PANORAMA STORIES
父ちゃんの普段着飯、「フィッシュバーガー」 Posted on 2026/06/22 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
昨夜一睡もできず、「身体は疲れて眠たいけれど心は今夜も眠れそうにない」状態でして、でも、朝の三四郎の散歩はしないとならず、ランニングは中止し、そのままベッドに倒れ込んだら、なんと、そこから7時間、寝て、いま、慌ててこれ書いております。
身体がものすごくだるくて、「更年期障害かな」と友だちにラインをしたら「年齢的に、とっくに過ぎてるんじゃね?」と指摘され、さらにぐんと落ち込んだ、仙人でした。
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人に会わないと、髪の毛ぼさぼさでだらしない恰好で、まさに、仙人のようで、鏡をみるたび、衝撃を受けております。
だから、ライブ活動は、やっておかないと、行きつく先は、独居老人、決まりですな。あはは。
ということで、先日、冷凍食品コーナーでフィッシュフライを買ったので、それでフィッシュバーガーを作りました。
「辻さん、だれだって、それくらいやってますよ」
「ですよね」
でも、タルタルが違うと、美味しさが断然とアップしますよ!
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はい、ということで、仙人父ちゃんの「タルタルソース」~。

目安レシピ。
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ゆで卵1個、らっきょう3個、ピクルス3個、パセリみじん切り大さじ1、マヨネーズ大さじ2、塩コショウ、レモン汁ひと絞り、まぜる、だけ。
これだけです。
「辻さん、これだけなら、わたしだって、作ってますよ」
「らっきょう、入れてます?」
「入れてないけれど、一緒でしょ?」
「奥さん、らっきょうですよ。らっきょうを入れたら、ぐんと美味しくなるんです。ぼくだって寝てないのに、一生懸命、皆さんのこと考えて、必死で毎日、レシピ考案しているんだから、たまには、目を瞑ってくださいよ」
「辻さん・・・・大丈夫? 」
「奥さん・・・あんただれ? 」
ということで、ドラマチックですねー。
らっきょういれると、美味しくなるよ、という教えでした。


父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
やっぱり、日々、筋トレ、ランニング、やっているんですが、田舎暮らしには一つだけ問題があります。いばれるものが自然しかないので、ちょっと気晴らしにボンマルシェに買い物に行こうかな、と思っても、近くの、カルフールしかないし、カルフールはものすごく楽しいので、日々の愉しみのナンバーワンなんですが、毎日、カルフールに行くのも飽きます。絵ばかり描いていると、マジで、仙人になるしかないかな、と思えて、つまりこの世界には下世話がないんですわ。外食もしないし、ここまで独居老人になると、やばい気さえしてきます。
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カフェに行っても、いつも同じメンバーで、セバっちことセバスチャンが近づいてきて、どうでもいい話をされて、仏語の勉強だと思って聞いているんですが、あまりにどうでもいい話、だいたい今日、明日の天気の話ばかりで、それで一時間もつかまって、帰れないって、地獄のようじゃないか、とパリや東京が懐かしい、今日この頃なのです。
仕事ばかりで旅にも出てないからな~・・・・。
来年あたり、イタリアで三四郎とアトリエを借りて、滞在型の創作をやろうかな、と考えていて、それが現在の唯一の希望ではあります。
車でおでかけするのが、そういう田舎暮らしの一番の気休めなんですよ。ぶーぶー、というと三四郎が助手席に飛び乗ってきます。
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8月5日から11日まで、三越日本橋本店、特選画廊にて、辻仁成展「鏡花水月」、三越を辻美術館にします。
10月22日から25日、パリ、コンコルド広場でのモダン・アートフェアに出展。コンコルド広場特設会場にて。
11月5日より、リヨン市で個展。先日、第18回リヨンビエンナーレに公式参加が決定しました。イベントでもやろうかな、っと。

つかれが、にじみ出ていますね。三四郎が、うざい、日です。やれやれ・・・。明日は元気になってみせるぞ、と自分に言う・・・。えいえいおー。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



