PANORAMA STORIES
父ちゃんの普段着飯、「元祖有頭海老のパスタ」 Posted on 2026/08/20 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
インスタの「となりのヒトナリ」がスタートしたことで、ノルマンディの生活がちょっと楽しくなってきました。孤独よ、さようなら~。
おしゃべりな父ちゃん、料理の話とか、てんこ盛りの30分番組、ジングルは生演奏。
とりあえず、次回は、なんか、作りながらしゃべろうかな、と思っていますが、その予行練習というのを今日、やらせてもらいました。テスト配信、ですかね。
NHKの「パリごはん」のように自撮りカメラとマイクをセットし、よっこらしょっと。
ということで、今日は撮影テストを兼ねて、秘伝、有頭海老のとまとパスタ、を作ってみたのです。
あはは、でも、となりのヒトナリは、ラジオですからね、くれぐれも、映像に本人は登場しませんので、ご安心くださいませ。「ラジオ、となりのヒトナリ」!
☆
はい、じゃあ、まずは、材料から!

今回は、バリラの7番、(個人的に一番好きな太さ)100g、
にんにく1片、
エシャロット(冷凍)ちょっと、
唐辛子1本、
海老100g、
トマトペースト大さじ1、あればプチトマト10個くらいで、白ワイン100ml、水100ml、生クリーム50ml、塩こしょう、 オリーブオイル適宜、レモン4分の1個 魚介類、かな、前のと、ほぼ一緒です。
麺を増やしても、いつもだいたい、同じ分量になる。
これがパスタ200gでも、あまり変わりません。そこ、不思議でーすね。
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で、生の有頭海老、魚売り場で買いましょう。頭の部分、みんな捨てて、身だけ食べるじゃないですか、あれね、マジで、もったいないので、ぜひ、やってもらいたい!
何度も、父ちゃん作っているからも、またかよ、と思うじゃないですか、でも、やる価値、あるんですよ。最高のシーフードパスタ!
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まず、頭をもぎ取り、身の部分だけ茹でる。
茹で方は、沸騰したお湯に塩をたっぷり目に入れ、エビを投入するだけ。
1分ほど茹でたら火を止めてそのまま冷まします。お湯が冷めたらエビを取り出し、背ワタをとって、縦半分に切っておく。とりあえず、これで準備オッケー。

じゃあ、作っていきますよ。
まず、フライパンにオリーブオイルをひく。
にんにくは細かくみじん切り、それから輪切りにした唐辛子を一緒に加え弱火でじっくり炒める。
ここまではペペロンチーノと同じ。
香りがほのかに立ってきたら、微塵切りのエシャロットを加える。ぼくは冷凍のを、使いました。なんでもいいです。なければ、玉ねぎ半分とか・・・。
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ここにエビの頭をぶっこんで、木べらなどで押し付けて崩しながら中の味噌を溶かし出す、感じ。濾過するような、これがめっちゃすごいんですわ。
ぐいぐいと押しつぶす、と中身がにじみ出てくるわけです。
これがこのパスタのすべての旨味の元。
これがダシ!
☆
ここに、白ワインを加えてアルコール分を飛ばし、トマトペースト、プチトマト、水を加えたら蓋をして、30分くらい、ぐつぐつ、煮込みます。
有頭部分からもですが、もちろん、殻からもダシが出てきて、海の味がそのままパスタの中に浸透していく、美味しくないわけがない。
30分ほど煮込んでエビから出汁がよく出たら、一度、エビの頭部を全部ザルなどに取り出し、もう一度、木べらでエビの頭をギュッとギュギュッと潰して、残っている最後の出汁まで絞りとります。
だって、もったいないからね。
しゃぶって舐めたいくらいに、ここがうまいんだから、最後の最後まで全部絞り出して、ただの抜け殻にしてやるのがいい。
そしたら、そのダシ汁を鍋に戻し、そこに生クリームを加え、さらに弱火で温め、最後にギュッとレモンを絞ってください。

パスタを少し硬めに茹で、茹で上がったらソースの中にパスタを投入し、少し煮込むような感じでソースを絡ませていきます。
ここで、茹でた海老の身の登場になるわけです。
でも、はっきり言うと、海老の身はもはやスターじゃない。味のメインは、ソースにすべて注ぎ込まれているから・・・。このパスタ、マジで、ソースが最高なので、もはや、海老の身には見向きもしなくなります。
スターは海老の味噌なのじゃ。
で、茹でたエビを加えたら、海老が温まるくらい火を入れ、塩胡椒で味を整え、仕上げに オリーブオイルを回しがけしたら、完成。
美味しくない、わけがありません!! ん? 日本語、へんかな・・・。(-_-;)
録画映像、チェック、おお、いけてる!
「ノルマンディ、ごはん」

父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
ということで、次回の「となりのヒトナリ」はこの土曜日にやれそうな気配です。たぶん、ストーリーズで正確な日時、時間は、近づいたら、ご案内させて頂きますね。
それから、現在、「歌う詩人」のファーストアルバムをレコーディング中です。えええ、と驚くような事実をさらっと言ってしまう、ところが父ちゃんらしい・・・。情報は、小出しにしていきますので、覚悟してください。サンジェルマン伯爵もがんばっています。
そして、小説の「泡」ですが、まもなく、印刷が開始されるという情報が、集英社さんからやってきました。25日くらいに、見本が、出来るそうです。ひさしぶりの長編小説になります。デザインストーリーズとエックスで連載していた頃のから、大幅に変更され、渾身のリライトさせてもらいました。集英社の鯉沼さん、校閲の皆さん、ありがとうございます。
いよいよ、9月4日に、発売です。

10月22日から25日まで、パリ、コンコルド広場の特設会場で、モダンアートフェアがあり、父ちゃんの6メートルの展示スペースが出現します。12点の油絵が並びますので、世界の作家たちにまじった、父ちゃん作品の勇姿をぜひ、ご覧ください。
11月5日より、リヨンで、個展もあります。
11月8日、パリのライブハウスで、エバーマインズと対バンライブあります。詳細、また、明日にでも・・・。
えいえいおー。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



