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パリ最新情報「2023年のガレット・デ・ロワが勢揃い。可愛いフェーヴとともにご紹介!」 Posted on 2023/01/10 Design Stories  

 
ヨーロッパ諸国のイベント、「公現祭(エピファニー)」が今年もやってきた。
本来は1月6日なのだが、フランスでは1月2日〜8日のあいだの日曜日と設定されているため、昨日8日(日)がエピファニーとなった。

この日をめどに、もみの木やクリスマスのデコレーションがようやく片づけられる。
そしてもう一つ、エピファニーに欠かせない習慣といえば、やはりガレット・デ・ロワだ。
さて2023年はどんなガレット・デ・ロワが発表されたのか。
今回は可愛らしいフェーヴとともに4つのメゾンからご紹介したい。
 

パリ最新情報「2023年のガレット・デ・ロワが勢揃い。可愛いフェーヴとともにご紹介!」



 
※フェーヴ(Fève)…ガレット・デ・ロワの中に隠された小さな陶器のお人形。
誰に当たるか、楽しみながら食べるのがフランスの伝統的な習わしで、当たった人はその年を幸せに過ごせると言われている。
 

パリ最新情報「2023年のガレット・デ・ロワが勢揃い。可愛いフェーヴとともにご紹介!」

 
パリのショコラ専門店、メゾン・ド・ショコラは、ガレット・デ・ロワもチョコレート仕様。アーモンドクリームと66%ダークチョコレートガナッシュ入りで、全体をキャラメリゼしたパイで包んでいる。
こちらのフェーヴは外付け。シンプルな長方形のデザインで、メゾン・デュ・ショコラにおける人気商品二つのモチーフが採用されている。
 

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「パリのベスト・フィナンシェ」に選ばれるほど、フィナンシェが有名なユーゴ・エ・ヴィクトール。
それだけでなく、ケーキもショコラも上品で一流の味が並んでいる。
2023年のガレット・デ・ロワは、フレンチ・ガストロノミーの伝統に敬意を表し、原材料すべてが100%フランス産のものになった。
 

パリ最新情報「2023年のガレット・デ・ロワが勢揃い。可愛いフェーヴとともにご紹介!」

 
またユーゴ・エ・ヴィクトールでは今年、メゾン初となるダークチョコレート風味のガレット・デ・ロワも用意。
カカオだけはフランス国内で用意できない…ということで、フェーヴはカカオの産地にオマージュを捧げた「国旗」となった。
なおこちらはフランス製のセラミックで、75箱限定のコレクションとなっている。
 



パリ最新情報「2023年のガレット・デ・ロワが勢揃い。可愛いフェーヴとともにご紹介!」

 
モンブランで名を馳せるアンジェリーナでは、マロン&チョコレート、ピスタチオ、オーソドックスなアーモンド・クリーム、の3つのガレット・デ・ロワが並んだ。(写真はピスタチオ)
 

パリ最新情報「2023年のガレット・デ・ロワが勢揃い。可愛いフェーヴとともにご紹介!」

 
そしてフェーヴは、アンジェリーナのシグネチャー・スイーツであるモンブランをかたどったものだった。
色の種類はマロン、緑(ピスタチオ)とあり、コレクションしたくなるようなキュートさであった。
 



パリ最新情報「2023年のガレット・デ・ロワが勢揃い。可愛いフェーヴとともにご紹介!」

 
パリの若手パティシエ、ヤン・クブルーからは、ヘーゼルナッツ風味のガレット・デ・ロワが今年も登場した。
他にもアーモンド風味、ピーカンナッツ風味と合計3種のガレットが用意されており、ナッツ好きの人にはたまらないラインナップとなっている。
 

パリ最新情報「2023年のガレット・デ・ロワが勢揃い。可愛いフェーヴとともにご紹介!」

 
こちらでもフェーヴは別売り。創設者のヤン・クブルー氏がキツネ大好き、ということでフェーヴにもキツネが描かれた。
ちなみに彼らには一匹ずつ名前がついていて、みなパリジャンらしいファッションに身を包んでいる。

フランスでは公現祭が過ぎた後でもガレット・デ・ロワが並んでいて、だいたい1月下旬まではケーキもフェーヴも購入することができる。
お店から下げられる日は特に決まっていないのだが、「お客さんが買いに来なくなるまで」という緩さが何ともフランスらしい。
フェーヴの面々も、今ではそのブランドを象徴するようなデザインになっており、コレクターのために別売りが増えた、というのが特徴的であった。(セ)
 

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