PANORAMA STORIES
父ちゃんの普段着飯、「ブロッコリーの芯のザーサイ」 Posted on 2026/07/02 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日は、ちょっと軽く呑む時のおつかみに最適な、ザーサイを作るんですが、ブロッコリーを使います。
ブロッコリーの芯の部分って、みなさん、どうされていますが?
あそこ、美味しいですし、ぼくは色々と工夫をして、全部食べていますよ。
で、今日は、ブロッコリーの芯の部分で作るからこそ、天才的にうまい、台湾風ザーサイをご紹介しますね。
パリの中心部、オペラ座まで歩いて5分くらいの場所にある、台湾料理店「EBIS」のシェフ、劉さんはぼくの数少ないシェフ仲間なのですが、彼から教わった、直伝の「ブロッコリー芯ザーサイ」をご伝授させていただきます。
劉さんから直接、習ったもので、実に、美味いです。
さっそく、作りましょう!

まず、ブロッコリーの芯の皮向いて、スライスするくらい薄く切って、塩をまんべんにふって、お皿にいれて、その上に重し(お皿でいいです)を載せて、常温で一晩置く。(涼しいところにおいてくださいね。その辺は気を付けて、暑いですから、パリは・・・)

そしたら、翌日、水が出ているので、それを捨てて、砂糖と塩と酢(ごめんなさい、この辺は適当でお願いします)、ちょっとしょっぱいなーと感じるまで、加えていきます。

はい、そしたら、この状態のものを、ごま油で炒めます。
そして、お皿にいれて、冷蔵庫で一晩寝かせてください。
アーラ、不思議、めっちゃ美味しいザーサイになりますよ!!!!
☆
こんな感じです! 美味しい~、ザーサイの完成です。
ビールにあうんですよね。
ボナペティ!


父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
サッカーロスというのか、日本対ブラジル戦に力が入りすぎて、昨夜から、なんか、ロス感半端なくて、力が出ず、今日は寝てました。笑。なんでかな、あの、ぼくなんか、にわかファンに過ぎないんですけれど、勝負の世界の一瞬の逆転劇のせいで、勝ってたかもしれないのに、という「たられば」が頭を過って、人生の過酷さを思い、自分の若い頃を思い出して、もう昔には戻れないんだ、走りたくてもあんなに動けないし、・・・何目指してんだお前、とか、笑、いろいろと考えて、なんか、ちょっとぐったりしていました。なんでしょうね。生きることの刹那というか、ですね。昔、ドイツの映画に「ゴールキーパーの憂鬱」という作品があって、確かにそうですよね。キーパーは攻められるまでそこからうごけず気を揉んでいるわけで、あの日も二点目逆転された時、SUZUKI選手の手にあと5センチあたっていたら、弾けたのに、とか、外野は思うんですが、彼はベストを尽くしていたんです。でも、みんなベストを尽くしているから、そのベストのうねりのようなものがあって、抜きん出ないと、神は微笑まない、というところが勝負の世界の紙一重、神一重なんでしょうね。スズキ選手、ありがとう。ぼくらも毎日、ベストを尽くしているんですが、相手もベストを尽くしているので、それを凌駕出来ないと勝てない、というわけです。過酷ですが、そこが面白いです。そんなことを思って、今日は一日過ごしておりました。不意にキャンバスに油絵具を叩きつけた辻青年でありました。あはは。
☆
日本での個展まであとひと月となりましたね。来月の今頃は、父ちゃんのベストの上を行く超ベスト状態で、個展に挑みたいと思います。どんなベストなんだろう? サッカーと違って、絵の場合はもう掻き終わっているので、あがいても、壁に並ぶ絵がすべてのこたえになりますね。勝負はしませんが、今の自分の最大限の創造域を皆さんに見て貰えることは嬉しいです。初日、8月5日の午前中だけ、入場制限があるようです。昼からは「ない」とチュー・ゴメス氏から聞いています。5日、トップからがぶりつきたいみなさんは、三越日本橋本店の特選画廊までお問い合わせください。ぼくはその辺、まったく、分からないのです。でも、昼からは制限がないようですから、急がない人はどうぞ、ゆっくりとお越しください。8月5日から11日まで、辻仁成展「鏡花水月」やってます。今回、ぼくは出来るだけ、特に前半は、顔を出す予定です。
10月22日から25日まで、パリ、コンコルド広場のモダン・アートフェアに参加します。12点、出します。世界の絵画ファンの方々が集まるアートの祭典です。
11月5日から22日まで、リオン市内の画廊で、個展をやります。リヨン・ビエンナーレ2026 公式連携プログラム『Résonance』に正式参加。※ Official Résonance programme of the 18th Lyon Biennale – Contemporary Art.30点、並びます。お近くにいる方、どうぞ、よろしくです。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



