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第六感日記「日本には、コロナ疫病神を退散させる、護符がある!?」 Posted on 2020/10/27 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、病が流行ったら自分の絵を描いて人々に見せるように、と言ったアマビエが今日本で流行しているというのを記事で読んで、あ、ならば、元三大師のお札は負けないくらいいいんじゃないか、と思ったので、今日はその話し。
1000年前に京都で謎の疫病が大流行した時、元三大師は鬼に化身をし、その姿を弟子に描かせてそれをお札にし、京都の家々の戸口に貼って、疫病神を退散させたという言い伝えが残っている。
アマビエに似ている話しだ。
元三大師は、角大師とも、慈恵大師とも言われた良源さんのことで、比叡山延暦寺の中興の祖である。
もっとわかりやすく言えば、「おみくじ」を作った人物であり、厄除け大師とはまさに元三大師のことなのである。
なかなか、凄い方だったと思う。
この方とぼくとの摩訶不思議なご縁は前回、書いたので、一番最後のURLを参照頂きたい。

第六感日記「日本には、コロナ疫病神を退散させる、護符がある!?」

第六感日記「日本には、コロナ疫病神を退散させる、護符がある!?」



そもそも、フランスの悪霊は強い。怖いのじゃなくて、めっちゃ強いのだ。
渡仏直後はよく悪霊にのっかられ金縛りにあっていたが、「南無阿弥陀仏」を唱えるとこれがすっと消えた。
南無阿弥陀仏はインドから東に流布しただけじゃなく、当然、西にも伝えられたに違いない。
仏教が西洋に与えた影響については、次回、筆をとるとして、とりあえず、南無阿弥陀仏は世界中で通じる、という点を押さえてもらいたい。
ならば、元三大師堂のお札も効くんじゃないか、と思って貼ってみたら、効力があった。悪い霊がよりつかなくなった。
そこで、引っ越す度に、家の鬼門とか、玄関や、窓に貼るようにしている。
(ぼくは信心深いわけではないのだけど)それ以降、金縛りにあうことがなくなった。
千年以上も前の人物ではあるが、ぼくは元三大師から今日現在、いろいろとなことを手渡されている。
京都に「人間塾」を開塾したのも、この人とのご縁であった。



アマビエもツイッターで皆さんが書いたものを見たが、とっても可愛い。ぜひ、元三大師が化身した鬼も描いてみてもらいたい。
元三大師の厄除け札の絵は、一見、怖いが、どこか南米の神様を思わせる可愛らしい目をされている。
妖怪のようでもあるし、千年も前の日本のイラストにしては、かなり国際的な感覚を持っている。
このまま、インカ帝国でも通じそうじゃないだろうか? きっと通じる。
実際、弟子に描かせて強い効力が千年も続いているのだから、コロナにも効力があるかもしれない。
この弟子さんの画力もすごいと思う。コロナ疫病神をぜひ、退散させてもらいたい。
これは、希望である。

第六感日記「日本には、コロナ疫病神を退散させる、護符がある!?」



ちなみに、元三大師堂にはじめて訪ねた時、そこの御住職は森定さんだった。
人間塾にも参加して頂いたのだけど、この人は若い頃にECHOESを聞いていたのだとか。ご縁というのは不思議で、初対面の時に話しをしたのがぼくの若い頃の音楽についてであった。
なんでも、やっておくと繋がっていくものである。
このお札、なんとなく、心の支えくらいになればいいな、と思う。
うちの息子も一度、模写したことがあった。お子さんには親しみがあるようだ。
ぜひ、アマビエの隣に、元三大師の手書きお札を飾って頂きたい。多分、最強だと思いますよ。笑。

元三大師との出会いについての詳しい記事はこちらより、どうぞ⬇️https://www.designstoriesinc.com/worldfood/ningennjyuku/

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