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パリ最新情報「すでに欧州にも。南アで発見された新しい変異株に震撼する欧州」 Posted on 2021/11/27 Design Stories  

「この新しい変異株は、デルタ株よりも感染力が強い」と、南アフリカの科学者が発表した。この新しい変異株の出現により、各国政府は慌てて南アフリカからのフライトを禁止しはじめた。

今週明け(11月22日)に確認された新しい変異株B.1.1.529は、「オミクロン株」と命名されたようだ。現在ヨーロッパで猛威を振うデルタ株よりも感染力が強いという研究結果が発表され、科学者や各国政府は動揺を隠せない。

現在、新型コロナの第5波が打ち寄せている欧州は、この変異株の到来を恐れており、11月26日(金)オリビエ・ヴェラン保健相は、「過去2週間に南アフリカの国からフランスに到着したすべての国民は、ただちに保健当局(地域保健局、医師、薬剤師)に連絡し、PCR検査を受け、必要に応じて隔離措置を講じるように」と呼びかけた。

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この変異株は南アフリカの2大都市であるプレトリアとヨハネスブルグがあるハウテン州で、11月14日から22日の間に感染者から採取されたサンプルから正式に確認された。南アフリカ、クリスプ研究所のウイルス学者Tulio de Oliveira氏は、この変異株は「非常に多く」の変異があり、「非常に急速に広がる可能性があることがわかる」と述べた。プロテインスパイクに多くの変異が見られ、ヒトの免疫システムの一部を回避する可能性も懸念されている。
現在、ハウテン州で急速に感染者が増えているが、すでに他の州にも拡散されている可能性は高く、ファイザー社は現在この変異株に対する既存ワクチンの有効性を調査している。

南アフリカ以外では現在、香港とイスラエルにて最近南アフリカに旅行した人からこの変異株の感染者が確認されている。イスラエルで発見された感染者はワクチン接種完了(接種の時期は不明)していた。欧州では今日26日に、ベルギーで1人確認。外国人で、ワクチン未接種だったことがわかっている。



欧州委員会は本日(26日)、「状況は非常に急速に変化しており、この変異株の拡散を遅らせるためにできる限りのことをしたい」とし、南アフリカ、レソト、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、ナミビア、エスワティニからのフライトを停止することを決定した。現在、イギリス、ドイツ、イタリア、フランスを含むいくつかの国で、すでにアフリカ南部からの旅行者を禁止する措置をとっている。日本もただちに水際措置の強化がされたようだ。

WHOはこの変異株の危険性などを知るにはあと数週間かかるとし、調査を急いでいるが、昨年末、イギリスでアルファ株が確認され、欧州は国境を一時的に閉鎖したが、時はすでに遅く、世界中に拡散されていた・・・。待ったなしのウイルスにどれだけ早く対応できるかが鍵となりそうだ。

WHOはこの冬、欧州で新型コロナ(主にデルタ株)により70万人の死者が出るという予測をし、フランスの第5波のピークは12月上旬と予測されていたが、その発表直後の新型変異株確認とあり、欧州の冬は再び厳しくなりそうだ。(い)

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