PANORAMA STORIES

父ちゃんが毎日、聞いているミュージシャンがすごい! Posted on 2026/05/30 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
よく聞かれます、辻さんは、創作している時とか、自宅でくつろいでいる時とか、寝る前とかにどんな音楽聞いていらっしゃるの、と・・・。笑。
実は、めっちゃ、好きなミュージシャンがいるんですよね、ひそかに。最近は、朝から晩まで、そのアーティストの音楽ばかり聴いているんです。
とくに人気があるわけでもない、知る人ぞ知るようなアーティスト集団でして、ほら、正体を明かさないで活動しているバンドってあるじゃないですか、すぐには思い出さないですが、父ちゃんもむかし共演したことありますが、オオカミの覆面をかぶって演奏しているバンド(マンウィズ)とか、仮面をつけて演奏している二人組とか、ね、いろいろいますよね。
父ちゃんがいま、のめり込んでいるのもそういうたぐいのアーティスト集団です。

で、どういう音楽か、というと、ロックともフォークともジャズともブルースとも言えない不思議な世界感で、父ちゃん的にはどんぴしゃり、心地いいんですよね。あと、歌詞が突き刺さって来るかんじ、なんか、聞き言っちゃいます。父ちゃんも元ミュージシャンですが、ぼくの歌声はうるさかったじゃないですか。この人たちは、なんかね、切なく優しいんです。でも、言葉が強いせいもあり、サウンドがミステリアスなので、風の強い日に詩人が路上で歌っているみたいな、世界。謎。

おおやけになっているアーティスト写真があって、これです。えええ、かっこいいんじゃなーい?

父ちゃんが毎日、聞いているミュージシャンがすごい!



曲風は、どこかオリエンタルな空気感もあり、シャンソンとかジャズの要素もあるし、ブルースの要素や、なんだろう、記憶を揺さぶるようなメロディラインを持っていて、そうね、晴れていたのに不意に雲が出てやや風が強くなったかな、というタイミングを思わせるようなサウンドなんですよ。
パーカッションが女性ですが、少年のような精錬な印象、ちょっとメキシコの血を感じるようなウッドベースが、これがね、ディストーションをかけたチェロみたいですし、ボーカルの人がクラシックギターを演奏するんですが、スパニッシュでして、いわゆる3ピースのバンドって言えるんでしょうが、ライブごとに、ピアノが加わったり、スタイルを変えてワールドを作っているような感じ、らしいです。
遺伝子の中にある、かつて、どこだか知らない世界で生きていた時代の何かをゆさぶるような歌詞とメロディと演奏なので、作家でもある父ちゃんの心にはささるんですよね。
今、父ちゃんが聞いているテープはまだ未発表段階のものらしいんですが、楽しみですね、この覆面グループがデビューする日が・・・。
日本では、秋くらいに、やるという噂がありますので、一日も早く生をみたいな、とうずうずしている父ちゃん作家でありました。
えへへ。

父ちゃんが毎日、聞いているミュージシャンがすごい!

アーティスト名は「歌う詩人」というわらしいです。歌う詩人って、すごいな、すごい、なんか、予感させますね。
期待大ちゃん。

父ちゃんが毎日、聞いているミュージシャンがすごい!



父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
5月も終わりますね、早いよね。もう6月だものね。7月後半には日本に向かいます。今回は、8月5日からの三越日本橋本店での個展がメインになりますが、三越を一瞬美術館にして個展をやります。父ちゃん史上過去最大規模の個展になりますよ。もしかすると、連日、顔を出しますので、近郊のみなさん、お時間のある遠方のみなさん、ぜひ、99%、ノルマンディで描いた「父ちゃんの現在位置」をご確認にきてくださいまし。
友だちのチャールズが来たので、明太子パスタ、作ってやりました。大好評なんですが、フランス人には、すごすぎるらしい。あはは。日本人には普通。
10月のパリでのアートフェアですが、多くの皆さんに、どうやっていけば見れるか、聞かれましたが、たぶん、普通には入れます。コンコルド広場に特設会場が出来るはずで、前はシャンゼリゼ大通りでやっていたアートフェアだそうですが、ちょっと入り方、聞いておきます。
11月5日からリヨンの画廊で個展ですが、今日、その主催者さんとZOOM会議をしました。油絵が30点、パステルが10点くらいになるかな、と思います。ま、がんばりますね。リヨンの皆さん、お楽しみに。今、制作中。
父ちゃんの美術サイトはこちらです。

辻仁成 Art Gallery

父ちゃんが毎日、聞いているミュージシャンがすごい!

帝京×パリ・オンラインアートカレッジ



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

▷記事一覧

Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。