PANORAMA STORIES
スペシャル版、毎日が勝負飯、「ラーメンの麺づくり」 Posted on 2026/05/18 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
日曜日、最後の梱包作業の日となり、カーンにある美術スクールの学生、総勢、5人が応援にかけつけてくださいました。
そこまでの人数は正直、もう必要ないんですが、最後というので、みんなが集まったのには理由があります。えへへ。
「もしも明日手伝いに来てくれたら、最後だから、お礼に、日本の本格的なラーメンと餃子を作ってあげるよ」
そうしましたら、一度も来たことがなかった学生が一人くっついてきた、という次第でして、ぼくもいれて、6人になったのでーす。
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じゃじゃーん。登場したのは、アメリカ製のパスタマシーン。
パスタマシーンを使って、日本の生麺をノルマンディで、作っちゃう、父ちゃんなのです。
これがけっこう、大仕事でして、アルバイト雇うくらいなら、一人でやれよ、という感じなんですが、ま、わいわいが楽しい、年頃なんです。
寂しくないですしね・・・。笑。
で、パスタマシーンなんかない、という皆さんは、大丈夫。蕎麦切りの要領で、包丁でも、切れますのでご安心ください。しかし、あなたが日本在住ならば、こんな面倒くさいことをしないで、スーパーで生麺を買った方がはるかに、楽でーす。え?
あはは。
ただね、ノルマンディにはないのよ、ラーメンの生麺!
ということで、パスタマシーンが役に立ちます。日本以外在住の皆さん、これ、便利ですぞー。
「ラー博」で一風堂チームと一緒にラーメンを開発した父ちゃん、学生たちに自慢をしたんですが、さすが、一風堂、フランス人にも人気あります。
5人も、いらないのに、やってきましたよ。父ちゃんが人気あるのか、ラーメンが食べたいだけか・・・、みなさんは、どう思う?
さて、まずは、材料なんですが、

強力粉、400g。(ちょっと柔らかめがいい人は、強力粉、200,薄力粉、200がいいと思います。そのバランスが一般的になりますね)
塩4,重曹4を186mlの水に混ぜ、カンスイのようなものを作ります。フランスにはカンスイがないので、似たようなものを作るんですね。

父ちゃんは、重曹を、ちょっと炒めます。これは本当かどうかわからないんですが、パリ日本人会の重鎮に25年前に教えて貰って、それを信じてやっていますが、諸説あるので、別にやらないでも、大丈夫です。
で、粉を混ぜて、ボウルにいれたら、真ん中に穴をあけて、そこにカンスイを入れまして、捏ねます。


ボウルの粉を、写真のように、練りながら混ぜていくんですが、そうですね、スコーンを作ったことあります? ない? うーん、困った。スコーンを捏ねるような感じで、やるといいんですが、ないなら、想像してみてください。
それを、ビニール袋にいれて、15分くらい足で踏みます、四国のうどんとか、足で踏むじゃないですか、えええ、踏んだことないか、ないですよね。あっちのうどんって、足でこうやって踏むというか揉むんですよ。想像してみてね。
ともかく、踏んだら、中のかたまりを折り曲げて、また、踏む。それを、3回くらいやってください。ま、楽しくやってね。
踏み過ぎると、袋がやぶれたりしますので、ビニールはとりかえてください。父ちゃんは外反母趾なので、靴下は、「TABIO」愛用で、外反母趾用のプロテクションをつけていますが、気にしないでね。



伸ばしたものを一時間休ませてから、パスタマシーンでカットしますが、パスタマシーンの使い方は、ちょっと面倒くさいのですが、・・・。
まず、下の写真のように、大きく三つくらいにカットし、ひとつの塊を、パスタマシーンの引き伸ばす機能で、薄い平たい麺の状態に持っていきます。



そしたら、今度はパスタサイズにカットする機能にし、一番小さな、スパゲッティサイズで製麺していきます。
こんな感じで、気持ちいいいくらいの生麺が出てきます。スパゲッティとの違いは、スパゲッティには卵を入れますが、ラーメンには入ってません。そのかわり、カンスイが入ります。


キモチいい~。うわ、すげー。
これを、打ち粉してください。下のように・・・。


で、打ち粉したら、その麺を上から強く揉み押します。押すんです。一風堂のみっちゃんは、手で掴んでぎゅっと揉んでました。こうすることで、ちぢれ麺になるんです。一風堂チームから教わった術です。マジで、これでいい具合に縮むのでやってみてねー。
この状態にして、冷蔵庫で、1,2日寝かせます。ここまでは、前日の夜にやりました。上の写真は一晩寝かせたものです。
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茹でますよ。
そしたら、たっぷりのお湯をわかしてね。ぼくは、20秒、茹でます。(かぎりなく、19秒に近い)生麺ですから、気を付けてください。


そしたら、すぐに冷水で洗い、ぎゅっと、引き締めます。蕎麦みたいな感じですね。
はい、それを、お椀に、盛り、熱いスープをいれて、具材があれば、載せましょう。
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スープの作り方は、下に、書いておきますね。


適当スープの主な材料。
今回は、茅乃舎の野菜ダシパック、シイタケダシパックを使います。他には、鶏ガラスープの素は必須。にんにく、生姜、ネギの青い部分、ラード、フラードセル(塩でいいです)ごま油、あとね、辛みの素みたいなものなんでもいいです。胡椒、とか、七味とか、なんでもいいですね。

沸騰させて、スープにコクを・・・。青い葱とか玉ねぎとか雑物は漉して、綺麗なスープにしまして、麺にかけてください。
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完成です!!!


はい、餃子も作りました。餃子の作り方は、またいつか、お話します。今日はトゥ―マッチですからね、えへへ。手作りが最高ですね。学生さんたち、日本はすげー、と叫んでいましたが、ラーメンと餃子って・・・。ま、よかね。

ということで、美味しいものをたべると、みんな張り切りますね。あっという間に、梱包作業が終わりました。
8月5日からはじまる、父ちゃんの夏の個展用の作品が、すべて梱包されたという次第です。月曜日か、火曜日に日本に向けて出発進行!!!!
第三便ですが、もう、成田に到着しています。ゴメス、頼んだ!
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三四郎も手伝ってくれましたよー。わん♪
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近況のようなもの。
8月5日から、いよいよ、日本で個展がスタートします。三越日本橋本店、特選画廊で、11日まで。63点。
10月22日から、コンコルド広場のアートフェアに参加。15点くらい。
11月5日からリヨンで個展です。45点程度、詳しくはまた、のちほど。
父ちゃんの音楽は、こちらをクリック。笑。
☟
https://milestone.tunecore.co.jp/milestones/LeYwbu7hEfgPWl7dPcp7?category=artist_ugc_play_count

全63点、すべて梱包が終わりました。お疲れさまでした!!! あとは。すべて無事に日本の画廊に到着しますように。


Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



