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滞日日記「エプロンに続いて、三四郎のイラスト入りTシャツが!!!!」 Posted on 2022/07/29 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、朝起きて、抗原検査をして自分が「陰性」であることを確認した。
ほぼ、定期的に検査をしているが、今の東京の感染者数だと、この大都市で人と会って仕事をする以上、テストを繰り返さざるをえない。(ぼくは何が何でも感染をするわけにはいかないのである)
今日は地球カレッジのオンライン・講演会「一度は小説を書いてみたいあなたへ」があり、150人くらい入る大教室に(コロナ対策で、人を減らし)40人の方をお招きし、オンライン&一部対面での講演会となった。
セーヌ川ライブ以外では一番の動員を記録するオンライン受講生が訪れてくださった。それだけ、小説を書きたい人がいるのだ、という驚きの数字であった。
運営チームが(ぼくに内緒で)、地球カレッジのTシャツとクリアファイルを作ってくださっていた。
ぼくも一着貰ったが、超かわいいTシャツで、昨日のエプロンに続いての、感動となった。
ボランティア・スタッフさんが全員、それを着てぼくを出迎えてくださった。ええ? 何それ、どうしたの? これがぼくの第一声であった。(ちなみに、今日の参加者の中から抽選で10名の方々に、Tシャツかクリアファイルをプレゼントさせて頂きます。応募してくださいね。笑)
そして、なんと、Tシャツの表面に、やはり、三四郎のイラストが!
ご覧頂きたい・・・。

滞日日記「エプロンに続いて、三四郎のイラスト入りTシャツが!!!!」

滞日日記「エプロンに続いて、三四郎のイラスト入りTシャツが!!!!」



それにしても、いったいぼくらはいつまでマスクをしたり、ワクチンを打ち続けないとならないのであろう。
もちろん、ペストは70年近く続いたわけで、科学技術が躍進した現代でも、こういう問題を完全にカヴァーしきれるわけでもなく、70年は続かないにしても、緩やかながら、もうしばらくは続くだろうし、完全にコロナが消え去ることは今すぐにはないように思う。
英国のようにマスクもつけない、コロナとの共生をいち早く打ち出すか、中国のように首都圏を次々封鎖していくか、意見の分かれるところではあるのだろう。
経済のことを考えると、行動制限に臆病になるのも理解できるが、病院のひっ迫を考えると、なんとか政治的な手を打たないとならないし、難しい問題がのしかかっている。
コロナのせいで、仕事を失ったり、生き方の方向転換を迫られる人が大勢出ているのが現実だ。
でも、欧米諸国はゆるやかながら、明らかに共生を目指している気がする。とくに英国は・・・。
EUの主要国に関しては、どの国にも、日本が実施しているような厳格な日本入り直前(72時間)PCR検査の義務付けもないのである。
じゃあ、なぜ、それほど厳しい水際対策をとり続けている日本でこんなに多くの感染者数が出ているのか、ううむ、ちょっと理解が出来ない。
フランス人も結構、マスクをつけて歩いている人がいるけれど、日本人ほどではない。なのに、なぜ、こんなに感染者がいるのかは、謎だ。

滞日日記「エプロンに続いて、三四郎のイラスト入りTシャツが!!!!」



滞日日記「エプロンに続いて、三四郎のイラスト入りTシャツが!!!!」

で、ぼくが日本のAmazonで見つけたのが、綿棒タイプではなく、唾液で検査をする抗原検査スティックなのである。
しかも、変異株対応なのだ。
スティックの先を二分間舐めるだけで、10分後には結果が出る。
これは本当に便利で、しかも精度は99,4%なのだとか・・・、PCRほどではないけど、だいたいはわかると思う。
気休めと言えば気休めだけれど、自分が罹ってないと分かると、コロナに対して、自信が出る。
毎日、検温もして、自分がセーフかどうか確かめる毎日。
出来るだけ、人込みを避け、それでも、今日のように講演会をやらないとならない場合は、最大限の対策をとって、人と人とのあいだには距離をとって、最終的には「マスク」これが、一番重要なのである。
文明や科学技術や医療が進んでも、マスクは人類が手放せない生き抜くための必需品なのである。
「マスク」を付けよう!!!
隣に誰かがいるときは、マスク、でお願いします。

つづく。

地球カレッジ

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