自分流・日々のことば

日々のことば「怒りは敵と思え」 Posted on 2026/08/14 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
こうやって生きておりますと、それなりに人生の壁にぶちあたるもの、そして、思わず、怒りが爆発することも多々あります。そりゃあ、人間ですからね、一生懸命やっているのに、理解を得られない時などは、やはり落ち込みますし、理解してもらえないことで腹が立つことがあります。ま、でも、気を付けないとならない大事なことがあるんです。
この怒りですが、徳川家康がいい教訓を残しています。
「怒りは敵と思え」
どういうことか、と申しますと、安直な怒りというものは決まって相手に伝わり相手を本気で怒らせてしまう、というわけです。その思い立った怒りというものは結局巡って自分を滅ぼす元凶になるというわけです。
この家康のことばから何を学べばいいか、と申しますと、腹が立った時にこそ冷静になれ、ということです。一度、自分を落ち着かせ、なぜ、そうなったのかを様々な角度で分析し、あらゆる可能性を鑑みて、相手がそうしなければならなかった状況を想像してみる必要があるということでしょう。
瞬発力にも似たその場の怒りではなかなか解決できない問題が多いのがこの世というものです。
まずは、それぞれの立場を考え、その怒りを一度落ち着かせ、様子をみるくらいがちょうどよい、というのが家康公の考え方でした。
怒りをぶつける前に、頭を冷やせ、と家康らしい言葉だと思います。



そういえば、みなさんもご存じかもしれませんが、家康らしいことばがここにもあります。

織田信長が詠んだのは、
「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス 」
そして、豊臣秀吉は、
「鳴かぬなら 鳴かせてみようホトトギス 」
と詠み・・・。
そして、徳川家康は、こう詠んだのです。
「鳴かぬなら 鳴くまで待とうホトトギス 」
もっとも、これは古い時代のだれかが作った創作物である可能性が高いようで、実際に家康が作った歌ではなさそうです。でも、3人の性格を見事にあらわしていることから、現代まで脈々と語り継がれていますよね。
天下人も、時代に流され、最後は、終わります。
その中で、後世まで残る本当の天下人はどういう想いで時代のかじ取りをしていたのか、が、問われるわけでして、後世の人が、彼らになりかわり、このような歌を創作したのでしょうね。

家康の「怒りは敵と思え」は、ぼくのような単純な人間にはいい教訓となります。
でも、怒りは大事で、自分を一度、爆発させないと我慢ばかりする辛い人生を歩むことになります。ですので、怒ることはエネルギーだとぼくは信じていたります。しかし、怒りだけでは解決できない問題がたくさんあります。
ここは大人になり、怒りをちょっとおさめ、背筋を正すことが必要となるのです。
そんな時に、この家康のことば、染み入りますね。
えいえいおー。



今日のことば
「怒りは敵と思え」

今日のごはん
「エビフライセット」

日々のことば「怒りは敵と思え」

父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
ちょっと仕事で大阪に行くことになりまして、けっこう、疲れているんですが、やむをえない事情がありますので、お許しください。美味しいものをたべて食い倒れしてまいります。それから、滞在中にコンビニ対決を続けようと思っていましたが、疲れ切って外食ばかりで、上の写真は、ロイヤルホストさんで頂きましたが、絶品でした。あはは。ぼくは昔は、家の近くにジョナサンがあったので、あそこのサラダが好きでしたが、ロイホ、マジで、美味かったです。ハンバーグも美味いですね。

リヨンツアーも定員まであと少しだそうですが、しげちゃんが「あちし、やります」ということで、決行となったようです。参加される皆さん、ありがと、11月リヨンとパリでお会いしましょう。パリは、11月8日に、友だちのバンドのゲストとしてフロントアクトをやらせてもらいます。まだ細かいこと話し合ってないんですが、決まり次第、お伝えいたします。
軽井沢の安東美術館のライブ、応募が凄かったみたいで、安東美術館さんも驚いているようですね。しげちゃん、久々に笑顔になって、あちし、あちし、がんばる、と身を捩って頑張っていますので、でも、抽選がそれだけ、難しくなったってことで、ごめんね。ただ、10月には特別なライブを予定していますから、がっかりしないで、もう少しお待ちください。歌う詩人のサンジェルマン伯爵からの伝言です。「辻君、そして読者の皆さん、サンジェルマンです。10月にワンマンライブを計画しています。辻君に成り代わって、わし、がんばる。おたのしみに」という自画自賛のようなメッセージが届いています。あはは。いつでしょうか・・・。楽しみです。来月、発表しますね。身構えといてください。歌う詩人、すでにたくさんのファンに囲まれて幸福なスタート切れました。よかった。安東美術館はもちろん美術館なので、アンプラグドなライブになる予定です。前もって、ご承知ください。

9月4日、新刊小説「泡」待望の発売です。集英社から。
10月22日から25日まで、コンコルド広場の特設会場で、モダンアートフェアに、参加。
11月5日から3週間、本個展は第18回、リオン・ビエンナーレの公式プログラムとして認定頂きました。



posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。