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パリ最新情報「制限解除への動きが進む欧州各国、再びあの夏が近づいているのか」 Posted on 2021/04/27 Design Stories  

深まる春、近づく夏を前に、万全とはいかないまでも、フランスにもようやく明るい兆しが感じられるようになってきた。 これまでに3度のロックダウンが実施されたフランス、三度目の今回のロックダウンは厳格とはいえない、経済を下支えしながらの緩 やかなものだったが、急速な結果は出ていないにしても、夏へむけて微かな希望が感じられるようになってきた。

4月26日からフランスの小学校、幼稚園が再開した。 フランスは1週間を遠隔授業に、そして2週間のバカンスを1週間前倒しにして合計3週間、学校を閉鎖した。 中学生と高校生はあと1週間遠隔授業をし、5月3日から対面授業に戻る。 (中高生の給食は休止でクラスを2グループに分けて授業が行われる)

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フランスの新規感染者(約3万人)、集中治療室に入る人の数も落ち着いてはきたが、まだまだ油断ならない状況であることに変わりはない。
5月3日から10km以内までとされていた移動制限が解除され、遠方への移動も可能となる。
5月半ば(具体的な発表はまだ)からバー・レストランのテラス営業、商店、文化施設を再開させる予定である。
現在19時に設定されている夜間外出禁止令に関しても、早すぎるので検討されるとのことだった。
マクロン大統領は遅くても5月5日にはロックダウン解除についてテレビ演説 を行う予定でいるようだ。



一方、隣国イタリアは今日からバー・レストランのテラス営業が再開した。イタリアの1日の新規感染者は約13000人、死者の数は300人を切っている。ワクチンの接種は1日に50万人。夜間外出禁止令は22時である。
英国はもとより、スペイン、そしてスイスなどでも、ロックダウン規制は段階的に解除されており、バーやレストラン、文化施設が再開している。
スペインは5月9日に緊急事態宣言が解除される。スペインに旅行するのに隔離措置はなく、72時間以内のPCR検査陰性結果と質問表への記入さえすれば自由に旅行することができるのだ。レストラン、美術館、ディスコなど、全て再開しているスペインに欧州各地から観光客が殺到するかもしれない。
つまり、欧州は、ワクチン接種とロックダウン制度の二輪によって、まばゆいあの灼熱の夏へと再び向かいだしているのである。

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