TPA校長奮闘記
校長奮闘記、「おおお、TPA号、世界各地から船出中!」 Posted on 2026/04/13 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
校長です。
TPAも開校後、着実に大海への船出が始まっております。
4月2日の校長によるオリエンテーションのあと、洋画家の菅野先生、そして、デザインの福崎先生による授業が行われました。
ドキドキしながら、両授業にこっそりと参加した父ちゃん校長でしたが、思わず、ずずずずっと、引きずり込まれてしまいました。
菅野先生は日大芸術学部でも教えていらっしゃったので、安心があり、いきなり、パレットナイフなんかの使い方までありまして、おお、すでにアートだ、と思わず笑みが生まれました。さらに、パリでも生徒さんらにデッサンを教えたことがある福崎先生は、(実は初対面の時、つっけんどんでかなりナチュラルな人かと思っていましたが、すいません)、いざ、授業となると、可愛らしいお母さんのような優しい人で、思わず生徒さんらが、支えてあげたくなるような不思議なオーラが溢れておりまして、デッサンは細やかで緻密な力業の世界に入り込んで、グラデーションからはじまって、いきなり、鉛筆で球体を描くコツみたいなも専門的な展開にもなり、これには思わずぐぐっと見入ってしまった校長です。初回から、お二人とも実に深い部分に切り込んで、時間が足りないくらいの素晴らしい授業でありました。
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年間、65コマのうちの2コマが終わったばかりですが、このペースで、進んでもらえたら、行けるかもしれない、と思ったわけです。☜どこに?
いや、突き抜けるかもしれない、と思った校長でした。これは、すごい学校がはじまったんじゃないか、と、・・・。
というのは、大学でもないわけです。プロの画家を目指す人向けではないけれど、お絵描き学校のレベルではないものが、経験のない方々にすっと、馴染んでいくこの教え方、やはり経験値の高い先生たちで、しかも、父ちゃん校長がこの人はと思って選んだだけあって、みなさん、人柄が素晴らしく、まだ、初回ですからね、回を重ねるごとに、よくなるのが見えて、心の中でガッツポーズ、とあいなりました。えへへ。

そして、水面下でも様々な準備が進められています。現代アートの卯城先生は、有志を6人生徒から集いまして、歌舞伎町にあるアートスペースに呼び込み、そこでいきなり現代アートの実技をしてもらい、その動画をスタッフが撮影&編集をしまして、上半期の授業で使う、というかなり手の込んだやり方に着手。すでに、もう二回もその実践動画を撮影済なのだ、そうです。それを元に、上半期3回の授業がある、というのですから、これは、面白そうですね。
さらにさらに、講師陣の中では一番年齢が上になる、島本先生(元精華大の学長)ですが、80歳を目前に、人生最後の世界旅に出発されたんですが、今週、パリに入りまして、パリ事務所のスタッフが先生を出迎え、アシスタントをさせていただきまして(すでに一度配信テスト済)、16日は、パリから生配信をやりますが、島本先生ご夫妻が宿泊しているのが、なんと、彼の長年の友人のフランス人アーティストのアトリエでして、そこから、西洋美術史学講座をやる、というのですが、のっけから、凄いんです。ま、そこは、パリスタッフがサポートをするのでいいんですが、二回目が、シチリアからになり、三回目が、南米からになるんだとか・・・南米・・しかも、チリだったか、アルゼンチンだったか、ナスカの地上絵があるような世界から、果たして配信出来るのかと、スタッフさんに言いましたら、「やってみてあげたいんです。人生の最後の長大な旅先から、アートを語るって、なかなか機会のあることじゃないですし、ちゃんと電波が通じない時のプランBも用意します。でも、やっぱり、80歳に近い西洋美術の先生が、人生最後の世界旅に出て、その旅先の宿から、たとえば、シチリアからイタリア芸術史を教えるって、すごいことじゃないでしょうか? 奥様がしっかりされているので、ご夫妻で、支え合って、素晴らしい授業になると思うんです」と熱弁。たしかに、そういう冒険がある方が、楽しいし、ここは、島本先生にお任せしましょう、となりました。TPAはパリにもスタッフがいます!!!
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で、ともかく、16日に、島本先生の第一回授業が行われます。
こういう風に、大変ではありますが、醍醐味に溢れたアートカレッジ、TPA号は世界各地から船出をしております。
今年は生徒になるのを見合わせた皆さんも、ここでぼくが随時、出来事をご紹介していきますので、一緒に学んでいるような気分で、楽しんでください。
先日、芸人の方が浪人をした後、美大を受験して受かった、というのがニュースになっておりましたが、何歳になっても、好きなことは追及してこその人生だと思うのです。死ぬまで好きに生きていいよ、と頂いた人生、確かに戦争の時代で、生きにくくなっていますが、だからこそ、自由を大切にしたいですね。
ご清聴ありがとうございました。
えいえいおー。
※ 島本先生、よろしくお願いします。



父ちゃんの近況のようなもの。
60枚の作品のニスを塗ったので、体調が悪くなり、たぶん、ニスのせいで、昨夜は不意に動けなくなり、寝込んだのですが、今朝は、快晴の青空に恵まれまして、気分も戻り、何とか復活しました。ニスって、シンナーのような匂いがありますからね、60枚のニス塗り、日曜日で、アシスタントさん頼めなかったので、全部ひとりでやったのが災いしたようです。もう、大丈夫。


そして、小説「泡」のゲラチェック、スタートしています。毎日、午前中は、ゲラと向き合うかな、と思っています。どういうことをやるのか、というと「出来る」「できる」こういう表記がバラバラなものを統一したりする作業が多いです。地道な作業が続きます。自由業って、大変なのよ、とほほ。
冷凍の肉団子を使って、パスタを作って食べました。冷凍でも、レストラテの味が出せる父ちゃんです。ひゃああ、きどってら~。
えいえいおー。
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父ちゃんの夏の個展の作品が、部分的に、サイトにアップされています。ご興味ある皆さん、チェックしてみてね。
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