PANORAMA STORIES
父ちゃんの普段着飯、「ボンゴレ」 Posted on 2026/08/03 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今日は、ボンゴレ、を作りましょう。
個展が、5日? 明後日? からスタートするので、今、父ちゃんは珍しく忙しくしていますが、今日は、なぜか、ボンゴレを最高に美味しくするための「乳化方法」を皆様に伝授させて頂きます。
あはは。
☆
母さんはですね、御覧のとおり、りりしく、戻っております。ご心配おかけしました。91歳ですからね、91で相変わらずの迫力でございます。☜似ているのじゃ、父ちゃんに・・・。

はい、ということで、今日は、父ちゃん自慢料理の一つ、「ボンゴレ」を作りたいと思います。
よかですか~。
ボンゴレは、乳化、がとっても大事になるので、そこを徹底的に、こだわって、お伝えしましょう。あのソースのとろみ、どうやって、出すのか?
はい、じゃあ、やってみましょう!!!

あさりは、砂抜きをやらないといけません。
コップ一杯の水に対して、小さじ1強の分量の塩をいれて、まずは、砂抜きをしまs。

はい、にんにくの微塵切りと唐辛子をオリーブオイルで炒めて、香りをうつす、ところはいつもとだいたい同じ。

あさりをぶちこんで、今日はパスタ100gに対して、あさり、400gかな。塩味が強いので、塩は使わない。(パスタを茹でる時だけ・・・)
白ワインをいれて、蓋をします。

新鮮なあさりは、すぐに、全部開いちゃうので、ご安心を。開かないものは死んでますので、即座に捨てましょう。

お見事。これが生きている証拠です!

あさりだけ、ボウルに取り出す。

フライパンのソースを、漉す。(ニンニクの中に、砂とか残るので、一度、漉してくださいね)

このソース、味見をしておいてね。塩、いれてなくても、かなりの塩味。塩味チェック!!!!
パスタに吸わせたい。
それで、リングイーネにします。バリラの7番でも美味い。

ちょっとだけ、にんにくを戻したソースを、フライパンに戻し、火をつけてください。

とりだしておいたあさりは、中身を一つ一つ、大変だけれど、とって小さなボウルにいれておく。これ、大事だよー。

フライパンのソースに、大量のパセリのみじん切りを投入します。けっこう、多いかな、というくらい(好きなだけ)いれてください。
パセリとの相性、抜群なんです!!!

茹で上がったかなりのアルデンテ気味リングイーネを加え、お玉半分くらいかな、のゆで汁を加えて「乳化大作戦」の開始。
よ、待ってました。ここから、美味くなるよー。

まだ、乳化がはじまったばかりだとこんな感じ、がんがん、火を入れましょう。
ゆで汁は、様子をみて、足すのも可能。
しかし、足し過ぎると乳化が弱くなるので、注意ですよ。

すると、ほら、蒸発しながら、乳化が進む、というわけ。
美味そうでしょ。フライパンを、シェフみたいに、揺さぶって、パスタをソースになじませていこう。かっこよくやってね。笑。肩の力抜いてやると、よくできたります。

こんな感じになると、ほぼ、完成なんです! ぜったい、うまいに決まってるやろ~。
お皿に、盛り付ける。
最後に、ソースを垂らす、もう、たまらないですねー。
ボナペティ!


しかし、まだ、これで終わりではありません!!!!
本当のボンゴレの醍醐味、続きは、こちら・・・。」

さて、
ボンゴレはここからが、本番です。
☆
捕捉の、スカルぺッタ、をやるんですが、これは、ちょっと上品ではない食べ方で、フランスだと、いい席では、人前であんまり、やりません。
イタリアでも、やらない紳士淑女~、なんですが、ようは、バゲットとかパンを、残ったソース、だって、美味いじゃんね、じゃあ、つけて食べちゃおうぜ、という、ことをスカルぺッタというのであります。
残ったごはんに、残ったラーメンの汁をかけるのも、スカルぺッタ、になるんでしょうね。
あはは。
上品ではないが、ぼくはやります。ごめんなさい。
だって、美味しいんだもの。
美味しい時にしかやらないし、ボンゴレを作ったら、これが楽しみでしょうがありません。
スカルぺッタ~!!!!!!
笑。


父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
☆
もはや、焦ってもどうしようもありません。
明後日、5日から、三越日本橋本店、特選画廊にて、ついに、父ちゃんの個展がスタートします。なんか、知り合いの人からも、行きたい、と連絡があり、ぼくも、行きます、と返している父ちゃんなのであります。笑。ぜひ、お越しください。
これだけの規模感の個展は、そうそう開催できませんので、一応、見る価値は、ある程度、なんとなく、あるように思いますので。
えへへ。
11日まで、連日開催中です。




Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



