PANORAMA STORIES
毎日が勝負飯、「ポーピエット」 Posted on 2026/03/29 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日は、レストランで出るような見栄えのいい、いかにもザ・フレンチという一品、「ポーピエット」に挑戦します。
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「ポーピエット」とは、辞書によりますと、「フランス料理 の伝統的な調理法で、 牛肉 ・ 魚 の 薄切り などで詰め物を包み、 筒状 に巻き、焼いたり、煮込んだり、揚げたりする一品」と出てきます。
タコ糸を使うんですよ!!! あれ。
見た目が可愛いので、家族みんなが、大興奮するような仕上がり、作り甲斐のある一品でございます。
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味も食べ方も様々。
フランスだと仔牛で作るポーピエットが人気ですが、日本だとちょっと仔牛は敷居が高いので、豚肉で作るポーピエットを今日は一緒に作ってみたいと思います。では、早速、材料から、
豚フィレ肉 200g(または薄切り肉 8枚)
ベーコン 4枚
オリーブオイル
合い挽き肉 100g
玉ねぎ 1/2個(みじん切り)
にんにく 1片(みじん切り)
マッシュルーム 150g(みじん切り50g・薄切り100g)
卵黄 1個
塩・胡椒 少々
<ソース>
エシャロット 1個(みじん切り)
小麦粉 小さじ2
白ワイン 50cc
生クリーム 200cc
※パセリ、クミンパウダー、ドライパセリ等
では、早速、作ってみましょう。
まず、フライパンにオリーブオイルをひきまして、にんにくを弱火で香りが出るまで炒めます。そこに玉ねぎを加え色付いたらみじん切りのマッシュルームを加えさらに炒めてください。
これらが粗熱がとれましたら、合い挽き肉と一緒にボウルを入れ、卵黄、塩胡椒、好みで上記のスパイスを入れ、ハンバーグの要領で練ってまとめていきます。
いいですね、ここまで!
それから、4~50gに切り分けた豚フィレ肉をサランラップで覆い直径15センチ程度の円形になるまで木槌や麺棒などで叩いて、伸ばしていきます。
これは、力持ちがいたら、まかせましょう、お子さんでも、ご主人でも、・・・。いなければ、怒りをそこにこめてストレス解消、やりましょう。
ばんばん、薄くなるまで伸ばしますよ~、これを4枚分繰り返してください。
今日は家族サイズ、四人分、作りますからね。いいですか?

伸ばした肉の中心に先のハンバーグ風のタネを1/4量乗せて包んでください。
さらに、これをベーコンで周りを囲み、タコ糸で球体が崩れないように結ぶ、とポーピエットの原型が出来上がります。
タコ糸、難しいとか思わないでも大丈夫、ちょっとくらいうまく梱包できなくても、ぜんぜん、味には影響しませんから、ぐるぐる巻いちゃってください。
失敗こそ、成功の基です!
いいですね?


さきほど、使ったフライパンは洗わないで(この肉汁がいい味を引き出すので)、そのフライパンでエシャロットを炒め、薄切りのマッシュルームも加え炒め、小麦粉を振り入れ絡めながら炒めたら白ワインをふりかけましょう。
ここに生クリームを加えて塩胡椒で味を整えると、極上ソースが出来上がります。
先ほどのポーピエットの球状の塊をソースに戻し入れ、蓋をして10~15分程蒸し煮にすれば、完成となります。
以上なんですよ、簡単じゃありませんか?
是非、一度、トライしてみてくださいませ。
「ぽーぴえっとー」
ボナペティ!!!


※こちらはソースではなく、焼いた時に出る焼き汁にちょっと塩胡椒で味付けたものをソースのかわりに。これで食べるのも格別なのです! ちなみに、こちらの写真のは仔牛のポーピエットになります。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



