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GOTOキッチン「ブロッコリーのタリアータ」 Posted on 2020/10/24 辻 仁成 作家 パリ

タリアータというのはイタリアの肉料理に使う言葉で、スライスする、みたいなこと。ブロッコリーをスライスして出す、実は父ちゃんが人をお招きするときに必ず出す前菜の一品なのだけど、これがたいそう評判がいいのです。イメージしているブロッコリーとはまるで異なる食感になるのだから、思わず笑みが溢れますよ。簡単に言えばブロッコリーのフリットなのだけど、これを食べやすいサイズにタリアータしてオレンジ塩をかけると前菜だけじゃなく、主食にもなります。だいたい誰もがもっと食べたいと言い出すのでブロッコリーはいつも2つ用意してますよ。じゃあ、さっそく、作り方をお教えしたい。



まずは材料です。
ブロッコリー 一つ。写真のは日本のスーパーで250円でした。
A「ころも」
小麦粉 大匙3
片栗粉 大匙3
卵   大き目のを一つ
炭酸水 少々
塩胡椒  少々、お好みで。
ニンニクのすりおろし 少々
一味  ひとつまみ
パプリカ ひとつまみ
B「オレンジ塩」
フラー・ドーセル(塩の華)  大匙1
有機オレンジの皮、     適量



まず、オレンジの皮を適当に削って、180度で温めていたオーブンにいれ、ちょっとパリっとしたらOK。だいたい2~3分です。長くても5分。※必ず有機のオレンジを使用すること。
それをみじん切りにし、フラー・ド・セルと和えれば、オレンジ塩の完成となります。

GOTOキッチン「ブロッコリーのタリアータ」

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つづいて、まずブロッコリーを軽く下茹でします。芯(茎)がある方がいいのであまりにながければちょっと包丁で先をカット。持つ部分になるのでカットしすぎないように。つかめればOKです。そして、芯の側から茹で、ひっくり返して、房の方を茹でます。芯の方が少し長くて3~4分、房の方は2~3分程度。ゆるくならないように気を付けてね、アルデンテで。はい、ここまでいいですかぁ?

GOTOキッチン「ブロッコリーのタリアータ」

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ころもですが、ボウルに材料を全部いれて混ぜておきます。茹でたブロッコリの房の部分に満遍なく絡めます。スプーンを使って房の中にも少し注いでおきます。

GOTOキッチン「ブロッコリーのタリアータ」

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170度の揚げ油に、芯の部分を掴んで房の部分を回しながら揚げていきます。慣れてないと危ないので芯に鉄串なんかを差して揚げると便利です。油をきって、ザクザクとカットし、お皿に並べ、オレンジ塩を回し掛けして完成です。ふわふわ、中がもちもちの新触感、150円の贅沢一品の完成になります。
ぜひ、お試しください。キッチンは裏切りません。ボナペティ!!!

※芯の部分は出さないので、ぼくはスライスして、塩揉みしておしんこにしちゃいます。オリーブオイルかけると美味いです。野菜、捨てるところないですよね?
はい、ここでいいですかぁ?! 
人生も、はい、ここまでいいですよ、と言って少しずつ生きて行けると楽ですね、キッチンはいろいろと教えてくれます。
なので、キッチンは裏切らない!!!!!!!

GOTOキッチン「ブロッコリーのタリアータ」

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