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日本とこんなに違う。フランス人の夕食 Posted on 2026/08/26 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
日本とフランスって、一万キロ離れていますからね、いろいろと違うのは当然なんですが、住んでみたら、ここまで違うのか、と驚きの連続で、いまだに、驚かされることもあるくらいです。
今日は、食文化の違いについて、ちょっと語ってみましょうか。
日本は基本は和食ですが、最近は、あらゆる国の料理が浸透して、新しい日本食の文化が出来上がっていますよね。でも、やっぱり、ぼくが日本にもどるときは、焼き鳥とか、刺身とか、みそ汁とか、うどんとか、そういうものばかり食べています。
フランス食の中心にあるものはなんでしょうね?
ぼくの場合は、自炊をするので普段は和食が中心ですが、外に出ると、カフェ飯が圧倒的に多いです。レストランに行くとフルコース食べないとならないので、無理、なんですよ、小食人間には・・・。笑。
でも、カフェだと、一皿の注文でOKなので、ちょうどいいです。
とくに、フランスのカフェで注文するものは何か、といいますと、サラダ、ステーキフリット(ステーキとフレンチフライ)、クロックムッシュ、ステーキタルタル(ユッケみたいな?)、とかですかね。
それでも、やはり、カロリーは大き目です。

日本とこんなに違う。フランス人の夕食

※ 昨日、スーパーに行ったら、なんと、冷凍の寿司が売ってました!!! 思わず、やめてー、と叫んだ父ちゃんなのです。あはは。どうなんでしょうね・・・。怖いもの見たさ食いたさで、食べてみましょうか・・・。あ、やっぱ、やめときます。



フレンチというと何かゴージャスな料理のイメージがありますよね?
フランス人家庭の夕食はアミューズからはじまり、デザートまでフルコースなのか、と思いがちですが、少なくともぼくの周りの友人たちは、意外に、家飯はシンプルなんです。(外食の場合は、別かな)
イタリア人の家に招かれたりすると、まず、ピザのようなものをアペリティフの時間につまんで、それからパスタに行き、最後にお肉とか、・・・、結構、パスタもピザも濃厚で、さすがに、途中でギブアップとなります。
最初に、ピザをつまみ出すところとか、日本人には考えられません。
胃が小さいぼくなど、とてもじゃないですが、最初の突き出しのピザでもう十分腹がいっぱいになってしまい、でも、残せないし、困ったことがあります。

スペインに行くと、これがもっとすごい、一日中食べているような印象があって、昼寝もするし、朝昼晩のあいだにタパスでつまんで5食、6食という印象? まちがえていたらごめんなちゃい。笑。
夕方にはタパスでなんかつまんでいると思ったら、夕ご飯がしっかりあって、そのあと、またタパスに戻って、つまみながらみんなで呑み直し、みたいな、・・・。
そりゃあ、楽しい人生だけれど、大きくなるねー。
イタリアとスペインはちょっと、食習慣が似ている感じがしますね。(両国の皆さん、違っていたら、ごめんなさいー)
で、イタリアはパスタだし、スペインはパエリアだし、炭水化物、オンパレードなのであります。
でも、うまいんだよねー、どっちもやばすぎるくらいうまい!

日本とこんなに違う。フランス人の夕食

※ フランスのお惣菜屋さんですが、どこも、だいたい、パテが主流ですかね。



日本とこんなに違う。フランス人の夕食

※ これが父ちゃんの平均的な食事、縦10センチ、横7センチくらいのパテです。小さいですよ、意外と。これにマスタードつけて、パンで、終わり。

ところで、フランス人は欧州人の中でも、痩せている人が多い気がします。
よくよく考えると、ハンバーガーはアメリカの文化だし、パスタ、パエリア、ラーメン、カレー、クスクス、全部、外国の炭水化物なのです。
フランス人はバゲットをよく食べますが、これが主食にはならないせいもあり、フランス人の食べる量は意外と少ないのじゃないか、とぼくは勝手に観測しておる次第です。(人によります)
炭水化物をあまり主食にしないから痩せている人が多いのじゃないか、と思いました。
で、彼らは何を食べるのか、というと、フランスの総菜屋に行くとわかるのですが、パテとか、スープとか、チーズとか、サラダとか、そういうものをちょっとつまんで、バゲットを齧る、という食生活なのです。
とくに、ご年配の方々は、お惣菜屋さんで、パテを買って、ムッシュとマダムで分けて食べる、みたいな感じかなァ~。
もちろん、煮込みもあるし、ハラミ焼き(バベット)みたいなものもあるのですが・・・。食べる人はもちろん、たくさん食べていますが、バゲットでお腹膨らませているところも多いかも・・・。
付け合わせに、セロリのマヨネーズ合えとか、ニンジンのシリシリとか、ピクルスとか、食べて、赤ワインとかを舐めている感じで、そこであっさりと、終わることが多いような気がします。(個人的感想です、まちがえていたら、ごめんなちゃい。ぼくはそうなんです)
ただ、デザートは必ず、食べているような、・・・。食後のデザートは欧州はどこの国も欠かせない感じですね。
ぼくも、最近、ちょっとフランスかぶれしてきたので、パテ・オン・クルートで夕飯を済ませることが多くなりました。(和食だと、もうちょっと手が込んだものを作って頂きますが、お惣菜屋さん、シンプルでおいしいので楽したい時には、グラム買いに走ります)

日本とこんなに違う。フランス人の夕食



今日、買ったのは、レモンコンフィ(チキンが入っている)のパテ・オン・クルートにしたのですが、酸味が適度にあり、鶏肉がしっかりとパテになっていて、・・・とくにここのは、クルート(くるんであるパイ生地のこと)がサクサクと香ばしくて、おいしいのであります。
これと、セロリとパン、そして、赤ワインを一杯だけ頂いて、終えました。
今日はこれで十分足りたけれど、炭水化物がもっと欲しくなる時は、チーズを少しパンに塗って、つまむこともありますね。チーズがデザートという感じです。

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日本とこんなに違う。フランス人の夕食

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Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。