欧州最新情報

パリ最新情報「ロックダウンが全土に拡大、辛抱の4月と大統領が協調」 Posted on 2021/04/01 Design Stories  

20時からマクロン大統領がテレビ演説を行い、1,現在パリ首都圏を中心にした19県で行われているロックダウンが4月3日(土)からフランス全土に拡大すること。2,来週月曜日から3週間の学校閉鎖(2週間の春休みを含む)が決まった。

パリ最新情報「ロックダウンが全土に拡大、辛抱の4月と大統領が協調」



マクロン大統領はコロナのパンデミーが始まり1年以上になるが、もう少し頑張る必要がある、と協調した。
今年の1月にロックダウンに踏み切らなかったことが今のこの感染拡大の大きな原因だとの批判が強まっていることに対して、マクロン大統領はこれまで仕事を続け、教育を続けることができたのは大きい、と自分の判断を肯定した。
そのうえで、ICUにいる人の44%が60歳以下であることなどを挙げ、現在、変異株の出現が原因でフランスは秋のロックダウン時より状況が酷くなっている。特にここ数週間でヨーロッパの各地で感染が急激に拡大している、と訴えた。
逼迫している病院を守るため、具体的な措置として、ICUのベッド数を1万床増やし、現在19地域で行われているロックダウンを全国に拡大することにしたことを説明した。
ロックダウンの内容は現行通り。テレワークを基本とし、これまで通り、19時以降の夜間外出禁止、10km以内であれば外出証明書は必要ない。



学校(小中高)については、3週間閉鎖するが来週1週間を遠隔授業とし、2週間の春休みを1週間前倒しすることで閉鎖を最低限に抑えた恰好を取る。
4月5日から1週間は、小中高で遠隔授業を行い、4月12日から、全ゾーン(フランスは全国を3ゾーンに分けてバカンス時期をずらしている)が2週間の春休み、4月26日から幼稚園、小学校が再開。中高生は遠隔授業を続け、5月3日から、中高生も学校が再開する。
子供のために仕事ができない親には部分的失業手当が充てられる。
家族で集う機会が増す、今週末の復活祭(イースター)期間は、できるだけ集まることを避けてほしいと国民に訴えるに留めた。



これに加え、ワクチンに関して、国民の90パーセントがワクチンを接種すれば普段の生活が戻ってくるとし、フランスはワクチン、ワクチン、ワクチンで攻め、現在70歳以上、4月16日から60歳以上、5月15日から50歳以上の接種、6月半ばからそれ以下の全ての国民に接種し、夏の終わりには18歳上の国民全ての希望者がワクチン接種を終える予定であると発表。辛抱の4月とワクチン接種の拡大がこのコロナ感染症を制する、と、24分間の演説を終えた。

パリ最新情報「ロックダウンが全土に拡大、辛抱の4月と大統領が協調」



自分流×帝京大学
地球カレッジ