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日本とこんなに違う、フランス夏のケアグッズ Posted on 2023/05/26 ルイヤール 聖子 ライター パリ

 
初夏のパリですが、さまざまな匂いがします。
街を歩いた時の匂いが国によって違う、というのは確かにあると思います。
私は屋外より屋内、特に電車や地下鉄の中でその違いをよく感じています。
エアコンなしのパリの地下鉄はなかなかに地獄なのです。
というのも、暑さ以上に匂いが強烈だから・・・。
人種によって体臭が異なるので、人種のるつぼであるパリの地下鉄はほぼカオスと言えるかもしれません。

ただフランス人も夏の匂い対策には気を付けているようです。
制汗剤は夏によく売れるものですが、今年は特に売れ行きが好調だったと想像します。
そしてその制汗剤、実は日本よりもっともっと強烈!なのです。
 

日本とこんなに違う、フランス夏のケアグッズ



 
フランスに来てからというもの、湿気が少なかったため私は制汗剤をあまり使っていませんでした。
とはいえ今年の猛暑は辛い。
家の中でも汗がふき出てきます。
ということで主人の制汗剤を拝借…してみたら、その香りの強さに驚愕してしまいました。
これは香水かと思うほど香りが強く、持続効果も高い。
バスルームで使うとサロン(リビング)の方まで漂ってくるほどです。
フランスにおける制汗剤は女性用も男性用も種類が豊富で、スプレータイプ・ロールオンタイプなどがスーパーでもズラッと並んでいます。
 

地球カレッジ



日本とこんなに違う、フランス夏のケアグッズ

 
また最近ではBIOやアルコールフリー、固形タイプの制汗剤も流行っているのだとか。
このことから制汗剤は日本よりかなり需要が高く、香りも持続力も強烈であることが分かりました。
これも体臭の差…だとは思うのですが、かくいう私もフランスに来てから自身の香りが牛乳ぽく変化したような気がします。
逆にフランス人の主人は日本での匂いがキツくないこと、さらに制汗剤の香りが穏やかであることに驚いたようです。
 



日本とこんなに違う、フランス夏のケアグッズ

 
夏の必需品である日焼け止めも、フランスではオイルタイプが多いですね。
日本の、肌にスーッと馴染むジェルタイプの日焼け止めは今でも懐かしく思うところです。
一方乾燥したフランスの気候にはオイルタイプがよく合い、意外にも肌のダメージが少なく済みました。
そのためたくさんのメーカーがクリームの他にオイルタイプの日焼け止めを出しており、海の生物環境を破壊しない成分が使われていたりします。
これもオイル美容が主流のフランスならでは、と言えるかもしれません。(ここでも香りはやっぱり強いです)
 



日本とこんなに違う、フランス夏のケアグッズ

 
日本と違う!と気になっているアイテムがもう一つあります。
それは、虫刺されケアグッズです。
個人的に日本のキンカンは世界一だと思っているのですが、フランスの虫刺されケアはクリームであることがほとんどです。
効き目は変わらない…はずなのに、どうしても使用感が気になってしまう。
日本のようなリキッドタイプでスッキリしたいな、とは蚊に刺されるたびに思っています。

それからコンセント設置タイプの蚊よけグッズもフランスにはあるのですが、アロマ風のものが多くて効かないことが多いです。
外来種であるシマ蚊の生命力が強いのか、網戸のないフランスでは蚊対策の話題が増えているように思います。
先日薬局でこれらの商品を探していたところ、薬局の方も「今年は皆が(虫よけグッズを)探している」と言っていました。

フランスの夏のケアグッズは、制汗剤が強烈、香りが強い、オイルやクリームタイプが多い、といった大まかな特徴があります。
それもこれも日本と気候が違う、というのが真っ先に理由にあがるのですが(匂い問題以外)、来年以降も猛暑が避けられないフランスです。
虫刺されケアや日焼け止めなど、これから日本のようにスッキリ&ベタつかない仕様に変わっていくのかもしれませんね。
 

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Posted by ルイヤール 聖子

ルイヤール 聖子

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2018年渡仏。パリのディープな情報を発信。
猫と香りとアルザスの白ワインが好き。