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毎日が勝負飯、「ハリネズミ・サラダ」 Posted on 2026/04/17 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
2021年頃に、dancyuで連載していた「パリ・サラダ」で書かせて頂きました「ハリネズミのポテサラ」が、あの年、web版dancyuで一番のPV数を獲得した、となりまして、当時は自慢しまくった父ちゃんでした、あはは・・・。
その節はお世話になりましたー。
人気料理雑誌で読まれたというのは、愛情料理研究家にとってはたいへん名誉なことですが、そもそも、あのポテサラは、昔から、パリのビストロなどで似たようなものがいくつも存在しておりまして、実は、ぼくのがオリジナルというものではないのです。
意外と、伝統的なフレンチ料理だったりします。
ということで、簡単に作り方、といいますか、目安をお伝えしますので、やってみてくださいね。先人の知恵でございます。

まずですね、適当なジャガイモを、買いまして、洗います。笑。
んで、ジャガイモに横にスライスする感じで、切り込みを入れます。かなり、たくさん、切り目を入れた方がいいです。火が入りやすい。
で、この切込みに、なんでもいいんです、差し込んでください。
ハムとか、チーズとか、ベーコンとか、スライスした野菜、ズッキーニとか、なんでもいいんです。
ぼくは、ノルマンディ在住なので、リンゴ、を挟みます。その上にゴルゴンゾーラチーズなんかを載せて、あらかじめ予熱しておいたオーブンにぶちこみます。
オーブンで焼くと、焼き目の多いフライドポテトフラワーになります。包丁で入れた切れ目にいろいろと挟むことで、面白いハリネズミが出来るんです。
その遊び心が面白いし楽しいので、簡単だし、ぜひ、やってみてください。

ジャガイモに切れ目をつけ、そこに薄切りの林檎を挟んで、上にタイムを載せて、そのままオーブンで焼き、ゴルゴンゾーラのソースをかけて頂くちょっとノルマンディ風のポテサラ(笑)になるんですよ。
リンゴのスライスを挟む、というのがノルマンディ風の特徴です。
まず、見た目がかっこいい。
そして、腹がまんぷくになります。

毎日が勝負飯、「ハリネズミ・サラダ」



父ちゃん、サラダが大好きなので、そのほかにも、
「ファラフェルとパセリのサラダ」
「レバノン風タブレのサラダ」
「サクサク・シェーブル(ヤギのチーズ)ショーのサラダ」
「レンズ豆の彩パレットサラダ」
など、おもしろ工夫フレンチサラダを当時はよく作っておりました。
もっとも、サラダはレシピというよりも、組み合わせや発想が勝負になるので、いろいろと好きにやるのがいいですが、フランスで一番驚いたのは、暖かいヤギのチーズのサラダでした。
salada de chevre chaud (サラダ・ド・シェーブル・ショー)と書きますが、フランスに遊びに来る時には、カフェでぜひ頼んでみてください。
サラダの上に、暖かいヤギのチーズが載っていて、相性抜群なんですよ。父ちゃん、毎週、カフェでこればかり。
ということで、父ちゃんが作った力作サラダの写真をご覧頂きたい。
ヘルシーだし、これ一皿で十分腹持ちするサラダを目指しているのでありまーす。ボナペティ。

毎日が勝負飯、「ハリネズミ・サラダ」

辻仁成 Art Gallery

毎日が勝負飯、「ハリネズミ・サラダ」

※ salada de chevre chaud (サラダ・ド・シェーブル・ショー)

毎日が勝負飯、「ハリネズミ・サラダ」



近況のようなもの。
そうですね。イラン戦争のせいで、熱血しげちゃんの計画していたリオンツアーの発表が25日には、状況がわからず、というのも、飛行機代なんですよ、問題は、・・・。ちょっと落ち着いてから、改めて発表した方がいいよね、となりまして、・・・、もうちょっとお待ちください。大変な世界情勢ですな。
世界をめちゃくちゃにするの、やめてほしいし、なんにしても、人を殺す、殺し合うのはやめてほしいですね。心の底から、戦争大嫌いです。
8月5日から、11日まで、三越日本橋本店、6階の特選画廊にて、辻仁成展、鏡花水月、開催します。這ってでもいきます。
10月22,23,24,25はパリ、コンコルド広場でのパリ・モダンアートフェアに参加。
11月5日から3週間、リオンにて、個展。タイトルなど、また近くなりましたら、発表します。
えいえいおー。



毎日が勝負飯、「ハリネズミ・サラダ」

せっかく生きているのだから、美味しいものを作ることにもエネルギーを注ぎたいし、こうやって、丁寧に料理をして食べれば、間違いなく健康的だし、楽しいし、人生に退屈しないし、ますます生きたくなってくるから不思議であーる。
自分で料理が出来ると、そもそも、生きることに対して、暗くならない。
当たり前のことのようだけど、これこそが真実なのである。
時間が出来ると、ぼくはやっぱり、キッチンにこもって、「美味しい」を開発している。
ストレス解消にもなるし、気分があがるし、そうするとやる気が出てきて、次へと繋がるのである。
料理が出来ると、人生得した気持ちになりますね。
えいえいおー。



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Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。