PANORAMA STORIES
母の健康を願って描いた「マザー」、額装しました Posted on 2026/04/22 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
母さんに長生きしてほしくて、去年描いた作品を、額装していたんですが、シンプルながら、いい感じに出来上がってきました。ぜひ、ご覧ください。
「マザー」という作品です。
ぼくが暮らすノルマンディと母の故郷に近い筑後平野が重なっているイメージですね。
この作品は非売品です。
母さんが回復し、病院から戻って来るのを待ちます。
ちなみに、記念病院の皆さん、保田先生、お世話になりました。転院先の病院が快く母さんを引き受けてくださいまして、まだまだですが、転院先で、ゆっくりとリハビリが出来ることと思います。長い闘いになりそうですが、いろいろと考えますね。高齢者ですから、苦しい思いをさせて生きていかないとならないのは、辛いだろう、と思うとね・・・。弟と毎日、母の件でやりとりしていますが、何がベストか、生きるとは何か、・・・考えさせられます。


そして、今日、ぼくにとっては大きな前進がありました。
国際運輸の会社が、第一便となる8枚の作品をとりにきてくれたのです。
来た、運輸会社のトラックが!!!
ストック倉庫から午前9時に出発していきました。今までの個展はすべてパリオフィスから出発していましたが、今回の個展は、上の「マザー」のようなノルマンディ絵画が中心、1点を覗く61点がすべてノルマンディで制作した作品となります。ここから日本まで、無事に届いてほしいです。
30日に、中継画廊に到着予定だそうで、まず、次の心配は画廊の湿度や冷房とか、日本は暑いですからね、・・・。絵に影響が出ないよう、担当のチューゴメスさん、よろしくお願いします。手塩にかけて育てたすべての作品に、自分のあらんかぎりの命を注いでいるので、大切に個展まで保管してください。
ともかく、無事に、絵画が出発してくれたので、ぼくの不安は一瞬で払しょくされたのでした。夏の個展、がんばります!!!
☆
これまで伊勢丹や三越での個展のために大量の作品を毎回、送っていましたからね、日本だけじゃなく、スイスやポルトガルや欧州各国に、・・・。なので、今年のはじめに、先方からお得意様契約をしませんか、その方がお得ですよ、とメッセージがマネージャー宛てに来ていたらしいのです。父ちゃんの心配をよそに、契約のおかげで、こんな時代ですが優先されて、空輸が始まった、という次第です!
ラッキーでした。
話しを聞くと、やはり、戦争の影響で、輸送費が爆上がりしているんだそうです。でも、プロ契約のおかげで、かなり安く美術輸送が出来ることになりました。・・・昨日、書いた通りですが、やっぱ、美味しい賄い料理を作って来た甲斐がありましたね、笑。スタッフの皆さん、怒ってばかりで、ごめんなさい。あはは。
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ということで、今日は、第一便を送り出したあと、「湖池屋のり塩チップス」を作って、乾杯をした父ちゃんでありました。(青のりとフラードセルをフランスのチップスにふりかけた、だけ)でもね、フランスでは湖池屋のり塩味買えないんだもの・・・。
堂々完成!

そして、日本の友、しまちゃんから、パリに戻る前日にもらった「いくらセット」を利用して、海鮮丼を作って食べました。うまかった。しまちゃんは美味しいものをよく知っていますね。新潟の加島屋というところが作っている「いくら醤油漬け」ですね、ありがとう。やる気出てまいりました。
いつか、母さんが元気になったら、食べさせたいです。
じゃあ、明日からもっと頑張ろうと思っている父ちゃんから、でした。
熱血は終わらない。
えいえいおー。


近況のようなもの。
ま、美術輸送スタートしたのが一番ね。
つぎに、今日は江國香織さんとライン電話で長話しました。ながーく、かわらない、大親友がここに一人いましたね。
それから、フジの木を買いまして、庭に、植えました。笑。
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夏の個展は、8月5日から11日(祝日)まで、三越日本橋本店、6階、特選画廊全面にて、開催されます。
10月22,23,24,25日は、シャンゼリゼ大通りの突き当りあのコンコルド広場のど真ん中に出来る特設会場にて、モダンアートフェア、参加。6メートルの壁に展示予定っす。
11月5日から、リヨンでの個展が3週間、開催されます。この辺はまだ先なので、近づいたらね。
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
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作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。



