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パリ最新情報「今、フランスを揺るがすロックダウンより難しいこと」 Posted on 2020/04/27 Design Stories  

ロックダウン解除が行われる5月11日まであと2週間。今、フランスでは”その後”の生活について毎日議論が繰り広げられています。明日、4月28日にフィリップ首相が具体的なプランを国会に提出し、その日のうちに投票を行うということになっていましたが、「こんな大事な決定は1、2時間で判断できるものではない」という各議員からの不満がニュースで取り上げられていました。とはいえ、おそらく、ここ数日で私たちは5月11日以降の新しい「決まりごと」を知ることになります。中でも、国民の一番の関心事は学校再開。政府はリモート教育環境の整っていない子供や、十分に食事がとれていない子供、家庭内暴力が増えているという現実を考慮し、最大限の注意をした上で、子供たちを優先的に学校に戻す必要があるとし、5月11日より段階的な再開を進めています。しかし一方で、科学評議会は「感染が収まり切れていない現段階での学校再開は時期早々、9月再開が打倒」と主張。意見が分かれているようです。




まず、今現在、発表されている学校再開スケジュールはというと、

5月12日から幼稚園の年長組、CP(小学校1年生)、CM2(小5)が再開。
5月18日から6e(中学1年生)、3e(中学最終学年、フランスは小学校は5年間、中学校は4年間)、1er(高校1年生)、Terminale(高3)、リセ・プロフェッショナル(職業専門学校)が再開。
そして、5月25日から全クラスが再開。

進学を控えた大事な学年にいる子供たちから順に再開されるようです。

パリ最新情報「今、フランスを揺るがすロックダウンより難しいこと」

また、科学評議会や医学アカデミーは学校再開時に以下のような具体的な措置が必要であるとしています。

ー毎朝、生徒の体温を計る。
ー1クラスの定員は15人まで。
ー机の間隔は1mあける。
ー給食は教室にて、自分の机で食べる。
ー6歳以上の生徒(小学生)は休憩時間にマスク着用。
ー中学生、高校生は授業中もマスク着用。
ー学校関係者、教員のマスク着用。
ー1日に何度も手洗いをさせる。
ー毎日の校内清掃。
ー階段の手すり、ドアのぶ、トイレ、机の消毒を1日に数回行う。
ー校内各所(中学校以上)に消毒アルコールジェルの設置。
ー授業の開始、終了時間に差をつける。
ーソーシャルディスタンスを守る。

おそらく、これらが新しい学校のルールとなってゆっくりと学校が再開されていくのでしょう。1クラス15人が定員となると、生徒が少ない地域では問題ありませんが、パリのように生徒は多いけれど学校が小さい場合(1クラス約30人)、生徒を2グループに分け、2日に1日、隔週、午前午後、など、学校によって授業のリズムを見つけていくことになりそうです。しかし、学校に行くかどうかについては義務ではなく、もし、家庭によって(家族にリスクの高い人がいるなど)まだ学校に行かせるのは早いと判断する場合はリモート教育を続けられるよう体制を整えるとのこと。いつかは戻らなければならない学校生活ですし、他国では学校が再開され始めていますが、まだどんな結果が待っているのかは未知のもの。再開を数週間後に控え、フランスの保護者たちは頭を悩ませています。

パリ最新情報「今、フランスを揺るがすロックダウンより難しいこと」

学校再開以外にも、夏休みに海をどのように開放するか、5月末に行われるカフェやレストランの再開方法、交通機関、マスク着用の義務化、PCRや抗体検査などなど、ロックダウン解除に関する心配は尽きません。ウイルスはまだ存在していますし、集中治療室の数もまだギリギリの状態です。政府は第二波がくることも想定し、手探りで外出制限を解除することになるのです。もしかしたら、一度解除し、また外出制限を出すという「Stop&Go」という方法が行われるかも知れません。今、生きている誰もが経験したことのない、2ヶ月にも及ぶ都市封鎖。正しいロックダウン解除の方法など誰も知らないのですから。けれど、解除が5月11日であろうと、7月1日であろうと、もしくは、9月1日であっても、私たちがロックダウン解除時に抱く不安は変わりません。いつか、普段の生活に戻さなければならないし、その日は来るのです。ロックダウンをすることも大変でしたが、それ以上にロックダウン解除は難しくなりそうです。5月11日以降、どんな日々が私たちを待ち受けているのでしょうか。