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春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい! Posted on 2023/03/12 ルイヤール 聖子 ライター パリ

 
パリでは今、三寒四温を繰り返しながら春が近づいてまいりました。
お出かけも少し楽になり、19時ころにはとても綺麗な夕陽がセーヌ川の西に沈むようになっています。
 

春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい!



 
ということで私も現在、パリ散歩に胸を弾ませているわけですが、少し思ったのは、「コロナ後にリニューアルを果たしたお店が多い」ということです。
最後のロックダウンが明けてからもうすぐ2年。
一時閉店を余儀なくされた商店は、ロックダウンの最中に改修工事を行ったところも少なくありませんでした。
今は来年のオリンピックに向けて、パリの街がより勢いづいているといった感じです。

また以前から感じていたことに、パリにある各ショップのウィンドウはとてもセンスが良い、というのがあります。
花屋さんから日用雑貨店まで、そこにはお店の世界観が繰り広げられていていつ見ても飽きることがありません。
今回は特に、春先に歩いていて印象に残ったディスプレイをご紹介したいと思います。
 

春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい!

※モリエール通りの文房具屋さん

 
パリ3区、ポンピドゥーセンター近くにあるモリエール通りは、石畳の美しい小さな小さなパッサージュです。
長さはたったの161メートル。
短いながらも通りには、素敵なレストランや気軽に入れるブティック、マニアックな映画関連グッズの専門店があります。
このパッサージュは改装後に去年再オープンを果たし、付近のショップはすべてリニューアルされて登場しました。
中でも素敵だったのが文房具屋さんです。
ここは「papeterie 」といって、書くことが好きな人のためのパリの昔ながらの文房具屋さんだということです。
インク壺やワックススタンプ、ガラス製の万年筆などは新しいはずなのに、アンティークの雰囲気がたっぷりでとても素敵でした。
デジタルの時代なので手書きは特別なことになりましたが、手書きだからこそスペシャルなツールを使ってみたくなります。
 

春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい!

※シテ島の鉢植えショップ

 
ノートルダム寺院近くのシテ島には、入口の一角に花市があります。
ここは古くから存在しているのですが、その古さを上手に活かしたお花屋さん・鉢植え屋さんがとても素敵。
例えば写真の鉢植え屋さんは、商品であるブリキのじょうろを入口に飾っていて、さりげないセンスがきらりと光っていました。
 

地球カレッジ



春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい!

 
また、パリのお花屋さんはどこも華やかです。
ただ上手だなあと思うのは、使う什器や照明が花の美しさを最大限に引き出していること。
花器だけでなく家具もディスプレイとして置かれているので、「部屋にお花を置いたらこうなる」というのがイメージできますね。
ちなみに今のパリはミモザと、チューリップが主役です。
 

春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい!

 
春は、なんとなく模様替えをしたくなります。
そして部屋を模様替えすると、新しい雑貨も迎え入れたくなってしまいます。
ここパリには雑貨屋さんが多く、蚤の市以外にもアンティークショップがたくさんあって、特にモンマルトル付近に集中しています。
 



春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい!

※こちらはモンマルトルにある画材屋さん、ではなく、中古の雑貨屋さんでした。

 
パリジャン・パリジェンヌのお部屋には、絵が飾られていることが多いです。
絵も値段の高いものというわけではなく、自分が好きかどうか、部屋に合っているかどうかで選んでいますね。
なので雑貨屋さんでも(出所の分からない)絵を置いているところが多く、ウィンドウではその存在感を十分に発揮していました。
 

春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい!

※クリニャンクールの蚤の市、中古自転車屋さん

 
パリは自転車天国になりつつあります。
そのためノーマル、電動、レンタルといろいろなカテゴリーがあるわけですが、パリ北のクリニャンクールの蚤の市では今、中古の自転車屋さんが大人気らしいです。
蚤の市にあるショップらしく、ディスプレイも味わい深いのが印象的でした。
親しみやすさと通りの雰囲気からか、日本の下北沢のようなイメージも持ちました。
 



春先、パリのウィンドウショッピングが楽しい!

※パリにある本屋兼地図ショップ。地球儀のディスプレイが恰好良いです。

 
このようにパリのウィンドウは、購買力、というより想像力を掻き立ててくれるものが多いです。
もちろんそこから購買に繋がっていくと思うのですが、販売だけに力を振らない、各店主の確固たる世界観を、パリでは感じ取ることができます。
 

自分流×帝京大学



Posted by ルイヤール 聖子

ルイヤール 聖子

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2018年渡仏。パリのディープな情報を発信。
猫と香りとアルザスの白ワインが好き。