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退屈日記「ライブに来られないみなさん、かわりにパリライブをどうぞ!!」 Posted on 2022/08/08 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、今日は、大阪ビルボードライブの日なのだが、様々な事情でお越し頂けない皆さまに、6月3日にパリの仲間たちとマレ地区にあるギャラリー&ティーハウスの「arte fact」でやったライブをご覧いただきたい。今日のライブとはかなり違うので、比較はできないが、パリでは路上など、自由にライブをやっているのであーる。
ちなみに、今、この日記はビルボード大阪の楽屋で書いておるのだ。笑。
ぜひ、同じ時間帯で楽しんでほしい。

退屈日記「ライブに来られないみなさん、かわりにパリライブをどうぞ!!」

※こちらが、今日ライブをやるビルボード大阪の客入れ前の風景。



マレ地区というのはアーティストやら自由人やらヒッピーやら文化人などが多く屯する芸術の街・・・。
ニューヨークのイーストビレッジとかソーホーに似た地区で、もの凄く躍動感があり、文化の中心地なのである。その界隈には、ポンピドーセンターもあり、ギャラリーやカフェもあり、有名なブランマント通りなどもある。
その中心地に、ジャズなどのライブを手掛けてきたお茶ハウスがあり、知り合いを介して、ライブを依頼されたのであった。
路上ライブのように、通りかかった人たちに、覗いて貰いたかったから、ぼくはとくに告知などはしなかったのだ。
用意されたライブじゃなく、本当にフリーのコンサートを腕試ししたかった。昔はやっていたけど、だんだん、歳をとるとそういう挑戦をしなくなる、実につまらない。
ぼくは予定調和の人生が大嫌いだ。なので、やってやった。結果、最高に楽しかった!
座席も十席くらいしかない。スペースも狭いし・・・、笑。
果たして、宣伝などもなく、はじまったが、通りかかったアメリカ人とかイタリア人とか、ご近所さんとか、近所の商店主とか、地元の人たちがやってきて、時間が経つうちに、(というのは扉を全開にしてライブをやったので)じわじわと、人が集まり、いいムードのライブになっていったのであーる。あはは、
楽しかったぁ・・・。ライブ、好きだぁ。

退屈日記「ライブに来られないみなさん、かわりにパリライブをどうぞ!!」

退屈日記「ライブに来られないみなさん、かわりにパリライブをどうぞ!!」



ということで、その日は、練習もほぼなく、ほぼほぼジャムセッションのような形でライブはスタートしたのであった。
なので、脱線につぐ脱線、でも、予定調和に陥らない、かなりフリースタイルな面白いライブが収録できたのである。
メンバーは、
バイオリン、マリオ
ベース、ホセ・けんたろう
クラリネット(飛び入り)、ツツイ・カオリ
ボーカル&ギター、ぼく
という布陣だ。
一応、曲順を決めて、ぼくは挑んだのだけど、バイオリンのマリオは
「俺は、セトリとかいらないよ。辻についていく」
と毎回、可愛いことを言ってくれる。
今回は、動画アップロードの都合で、序盤の4曲、シティライツ、荒城の月、ガラスの天井、サマータイムというラインナップ、20分のライブとなる。
ベースのけんたろうは会ったのが、これで三回目くらいなんだが、実に安定したジャズベースぶりで、心地よかった。
マリオはNYのブロードウェイで活躍した若手のホープだ。
さあ、能書きはここまで、父ちゃんのマレ・アルテファクトでのライブをご堪能いただきたい。今回、ビルボードライブのチケットを手に入れることのできなかった皆さんには、次のライブの序章として、ビルボードライブにいらっしゃる皆さんには、予習を兼ねて、笑。
下のURLバナーをクリックくだされば、マレ地区の夜のギャラリーへと飛ぶことが出来るという豪華プログラム、開演であーる。いえーい!

退屈日記「ライブに来られないみなさん、かわりにパリライブをどうぞ!!」

ということで、今日も読んでくれてありがとう!!!
さて、父ちゃんからのお知らせです。
マガジンハウス刊「パリの空の下で、息子とぼくの3000日」は全国書店で発売中です。4刷が書店に行き届いたらしいので、ぜひ、手に取ってくだね。多謝。

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