間は身勝手で、裏切るのが平気な人もいますから、そういうことにこっちが巻き込まれて、頭を抱えるのは愚かというものです。
スパッと切って、方向を変え、失った時間を最大限取り戻し、もっと素晴らしい境地へと進むことを小生はおすすめします。明るい未来がありますよ。
そのためにもっとも大事なことばが、
「先へ行く」
「先に行く」
になります。
「悪いがぼくは先に行くよ」
ということです。
明るい光の方へと進んでください。
おのずと再びエネルギーが戻ってきます。その時、大事なことがあります、出来れば、人を恨まないことです。
もういいじゃないですか、それは終わりでいいじゃないですか、先へ行きましょう。
先に行く、のが実は正解なのです。
はい、今日も精一杯生きたりましょう。
えいえいおー。

自分流×帝京大学

今日のひとこと。
「先へ行く」

今日のごはん
「鶏の丸焼き」

日々のことば「先へ行こう」

辻仁成、エグジビジョン情報です。

1月中旬から、3月中旬まで、パリの日動画廊さんで、グループ展に参加します。何作品出るか、まだ話し合い中ですが、たぶん、6~8点の間じゃないかなと思いますよ。
一部の作品が、ぼくの美術サイトで更新されましたので、御覧ください。

辻仁成 Art Gallery



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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。