欧州最新情報

パリ最新情報「パリ郊外スタジアムがワクチン会場になり、ワクチン接種スピードアップへ」 Posted on 2021/04/07 Design Stories  

今日(4月6日)からパリ郊外にあるスタジアム、「スタッド・ド・フランス」がフランス最大の大型ワクチン接種会場(Vaccinodrome ヴァクシノドローム)としてオープンした。
当スタジアムでは1日に最大2千人、1週間に最大1万人のワクチン接種が可能になる。その他にもパリ13区に1つ、パリ郊外にある別のスタジアムがワクチン会場としてオープン予定で、全国で38箇所のワクチン会場がオープンを予定している。
これらの会場では休みなくワクチンの接種が行われる。



ワクチンの予約は医療機関予約サイトDoctolib.frもしくは電話ですることになるが、1週目は一気に6700件の予約が入った。
現在フランスでワクチン接種ができるのは、70歳以上の人、50から69歳の基礎疾患を持つ人、医療従事者、(年齢を問わず)化学療法、透析などを受けている人などで、この会場ではファイザー社とモデルナ社のワクチンが選べるそうだが、人々の予約はファイザーに集中し、モデルナが余るという事態も起きているらしい。

地球カレッジ



専門家はアストラゼネカ社のワクチンの副作用問題が原因とみており、アストラゼネカ社とモデルナ社を混同している人も多いらしい。
「モデルナのワクチンはファイザーのワクチンと同じものなのだ」と説明をしても、ファイザー以外のワクチンに対し懐疑的な人が多いそうだ。
現在、スタジアムでのワクチン接種予約はできない状況であるが、次々と新しい予約時間が追加されるとのこと。
また、予約者の中からキャンセルが出た場合は、条件を問わず、希望者に接種する。
希望する国民のほぼ全員が接種を終えたイスラエルもこの方法でワクチン接種を進めていた。
接種終了時間が近づくと会場に列ができていたそうだ。
ワクチンの無駄がないよう、臨機応変に接種していくことが大切なのである。

パリ最新情報「パリ郊外スタジアムがワクチン会場になり、ワクチン接種スピードアップへ」



パリ最新情報「パリ郊外スタジアムがワクチン会場になり、ワクチン接種スピードアップへ」

「ヨーロッパは世界一のワクチン生産国になる」と宣言したマクロン大統領だが、フランスも今週からワクチンの製造を始める。
製造されるのはファイザー・ビアンテック社のワクチンで、Delpharm社が製造。夏にはSanofi社がJohnson & Johnson社のワクチンを製造する。
フランスは2021年内に2億5千万回分のワクチンを生産する予定である。

ヨーロッパは夏までにワクチンによる集団免疫を作ることができると発表している。しかし、現在フランスは1360万回分のワクチンしか輸入されていない。そのうち、935万人が1回目のワクチン接種を終え(5%)、312万人が2回接種(14%)を終えている。

自分流×帝京大学