PANORAMA STORIES
毎日が勝負飯、「クレソンのサラダ」 Posted on 2026/04/25 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
週末、いかがお過ごしですか?
父ちゃんは相変わらず、絵の梱包に追われています。たぶん、今月はずっと、この作業をやらないとなりませんね。一人で全部やらないとならないから、です。とほほ。
第一便は現在、パリのシャルルドゴール空港に足止めされていまして、書類が足りなかったようで、到着予定日だった30日にはつかないみたいです。またもや、やきもき・・・。
父ちゃんの作品はフランス製品になるので、たくさんの書類が必要なんですね。スタッフさんが、その作業にあたっているあいだ、気をもんで、落ち着かない日々です。一年ものあいだ、子供みたいに育ててきた作品だけに、空港の倉庫に保管されているのか、と思うと、気を揉みますわな。世界で唯一の作品ですからね、何かあったら、と昨夜は寝付けませんでした・・・。とほほ。
☆
でも、午後、近くの原っぱに散歩に行きましたら、かわいい騎馬隊と出会い、心が晴れやかになりました。ま、焦ってもしょうがありません。東京の画廊のゴメス氏からの「付きました」メールを待ちましょう。
ということで、落ち着かない時は、クレソンのサラダがおすすめ、です。
落ち着くんですよね、あの苦みが、弱った胃に優しく作用するような、気がして・・・。笑。
前置きがながかったですが、美味しいクレソンのサラダを一緒に作っていきましょう。

まずは、材料から。
ドライトマト、
オリーブ、
ケッパー、
アンチョビ、
チューブのにんにく、がちょっと入ってもいいかな。
お好みで!
あと隠し味っていうか、マスタードとかね、あら不思議、ちょっと豊かな酸味となんだろう、なんとなく、はちみつっぽいテイストが出てきます。

じゃあ、やってみよう。
とにかく、上の材料を、包丁で、とんとんとんとん、超微塵切りにすることからはじめます。

マスタードをほんの少し、垂らし、全部、混ぜて、よく混ぜて、オリーブオイルに浸して、あっという間に、ドレッシングの完成であります。

これを、洗ったクレソンの上に置いて、豪快に混ぜれば、あら、不思議。美味いサラダに大変身!
父ちゃんは、野菜では、クレソンがトップ3の一つに入るくらい、大好きなのです。新鮮な場所でしか、育たない野菜だからでしょうかね。一緒ですね、父ちゃんと・・・。あはは。


このサラダにあわせるのに、ちょうどいいパスタ・メニューも紹介しときます! ゴルゴンゾーラのペンネです。
「ゴルゴンゾーラのペンネの作り方!」
80gのペンネに対して、ゴルゴンゾーラチーズを40gほど使います。
フライパンに、ゴルゴンゾーラチーズ、40g、生クリーム、だいたい同量、白ワイン大匙1程度、最初は弱火で、少しずつ温度あげて、溶かし、ぐつぐつ、(お好みで、バター感ほしい人はバターもちょっとどうぞ)
味見して、塩で、調整して。黒胡椒は、がりがり、いれて。ええと、黒胡椒は多めがいいね。
そこに茹でたペンネと、ゆで汁を少し加えて伸ばし、最後に、パルメザンチーズ(パルメジャーノ・レジャーノ)、20g程度をいれて、混ぜ混ぜ、はい、完成・・・。
あ、最後にオリーブオイル垂らすといいかもね。
☆
そしたら、ペンネをお皿に盛り、先の、サラダを横に添えたら、おおお、ゴージャス!!!



このゴルゴンゾーラチーズソースとクレソンのサラダソースがまた、混ざると、これが、また、うまいのよ。赤ワインにあいますね。
ぜひ、この週末にやってみてくださいねー。
ボナペティ!
近況のようなもの。
今日は、近くのカフェのマスターとその奥さんが、ぼくのアトリエに見学にやってきてくれました。
全部、見た後、
「いくらですか?」
とパトリシアさん。どうしようか、悩んだけれど、よく絵を買うというので、思い切ってパリの個展での料金を言いました。
「お金貯めるわ」
ですって・・・。
「どの絵が好きですか?」
と訊くと、ご夫婦で、さまざま指さして、いました。それも嬉しかったです。普段、クールな二人ですが、興奮しているのが伝わって来たからかな。二人は銀行で働いていたんだけれど、定年でやめて、今のカフェを4年前からやっているんだとか・・・。家にはたくさん絵がある、とのことで、・・・。
ええと、第二便15枚の梱包も終わり、明日は、第三便の10枚の梱包に入ります。専用の段ボールや発泡スチロールなどもそろえてありますよ。
夏の個展は8月5日から11日まで、三越日本橋本店、特選画廊。
10月22日からパリのモダンアートフェアに出品します。
11月5日から、リヨンの画廊で個展やりまーす。
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新作の写真が8作品、サイトにアップされました。個展直前までに、どんどん増やしていきますね。時々、チェックください。
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Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



