PANORAMA STORIES
今日の献立、森のキノコのミートソース Posted on 2025/06/15 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
田舎暮らしがもうほんとうに素晴らしく、パリに戻りたいという気持ちになかなかなれないので、困っております。笑。
自然がとっても心地よく、それから、田舎の人たちがぎすぎすしていなくて、パリで感じる世界的な高低差を一切、気にすることがないのです。
お隣さんは皆さん、ご老人の方々なんですが、家庭菜園をやっておられて、しょっちゅう、垣根越しに、
「やあ、元気かな」
と声をかけてくださいます。
今日はお隣のミッシェル翁にキノコを頂きました。
知り合いの農家の人にわけてもらったキノコだそうです。
それで、森のキノコのミートソースを作ってみることにしますね。
コツは、煮込むこと、煮込めば煮込むほど、ミートソースは美味しくなりますぞ。
おっす。
※ 最近、見つけたこのニンニクと唐辛子のスパイス、便利です。このメーカーは父ちゃんも好きなので、見つけたら、お土産に、ぜひ、ゲットしてみてください。
では、いつものように、ニンニクをオリーブオイルで炒めて香りを移します。
香りがうつったら、牛ひき肉を入れて、炒めますが、ひき肉は、炒める前に、まな板の上で、包丁とかで、さらに小さくカットした方が、細かな肉片になって、炒めた感が出て、美味いです。
※ 一人用のココット、ま、これ、便利ですよ。小さいけれど、煮込みに最適です。
そしたら、好きなだけキノコを入れて、ぐつぐつやります。
父ちゃんはここでニンニクと唐辛子のスパイスを入れました。
七味唐辛子とかでもいいですね。なんでもいいです。
辛みをお好みで加えてください。
ここで赤ワインをひたひたになるまで入れるのが、コツになりますね。そう、赤ワインが決め手!
ここから、火加減を弱めて、様子をみながら、煮込んでいくのが、大事です。
チーズなんかも、加えると、いっそうコクが出ますね。お好みで生クリームも、でも、なくてもそれはそれで構いませんよ。
バターも少々、塩、黒胡椒などで味見をして、味を調整してください。
とにかく、弱火で煮込んでいきます。
美味しいミートソースはこれでもか、と時間をかけることが美味しい秘訣になります。
もうひとこえ~!!!!!!
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よっしゃー、出来た!
赤ワインがとんで、ここまでソースが煮込まれると、もう、かなり美味しい域に入っています。
味見をして、足りないと思うものを加えて、あはは、万全にしてください。
美味しいじゃん、と思える到達点が万全域になります!
そしたら、パスタを茹で、ボウルにあげ、オリーブオイルを少し回し掛けしてから、パスタを先に、お皿に盛ります。(写真、撮り忘れましたー)
その上に、森のキノコのミートソースをたっぷりとかけ、上からパルメジャーノ・レジャーノなどをこすって、のっけたら、完成となりますぞ。
濃厚なコクがあって、赤ワインで煮込んでいるから、味が口腔に広がって、もう、たまりません。
ボナペティ!!!
パルメジャーノ・レジャーノは、がんがん、かけます。ぼくは、大好物なので、これで塩味も出しております。なので、料理をしている時は、あまり塩は使いません。最初のひき肉にちょっとふりかけておくといいかも。
出版のお知らせです。
電子書籍の新刊「永遠者」が配信となりました。
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そして、展覧会のお知らせ。
・辻仁成の個展開催
7月9日から、三越日本橋本店、コンテンポラリーギャラリーで、※ 初日、7月9日だけ、混雑をさけるために、入場抽選があります。それに関して、以下のURLからご確認ください。
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7月23日から、岡山天満屋本店美術画廊にて。
10月13日から、パリ、マレ地区にある画廊、20THORIGNYで2週間、開催いたします。出没しますよ!
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。