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父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」 Posted on 2026/06/29 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
ご近所のパトリックさんちのカミーユちゃんが誕生日だそうで、誕生日会に誘われた父ちゃんですが、これ、困ったものでね、いつもぼくが日本に行く時とか、彼らの家族にいろいろと頼むわけで、とってもお世話になっているので断れないというか、誘われるってすごく光栄なことなんですけれど、フランス人社会の方々がたくさんお子さんからお年寄りまで集まって庭でパーティをやるのに、ロン毛の日本人が、一人で訪ねていっても、ま、話しにならないんですよ。
そもそも、共通点もないですし、絵のことや、音楽の話が出来るわけじゃないと、困りますよね・・・。でも、フランスでそういう会に招かれるって、マジで光栄なことなんです。なかなか、敷居高いんです。
ぼくはなんでか、こんな変なかっこうをしているのだけれど、招いてもらえるので、自慢じゃないんですが、人間性ですかね、ハートフルですしね、あはは、外面がいいですからね、三四郎は知っていますよ、ほんとうは怖い人だって、・・・。
でも、マジで、話すことないですし、日本対ブラジルのこと聞かれても、「勝ツ」、くらいしか言えないわけじゃないですか、
困った。
ということで、差し入れのメンチカツをお届けして、おめでとうね、と言い残して立ち去ることになりました。
はい、それはいいアイデアだと思いませんか? 
パトリックの奥さんのステファニーさんが一人で料理をやっている、のを、ちょっとサポートする感じですね。いいプレゼントになるんじゃないか、と思いつき、キッチンで、料理開始!



父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」

とうことで、今日はいざという時のメンチカツ、はい、主な材料でーす。
合い挽き肉400g、キャベツ200g、玉ねぎ半分、卵1個、 パン粉大さじ2、塩コショウ、味覇小さじ半、砂糖小さじ1、出汁醤油少々。
まずはキャベツと玉ねぎ以外の材料を全て加え、よく捏ねてください。コネコネ。

父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」

キャベツはみじん切りにして塩をし、水気が出たらしっかり絞っておきます。キャベツと玉ねぎも混ぜ合わせ、よく捏ねておきますよー。

父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」

父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」

170度くらいで10分ほどじっくり揚げたら完成。

父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」

はい、ということで、もう完成してしまいました。
包丁でカットしてみますよ。こんな感じです。ま、フランスにおいて、メンチカツって、実に中途半端な存在で、フランス人にとっては、メインでもないし、ガルニチュール(付け合わせ)でもない、という、何だこの食べ物、みたいな位置。
日本だとメインはれるんですが、文化の違いなので、しょうがないです。
なので、渡す時には、
「おつまみですよ。スペインのクロケットのようなもので、ソースかけて、マスタードで食べるんです。日本のバルみたいなIZAKAYAさんで食べられます。ぼく、大好きなので、前菜で、みなさんでつまんでください。20個作っときました!」
ということで、大成功でした。
パーティには、白シャツ着た紳士とか、品のいいマダムとかが、英国風に集っていたので、小汚い画家は、退散して正解でした。もう、Tシャツもジーパンも油だらけなんで・・・。手帳サイズの小さな絵を「カミーユちゃんへ、おめでとう」と落書きして、手渡ししたんですが、反応無し、笑、めるしー、むっしゅー、でおわり。
だって、落書き抽象画ですもの、わからないよね。あはは。

ぼくは一人で、日本のトンカツソースをかけて、頂きました。千切りキャベツの良さとか、たぶん、仏人にはわかりません! 彼らはやはりドレッシングがきいたサラダじゃないと!
あしからず~。
ボナペティ。

父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」



父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」

帝京×パリ・オンラインアートカレッジ
辻仁成 Art Gallery

父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」

パリ、東京、リヨンの個展情報ですが、
東京:8月5日から11日まで、三越日本橋本店、特選画廊全面、辻仁成展「鏡花水月」。問い合わせなどある方は、三越画廊に直接聞いてください。皆さん、優しい方々です。
パリ:10月22日から25日まで、コンコルド広場の特設会場で、モダンアートフェアに、参加。12点の作品が並びます。まだ、ぼくの美術サイトに絵が出ていませんが、三越個展が終わったら、リヨンの作品と一緒に出しますね。
リヨン:11月5日から3週間、リヨン中心部の会場で行われますが、主催はギャラリー48さん。本個展は第18回、リオン・ビエンナーレの公式プログラムとして認定頂きました。この期間、リヨンで何かできないか、ビエンナーレ側や各方面と協議中です。まだ先ですから、リヨン周辺の皆さん、ご期待ください。ここの個展に出る作品は、今までと大きく異なります。アブストラクトの要素が強いです。リヨン・ビエンナーレとカラーが似ています。書類選考があって、その中に、アブストラクト系の作品をいれておいたんですが、マッチしたのかも。あはは、選ばれてよかったですよ、宣伝になるもん。笑。全部で30点になり、(パステルは4,5点)大胆な色のもの、モノクロームのもの、大きく二つに分類されます。受けるかなー、わかりませんが、結構、自信あり、&、大冒険になりそうです。あはは。残りの人生、毎日が楽しいぞ、熱血~。

父ちゃんの普段着飯、「メンチカツ」

自分流×帝京大学



Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。