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パリ最新情報「明日から屋外マスクフリー!コロナ予防措置の緩和前倒しが発表」 Posted on 2021/06/17 Design Stories  

6月16日、フランスのジャン・カステックス首相の会見で、野外におけるマスク着用義務の緩和、夜間外出禁止令の廃止、ワクチン接種の現状などが発表された。
フランスは1日の新規感染者が3000人程度まで下がり、逼迫していた集中治療室の稼働率も53%まで下がった。第三波が過ぎ去ったと断言できる状況となったのだ。フランスにおいて、ここまで新規感染者数が下がったのは2020年8月以来となる。



そこで、当初7月1日から予定されていた野外でのマスク着用と夜間外出禁止令が10日早く前倒しで廃止されることになった。
マスク着用に関しては、屋内ではこれまで通りマスク着用が義務。野外はマスク着用が義務ではなくなるが、ソーシャルディスタンスが十分取れない人が密集した場所、マルシェや商店前などでの列では着用しなければならない。とはいえ、このマスク着用義務の緩和に加えて夜間外出禁止令が無くなるので、本格的な夏目前、弾ける人々で街が埋め尽くされそうな予感である。
ロックダウン解除後のパリのレストランはどこも満席状態。キャパシティの50%の客しか入れられないこともあり、人気レストランはランチやディナータイムになると席の争奪戦になるのだ。



6月21日は音楽祭で、夜間外出禁止令はないが、参加者は予防措置を守り、野外のみでの開催となる。
ワクチン接種は、フランスは8月末までに3500万人が2回接種を終えることを目標にしている。6月16日現在では、1回のみ接種した人が約3000万人。これは、フランスの成人の58,6%にあたり、2回接種した人は約1500万人、フランスの成人の28,1%となる。すでにコロナに感染した人は1回接種のみで良いので、それを考慮すると1650万人がワクチン接種を終えたことになる。

地球カレッジ

今、フランスではほとんど(約80%)の新型コロナ新規感染者が英国由来のAlpha株感染で、インド由来のDelta株が小さなクラスターを生み出しているものの、大事には至っていないという状況。やはり、ワクチン接種の効果がキーポイントになっているのだろうか。まだ勝利宣言をするには早そうだが、落とし穴にはまらぬよう、用心深く進んでいきたい。(み)

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