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退屈日記「昼も夜も家飯をせがんだ息子に、父ちゃんが作った最強家庭料理たち」 Posted on 2023/11/27 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、で、息子君とその友だち、シモン君に父ちゃんが作った、昼ごはんと、夜ごはんの写真を朝の日記に貼り忘れたので、改めて、記したいと思うのであーる。
まずは、ランチから、
1, 牛ヒレカツ。
2, ミネストローネ。
3, ツナと野菜とハムのペンネ・サラダ

退屈日記「昼も夜も家飯をせがんだ息子に、父ちゃんが作った最強家庭料理たち」

退屈日記「昼も夜も家飯をせがんだ息子に、父ちゃんが作った最強家庭料理たち」

退屈日記「昼も夜も家飯をせがんだ息子に、父ちゃんが作った最強家庭料理たち」



そして、夕飯は、昼がごちそうだったので、軽めに、「唐揚げのワンプレート」というものにした。
息子のリクエストは、日本でよく食べられているティピックな料理がいい、ということだったので、パッと頭に浮かんだのが、この、唐揚げ定食だったのであーる。あはは。
辻家のから揚げは、二度揚げにすることで、サクサク感がぐんと出る仕組み・・・。
昼の残りもののマカロニサラダを添え、ごはんは、昼も夜も、土鍋で、炊いて、日本の心をシモン君にも届けた父ちゃんなのでありました。ぱちぱち。
「ムッシュ、これ、白ごはんが全然違いますね、レストランで食べるものよりも、なんか、おいしい」
今時の子は舌が肥えている、というのか、おいしさが、よくわかるんだね~。
土鍋を見せてやり、これで炊くと、炊飯器よりもうんとおいしいのだよ、と教えてやった父ちゃんなのであった~。
シモン君、携帯を取り出し、撮影しておりました。

退屈日記「昼も夜も家飯をせがんだ息子に、父ちゃんが作った最強家庭料理たち」

※昼も夜も揚げ物、というか、油を使うなら、使い切りたい、父ちゃんです。19歳の青年たちは、オッケー。

退屈日記「昼も夜も家飯をせがんだ息子に、父ちゃんが作った最強家庭料理たち」

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※辻家の土鍋飯は最高最強です。うまい!!!!

退屈日記「昼も夜も家飯をせがんだ息子に、父ちゃんが作った最強家庭料理たち」



「塩昆布がほしい」
と帰り際に息子君が言うので、ダンチュー、植野編集長からいつもいただく、おいしい塩昆布を探して、一袋あげたのだった。
彼は今、炊飯器飯に凝っているようで、
「あの塩昆布があると、何でもおいしくできるんだ」
と生意気なことを言うておった。
そりゃあ、植野編集長がわざわざぼくのために買ってきてくれるほどの塩昆布なのだから、そんじょそこらの塩昆布のはずがない。
でも、その良さが、わかるんだねー。
「日本でもなかなか手に入らない塩昆布なんだからね、味わって食べなさいよ」
などと偉そうなことを言った鼻の高い父でありました。
あはは。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
「ムッシュ、ごちそう様でした。めっちゃ、おいしかった。また、来週も食べに来ます」と快活な青年、シモン君は別れ際に言いました。一日がかりの食事会になりましたが、途中、スーパーに一緒に食材を買いに行ったりして、日曜日だったから、仕事もなく、なんか家族で過ごせて、楽しい一日となりました。そして、息子の友達たちにご飯を作るという新しい楽しみも増えて、ちょっと、最高~。いつでも、友達を連れてきなさい、と偉そうなことを言う、父ちゃんでありました。えへへ。

退屈日記「昼も夜も家飯をせがんだ息子に、父ちゃんが作った最強家庭料理たち」



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