自分流・日々のことば
日々のことば、元旦 Posted on 2026/01/01 辻 仁成 作家 パリ
日本の皆さん、明けましておめでとうございます。
そして、世界各地の皆さま、良いお年をお迎えください、ということですね。
でも、順次、世界各地で明けていくので、おめでとうございます、でまいりましょう。
あっという間に、また「新年」がやってきました。
小生は愛犬とノルマンディの山奥でまもなく、日本から遅れること8時間後に、新年を迎えることになります。
円安や戦争など不安だらけの新しい年ですけれど、自分の居場所で頑張って、よい一年にしたいなァ、と願っております。
今日の言葉ですが、
「一年の計は元旦にあり」
です。やはり、この言葉をおいて、元日にふさわしい言葉はなかなかないですからね。
年が明けてすぐ、その朝に、新しい一年の計画をたて、実りある一年にしましょう、という言葉なんですよね。
計は計画になります。
今年はどんな年にしてやろうか、と元日の朝に計画を練るならば、その一年は有意義になるだろうというわけですな。

小生、計画が大好きでして、とくに元日の朝は、気合をいれながら、その一年でやるべきことをおおまかに定める日としております。
スケジュール帖は、月ごとに見開きページで12か月分がわかれているノートを持ってまして、そこに、鉛筆で目標を次々に書き込んでまいります。
たとえば、1月末までに小説の加筆訂正を終わらせる。3月くらいから絵画を日本に郵送しはじめる。次の作品の準備期間を決める、などなど、実に細かい計画表が出来るんです。元日の一番の愉しみが、この年間スケジュールの大まかな決定ですかね。うきうきしますし、まだ、耄碌できませんな。

これはもうずっと若い頃から変わらないぼくの正月行事といってもいいですね。
その上で、今年は、身体的な大きな目標を掲げております。
1,お酒を少なくする。(注意、毎年言ってる気がしますが、もう一度決意します。皆さん、証人になってください)
2,毎日の運動を強化。スクワットを一日50回に増やすとか・・・。(今は、毎日20回程度です。あと春になったら、ランニング開始!)
3,食生活、気を付ける。長生きをしたいわけじゃないんですが、迷惑をかけたくないので、健康第一の食生活にしようという決意ですね。自炊中心の生活をさらに、深めていきますよ。
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ということで、この3つはまず、実行したいです。
「一年の計は元旦にあり」
いい言葉じゃないですか。2026年を最高の一年にします。アーティスト、辻仁成の飛躍の一年になるでしょう。
そういえば、アメリカの格言にこういうのがありますね。
Failing to plan is planning to fail.
「計画を立てなけりゃ、失敗を計画するようなもんだよ」
おおおおお、だよねー。
よっしゃー、やったるでー。
皆様、今年もよろしくお願いいたします。
謹賀新年。

えいえいおー!
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今年は、3月に2冊のエッセイ集「キッチンとマルシェのあいだ」と「父ちゃんの料理教室(文庫)」、秋に待望の長編小説「泡」の刊行を予定しています。
さらに、絵画活動の方も一年中、フランス各地を中心に、企画展、個展をやる予定です。
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まずは、
1月15日からパリの日動画廊のグループ展に参加いたします。父ちゃん以外、3,4人のフランス人アーティストが参加します。どんな方々かよくわかりませんが、3月7日まで続くので、お近くにお越しの皆さん、覗いてみてください。
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GALERIE NICHIDO paris
61, Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris
Open hours: Tuesday to Saturday
from 10:30 to 13:00 – 14:00 to 19:00
Tél. : 01 42 66 62 86
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8月前半に一週間程度、東京で個展を開催いたいます。今までで最大規模の個展になる予定です。
今回のタイトルは「鏡花水月」です。
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そして、11月初旬から3週間程度、リヨン市で個展を開催予定しています。詳細はどちらも、決まり次第、お知らせいたしますね。
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他にも、もしかすると、アートフェアが決まる可能性があります。フランスで、何とも言えませんが・・・。
でも、熱血~。
posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



