PANORAMA STORIES
毎日が勝負飯、「ガーリックバタートースト!」 Posted on 2026/06/13 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
土曜日とかね、不意のお客さんがやってくる時というのはとかくバタバタしがちですな。
でも、慌てちゃいけない。
お出しする料理と料理の合間とかに、時間稼ぎをしながら心を奪う簡単な一皿を準備しておけばいいのであります。
簡単な一皿だけど、心を奪う一品とかいいですよね。
話と話のあいだに、サクッとつまめるものも、さりげなく、そう、さりげなく、用意しておきたい、スナック。
☆

今日は、父ちゃんの元気の源、ニンニクたっぷりな、ガーリックバタートースト、をご紹介したいと思います。
とりあえず、宴会なんかの時に、手持無沙汰だといけない。
話を弾ませるためにも、簡単なスナックが必要となります。
まず、用意するのは耐熱のポット。
そこに皮をむいたニンニクを入れ、そのニンニクがひたひたになるまでオリーブオイルを注ぎます。(唐辛子やローズマリーなどを少し入れておくとさらに美味い!)
それを160度前後で予め温めておいたオーブンの中に置く。あまり、熱くし過ぎないことが大事です。
まもなく、いい香りが部屋中に広がるって寸法です。
「いい匂いですねー」
と話が弾むきっかけにもなるかな。
大事だよね、お客さん家に入った瞬間に、かぐわしい香りが充満していると、心が弾みますものねー。

※ぐつぐつ、イイ感じだぁ。

サイズや量によっても出来上がる時間もマチマチなので、おしゃべりしながら、だいたい15分くらい様子を見てみましょう。すると、中がふつふつしはじめるので、
「おー、出来た、出来た」
と場を盛り上げることを忘れないように!
オーブンの蓋を少しあけると湯気が出るし、さらにガーリックの美味しい香りが広がるという演出です。
ここからはちょっと注意して、竹串などで、抵抗感なく、すっと突き刺さって、中がとろとろになっているのが分かる状態になったら、気を付けながら取り出します。


小さなボウルを用意し、ニンニクをそこに移し、残ったオイルはそのままとっておくと、あとで応用が利くので、便利ですぞ。
これで作るガーリックパスタも、最高なのよねー。
バターを一切れ二切れ、その中に放り込み、フォークの先端で潰しながら混ぜていきます。
もっと辛くしたい場合は、この辺で、お好みの唐辛子ペーストを。
味はここでいかようにも変更可能なのです。バター醤油とかもねー、美味しいよね。
バゲットにガーリックペーストをぬって、蕩けるチーズとかタバスコとかハムなどを載せて再びオーブンで焼いてもいいし・・・。
父ちゃんは焼いたバゲットにタラの肝を載せたり、生ハムを載せたり、よくやるのは干タラを戻してマヨネーズ味のリエットにしたものを載せたりとか、焼き鱈子とか、市販の豚のリエットなんかを載せてちょっと表面を炙ってもいいし、そうだ、見た目はスペインのタパスで出てくる一口オープンサンドみたいな感じになりますね、おお、場が盛り上がる。
超・可愛い~!
上に載せるものを変えるだけで、バリエーションが無限に広がるのだけれど、ようはガーリックトーストなのであります。
チーズでもいいし、煮込み肉でもいいし、サーディンの缶詰だって、なんだって、あ、そのままでも十分に、美味しいのだ。
ぜひ、試して頂きたい。そうやって、幸福は広がっていくのであった。
完成は、こちら!
ひゃああ、話が弾むでしょ!!!
お腹すいた~。



父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
だいたい、土曜日というのはマルシェにいきます。そして、日曜日に備える感じですね。明日は何を作ろうかなって考える時が幸せの頂点かもしれませんね。
マルシェに行くと、楽しくて、自然と笑みがこぼれますよ。
☆
日本の個展は8月5日から11日まで、三越日本橋本店、特選画廊、辻仁成展「鏡花水月」。
10月22日から25日、パリ、コンコルド広場でのモダン・アートフェアに出展。コンコルド広場特設会場にて。
11月5日より、リヨン市で個展。先日、第18回リヨンビエンナーレに公式参加が決定しました。面白いことが出来るといいですね。
父ちゃんの美術サイトが更新されました。新作の絵を見ることが出来ますよ。こちらをクリック!
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



