TPA校長奮闘記

校長奮闘記、「校長は元気がない。アートなんか嫌い」 Posted on 2026/07/27 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
すごい夏バテでして、個展を前に、ニス塗りに追われ、しかも、27日と28日は、新しい音楽のライブがあり、昨日は夏まつりで歌ったし、その間を縫って、今日は、スクーリング、対面授業というのをやらせてもらったのですが、昨夜、ついに、疲れが溢れ出て、眠れなくなり、今日は、珍しく、熱血じゃなかったんです。ねっけつじゃない・・・。
えええ、熱血じゃないことって、あるんですかって、思われますよね。三四郎が、ドッグ合宿先で脚を痛めたらしく、脚を引きずって歩く映像を見てしまったせいもあるんですが、熱血が冷血になっているじゃないですか?
昨夜は2時間くらいしか熟睡できず、ふらふらの状態で帝京大学まで行きました。

でも、満員で、びっくりしましたが、父ちゃん、第一声からトーンが低い。なんとか、頭は回転していますので、思ったことは喋ることが出来ましたが、講師っていうのは、大変ですね。言いたいことをまずはきちんと言葉にしないといけないのですからね、・・・。笑。
個展だったら、絵を展示しておけばそれでいいので、楽ですが、楽じゃないものへ向かう気質があるようです。
で、熱血をどうやって、奮い立たたせるのか、ということですが、手っ取り早く、まずは、むきになりました。
心の内側で、こんな父ちゃんはダメだ、もっとエンジンをかけろ、受講生の皆さんが日本各地からやって来てくれたというのに(スイスから来てくださった方もいたと聞いています)、どないするんや、こんなんで~、とはっぱをかけました。
あとですね、二人、ゲストを招いていたので、chim↑pomの卯城竜太さん(現代芸術コース)、洋画家の菅野正弘さん(アクリル画コース)、をお招きしたのは正解でした。
お二人が話される「アートとは何か」を聞いているうちに、おしゃべりなぼくがじっとしていられるわけがないんです。生まれつきの熱血ですからね、すぐさま、沸点を迎えました。
エンジンがかからない最初の20分くらいは、二人に「アートとは何か」とふって、意見を聴く側にまわって復調を待ちつつ、次第にコンディションが整ってきて、気が付いたら、けっこう、熱血になってましたね、それでも、いつもの60%くらいなんですが、・・・ま、十分だった、気がします。

校長奮闘記、「校長は元気がない。アートなんか嫌い」

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アーティスト、卯城竜太の携帯には、財布がついている。携帯に財布を糊で張り付けているところを講義中に発見し、不意に、面白がって撮影をしたのです。あはは。



写真、左から、卯城さん、ぼく、菅野さん。

校長奮闘記、「校長は元気がない。アートなんか嫌い」

ところで、アートとは何か、という定義ですが、文学とは何か、というのと似て、ずばりこれですって回答なんかないわけです。どの角度で、誰がどう思うかで、アートなどはどうにでもすり替えられるからです。言葉の上でね、・・・。
そこで、父ちゃん校長はいろいろと言いました。何を言ったか、よく覚えてないですが、いつも思うのですけれど、アート、って言葉は胡散臭い。アートを売り物にしている感じで、嫌ですね。芸術はどうですか? 芸術って言葉はあまりに上から目線で、これもね、ま、そうですか、としらけちゃう感じになりませんか? アートも芸術も、どこから見ているか、でぜんぜん、本質から遠ざかるものかもしれない。世界ではいつの頃からか、ミュージシャンのことをアーティストというようになって、と菅野さんが言われて、芸術家はアーティストと言えない空気感、なくないですか? この言葉の上でのアートの分類っていうのが話題になった時にですね、父ちゃん、かっちーーーん、となりまして、熱血に火がついちゃったんですよ。あはは。
自分で分かるんです、ああ、やばいな、校長、でしゃばっちゃだめだって、と思うんですが、気が付けば、90分が過ぎておりました。いやはや、面白かったです。
ぼくはライブがありますからね、さっと帰ったんですが、卯城さんから、今日のトーク最高でした、脱帽です、とメールもらって、やっぱり、やり過ぎたんだな、と反省をしている父ちゃん校長なわけです。でも、卯城氏に何か渡せたものがあったのかな、と思ったので、TPAでは来年から、ぼくと卯城氏と二人でオーバー・ザ・アート特講というクラスをやろうかな、と計画しています。え? 誰も聞いてない? そりゃあ、そうでしょ、さっき、思い付いたんだもん。言ったもん勝ちでしょ。やりますよ、山下さん。廣瀬さん。☜事務局の皆さんです。
あはは、熱血ですよね。いい迷惑ですね。よかった。熱血が戻って。出る釘は抜かれる。でも、出なければ目立たない。

校長奮闘記、「校長は元気がない。アートなんか嫌い」



父ちゃんの一人事、&、近況のようなもの。
今日、27日、ライブです。明日の28日も、ライブなので、今日こそ、眠れますように、と祈っています。ちょっと意味のあるライブなんです。今回の個展にもつながる、ぼくの壮大なアートの三部作、「絵画」、「音楽」、「文学」の三大融合ショーのはじまりです。音楽はロックじゃありません。
絵画は一年前から描き始めています。音楽もほぼ新曲で、このテーマに沿っています。全体で一つのテーマを描いた組曲になります。知らなかったでしょ。そして、小説「泡」は去年、旧ツイッターで連載したものを一年かけてリライトしたもので、この三つは、全然違うベクトルを持っていながら、ある一つのディレクションを示しています。わからないでいいです。いいな、と思ってもらえたら、それでアーティストは十分なんです。
もっとも、もしも、
全貌が分かった人は驚くと思いますが、気づかない人は、そのまま、スルーでしょうね、どうぞどうぞ。笑。個展、辻仁成展「鏡花水月」、音楽「歌う詩人~夢幻泡影」、小説「泡」この三つは実はセットなんですよ。今日と明日のライブは辻史の中で、間違いなく、大きな節目を刻む位置になります。ま、たぶん、誰にも分からないと思うんです。ぼくも半信半疑ですが、予感がかなりあります。壮大な世界だなという、・・・
えいえいおー。

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熱血~。

帝京×パリ・オンラインアートカレッジ



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